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アートイベント@さいたま市
今日はさいたま国際芸術祭関連でさいたま市のあちこちで開催されているアートイベントについて書きます。さいたま市では12/10までいろんなところでいろんな催しがやっています。さいたま国際芸術祭についての特設サイトは以下。
まずはいちばんアートらしいところで埼玉県立近代美術館。ここでは企画展として「イン・ビトウィーン」、アーティスト・プロジェクト#2.07として「永井天陽 遠回りの近景」が開催されています。イン・ビトウィーンの開催概要を引用。
本展は近年当館の収蔵作家となった早瀬龍江(1905-1991)、ジョナス・メカス(1922-2019)、林芳史(1943-2001)に、ゲスト・アーティストとして潘逸舟(1987年生まれ)を加えた4名の作家に焦点を当て、作品や関連資料、関連作家の作品を交えながら紹介します。
日常と非日常、虚構と現実、過去と現在、国境、ジェンダーなど、世界には目に見える、あるいは目に見えない多くの境界があります。境界の存在は、向こう側を曇らせてしまうこともあれば、他方では自分の居場所を守るための拠りどころになることもあるでしょう。過去から現在まで、多くの作家がこうした境界の多様なあり方に着目し、作品を通してそれを浮かび上がらせようとしてきました。また、境界に立つ当事者としての自身のアイデンティティに向き合い、制作を続ける作家も少なくありません。
本展はこのような視点から、日常的な営みを起点に、絵画、版画、ドローイング、映像などそれぞれのメディアを用いた試みを重ね、他者との境界やアイデンティティについて思索を深める各作家の足跡を紹介します。さまざまな境界線のあわいに立ち、往還する作家たちの眼差しと手探りは、現在に生きる私たちの視野を豊かに広げてくれることでしょう。
最近の美術展はチケットが2,000円くらいすることもありますが、今回のこの展覧会のチケットは1,000円。これを機に美術展に足を運んでもらってアートへの入り口のハードルを下げたい、という狙いもあるのかもしれません。ジョナス・メカスの作品にはオノ・ヨーコの娘さんを撮った写真がありました。常設展も良かったです。
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こちらの埼玉県立近代美術館の企画展はさいたま国際芸術祭と関連があると言いつつ会期はもっと長く、1/28まで開催されます。
続いては人形博物館で期間限定で展示されていた"ドライブ雛"。シュールで笑える!こういうの好き(笑)
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最後に盆栽美術館のライトアップについて。盆栽をライトアップするとどうなるんだろ?と思い興味津々で観に行きましたが、予想よりはるかに面白かった!なぜ面白かったかというと、会場内のライトや盆栽に映し出す小さめのプロジェクションマッピングを自分のスマホで操作出来たりするからです。しかも入場料は310円。それなのにこれだけ楽しめるならもう一回行きたいくらい。
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二階のテラスから盆栽がたくさん飾られている庭を見下ろしつつ、庭全体に設置されているライトを点灯することが出来ます。誕生日を入力するとそのそれぞれの特性により色が変わる仕組み。点灯時間は20秒のみだけど、他にお客さんがいなければ何度でも違う誕生日を入力して色が何色になるかやってみることが出来ます。
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自分のタイミングでこれだけの規模のライトを変えられることもそうそうあることじゃないような。庭にある盆栽は樹齢何百年というものも多く、そんな盆栽を育て始めた人はもちろんもうこの世にいないだろうと思われますが、その人たちもまさか後世に自分の盆栽がこんな風にとりどりのライトで照らされることになるとは夢にも思わなかったんじゃないかと思います。
ということでさいたま国際芸術祭関連イベントについて書いてみました。会期も残り少なくなってきたので観に行けるものはなるべく足を運んで最後まで楽しみたいと思います。