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視覚トリップ展@ワタリウム美術館

行って来ましたー!ワタリウム美術館の視覚トリップ展。ずっと行きたいと思いつつなかなか行けず、ようやく念願叶いました。以下、視覚トリップ展の展示内容をHPより抜粋。

視覚トリップ展では、アーティストたちの作品を通し、視覚体験を楽しんでいただきたく、ワタリウム美術館のコレクション作品から、アンディ・ウォーホルの初めてのドローイング集「サムという名の25匹の猫と青い子猫ちゃん」、ナムジュン・パイクが描いた、笑っているテレビ、泣いているテレビのドローイングなど約60点、1984年、ヨーゼフ・ボイスが東京で描いた黒板ドローイング「コンティニュイティ(連続性)」など、14人のドローイングやペインティング作品計160点、さらにゲストアーティストとしてさわひらきの映像作品「/home」「/home (absent room) 」と新作ドローイングを展示します。

ワタリウム美術館HPより

何を観に行きたかったかというと、もちろん、ボイス!私は昨年埼玉県立近代美術館で開催されたボイス+パレルモ展を観て以来、すっかりヨーゼフ・ボイスのファンなのです。そしてボイスと一緒に活動していたナムジュン・パイク、ボイスの似顔絵を描いたこともあるウォーホル、これだけ揃ってたら観に行かないわけにいかないのであります。

ワタリウム美術館があるのは南青山。コロナになってからずっと会えずにいた友達を誘って行って来ました。入場料は大人1名1,200円なのですが、二人で行くと2名で2,000円。つまり1名1,000円に割引になります。それを狙って友達を誘ったわけではないのですが、行ってみたらそうだったという話。誰かを誘いたくてもいい誘い文句が見つからないアナタ、これを口実にワタリウム美術館に誘ってみるのはいかがでしょう?(笑)ちなみに会期は6月26日まで延長されたようです。

展覧会で観れるボイスの作品は4つ。あとボイスの制作の模様がおさめられている映像が2つ。映像を両方とも最初から最後まで観たかったんだけど、友達をずっと待たせとくわけにも行かないのでちょっとしか観れず。なのでもう一度行こうかなあ、と思っているところ。ボイスの作品を実際観るのは前述の通り昨年の美術展以来だけど、見ても作品の意味自体は相変わらずよくわかりません。でも私はやはりボイスの作品のまとっている空気感が好きだなあと思いました。

ボイスの作品《コンティニュイティ(連続性)》1984

ボイスは日本に来日したことがあり、こちらはその時黒板に書いたドローイングらしいです。当時ボイスは日本でお酒のCMにも出たこともあるので、私も知らず知らずのうちにボイスを見たことがあったかもしれません。子供だったので記憶にないけれど。この作品の他にボイスの特徴の一つであるフェルトを使った作品なんかもありました。ああ、もっとたくさんボイスの作品が観たい…!ドイツ行きたい!(笑)

そしてせっかくなので他の作品も楽しみました。はじめましての出会いもいろいろあって面白かったです。中でも知識として知ってたけど作品はおそらく初めてちゃんと観たと思われるのが河原温の作品。先ほどあげた写真にちらっと映りこんでいますが、その日の日付を作品にしたもの(『日付絵画』)。私がこの作品のことを知ったのは福岡伸一の著書『芸術と科学のあいだ』でした。

福岡氏によれば河原温(ON KAWARA)はアメリカでは日本人では一番知られている芸術家だそうで、この視覚トリップ展では『日付絵画』を収めた箱に貼られた新聞紙だとか、ワタリウム美術館の館長に宛てたものなのかな?その辺はちょっとわからないけど、河原温から送られてきた電報だとかが見れて良かったです。『日付絵画』はたくさん作品が残されているようですが、デザイン的には同じようでも一つとして同じものはないことになるのだと思います。時は切り取れないけど、その日を切り取ったことになるような…そんな面白い作品だなあと思いました。

他にはナムジュン・パイクの『ニュー・キャンドル』や、さわひらきの映像作品も面白かった!私設の美術館なので規模的に大きくはないけど、見応えのある展覧会ですごく楽しかったです。

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