Original Love 22nd Century Roots Rock Tour@中野サンプラザ
ちょっと時間が経ってしまいましたが7月24日に開催されたこちらの公演の感想レポートをば。この公演は2022年のOriginal Loveのバンドツアー最終日でもあり、中野サンプラザは取り壊しが決まってるためにOriginal Loveとしては最後の中野サンプラザ公演でもありました。
なにしろ3週間前の公演なのでちょっと記憶が薄れつつはありますが、最近フジロックなどでOriginal Loveを知ったよ!という人にも現在のOriginal Loveがどんな感じでライブをやったりしているのか知ってもらえたらいいなと思います。9月4日(日)には日比谷の野音でこのバンドメンバーでの公演もあるのでご興味の向きはぜひそちらへもドーゾ( ゚∀゚)つ配信もあるよ!←まわし者ではなくただのファンです(笑)
さて、今回も先に曲目を書きます。
1.心理学
2.Let's Go!
3.ブロンコ
4.セックスと自由
5.スキャンダル
6.グッディガール
7.サーディンの缶詰め
8.Masked
(ちらっと休憩)
9.ショウマン
10.青空のむこうから
11.フィエスタ
12.GOOD MORNING GOOD MORNING
13.月の裏で会いましょう
14.朝日のあたる道
15.ゼロセット
16.Two Vibrations
17.LOVE SONG
アンコール
1.接吻 with Ovall
2.I WISH with Ovall
3.R&R with Ovall
はい、気になるのがアンコールの部分じゃないかと。そう、この中野サンプラザ公演にはゲストでOvallが登場したのです。なぜかというと昨年のOriginal Love30周年の時に「接吻」を新たに録音して発表(セルフカバー)したのですが、その時にOvallが参加したのです。
プジョーのCMでこれを聴いた人もいらっしゃるんじゃないかと。私はこの時にOvallの名前を初めて知り、この公演の時に初めてOvallの演奏を聴いて、さらについこないだ(8月12日)にTOKYO MUSIC CRUISEという音楽フェスでOvall単体のライブを観ましたが、まだ若いのにもう出来上がってるというか演奏力もすごくって圧倒されました!若手ナンバー1では?てことでこのフェスの話はまた次の機会にでも。
さて、さかのぼってまずは1曲目。Original Love初期の頃のサイケな名曲「心理学」でスタート。この曲で始まるあたりがもう今回のツアーの内容を物語っている感じがします。まずは3曲目までガーッと盛り上げる曲をやることが多いバンドセット、観客たちももう待ってましたー!って感じで一曲目から立ち上がって踊りまくり。6曲目のグッディガールにいたってはラップが入るなど(音源ではPUNPEEが参加)いろんなことにチャレンジし続けているOriginal Loveなのです。
7,8曲目はサイケコーナーと銘打っての2曲。この2曲が良かった!「サーディンの缶詰め」は音源とは全然違うアレンジで最初なんの曲かと思いました。ベースの小松さんが楽しそうに演奏してたのと、他にもそういう曲はあるけど女性コーラスの真城さんが下をとって田島さんが上を歌ってたところが印象的でした。
「Masked」はずっとやってなかった曲だそう。アルバム『Desire』に入ってて好きな曲だし嬉しかった!田島さんは今年3月まで期間限定でやっていたラジオで「最近の曲はリズムを後ろでとるのが多くて…」というような話をしていたのですが、この曲はそんな風にアレンジしたのかな、と思いました(そもそもそれがどんなことなのかよくわかってないので違うかもしれませんが(笑)。
と、ここで換気タイム!この時、東京は右肩上がりに感染者が増えていた頃で、そのせいだからかな、と思われます。しかし換気タイムちょっと早くない?と思って時計を見たら始まってちょうど1時間くらい経っていてびっくり!体感として30分くらいしか経ってない感じがしました。
さて、休憩あけ。今回の東京公演は配信もされていました。そこで初の試みとして、配信を観ている人たちからチャットでリアルタイムで質問を受け付けて、田島さんが受け答えをする、というコーナーを設けたのです。いくつかの質問に答えていましたが、中でも「新譜の予定は?」という質問がタイムリーだったようです。なぜかというとこの数日後にTENDREと共作した新曲が発表され、さらにニューアルバムが9月21日に発売されることが決定!やった!楽しみ!!タイトルは"MUSIC,DANCE&LOVE"。特設サイトは以下。
この質問コーナーの後だったか、休憩あけ1曲目は座ったままで、との前置きがあり、まずは「ショウマン」を披露。田島さんが珍しく鍵盤を弾きながら歌っていましたが、この聴かせる歌声がすっばらしかった…!と同時に、中野サンプラザの一階席は座っているとドラムの振動が床から伝わってきて身体にすごく響くんですね。立って聴いてると気づかないのですが。なのでこの時に佐野さんのドラムを振動ごと楽しみました。ああ、これでこの振動ともお別れなんだなあ、と思いつつ。
私は音楽を音源で楽しむのも大好きですが、ライブでこそ伝わってくるものもあってそれも好きです。それはやっぱりざっくり言うと"振動"なんだと思います。ドラムだけでなく声も振動だし、あらゆる音の振動を体感出来るのがライブかなと。ライブに行くと、大袈裟ですけどいま生きてるんだなっていうのを感じられる気がします。それはやっぱりテレビや動画で音楽を聴いているだけじゃ体験出来ないのです。
さて、10曲目は「青空のむこうから」。これはこの公演のハイライト来た!と思ったところ。フジロックでこの曲をやった時もとても良かったですが、この時もめちゃくちゃ良かったです。田島さんのギターソロもカッコ良かったし、この曲は聴いてると広大な大地が眼前に広がるような…そんな曲なのです。
11曲目は「フィエスタ」。ギターの木暮さんがブルースハープを演奏。次の曲では田島さんと並んでギターを弾く木暮さん。高校時代からの付き合いというお二人、息ぴったりなところを見れるのもバンドツアーの楽しみのひとつ。この辺りでやっていた曲はお馴染みの曲も多く、特に「朝日のあたる道」では客席の方が明るく照らされたからか中野サンプラザの光景を目に焼き付けておこう、という感じで会場を見渡しながら歌っていた田島さんが印象的でした。
ここからは本編ラストに向けて怒涛の盛り上がり!「Two Vibrations」という曲はただでさえ盛り上がる曲ですが、いつからだったかな?途中でリズムを刻む回数を宣言してバンドも会場もせーの!でリズムを刻む、ということをやるようになりました。多分マスクして声を出せないなら手拍子で会場と一つになろうと考えたのではないかと思いますが、今回は10,20,30,40と刻んで最後はなんと60回!(笑)この皆でワーッとやる感じ、とっても楽しいです。
そして本編ラストの曲は「LOVE SONG」。この曲は田島さんのソウルフルな歌声が堪能出来る曲なのですが、さらにさらに途中に入るハモンドオルガンの河合さんのソロがまあ~うっつくしいのですよ!これが!!宝石がこぼれ落ちるようなキラッキラした光が見えるソロですので機会があれば是非とも聴いてみて欲しいのであります。
と、いう訳で本編が終了し、アンコールを求める会場。Ovallがゲストって聞いてたのにまだ出て来てないし、つまりあの曲もまだ聴いてないし!(笑)ということでいつものアンコールだったら数分でメンバーがステージに戻ってくるのですが、今回はOvallが出てくるのでセッティングにも時間がかかった様子。でもすごく待った、という感じではなくいよいよアンコールが開幕!
まずステージに一人で出てきた田島さんがOvallの3人を呼び寄せます。そして4人であの曲「接吻」を披露!生で聴けて嬉しかったなあ~!私はオリジナルのアレンジも好きですけど、今の時代ならではの音、という感じでとても良かった。で、次にOriginal Loveのメンバーも呼び寄せた田島さん。Ovallと一緒に一体何の曲を他にやるんだろ?と思っていると、PUNPEEがサンプリングで使った曲「I WISH」。
Ovallの世代としてはだいたい30代前半くらいでしょうか?そんな3人と全員50代(?)のOriginal Loveが世代を超えてセッション。「皆さん、とくと聴いてください!」との田島さんの紹介があって曲がスタート。ドラム2つっていうのが迫力増し増しですごかったです。この時に中野サンプラザの高い天井についてるミラーボールが回転!これで中野サンプラザのミラーボールが回る光景を見るのは最後なのか、と思うとちょっと寂しかった。
という訳で、長々と書いてきましたがいよいよ最後の曲はその曲名も「R&R」というロックな一曲!ここで最後の最後には皆でそれぞれめちゃくちゃ音をかき鳴らして大騒ぎ!Roots Rock Tourという名にふさわしいラストとなったのでした。
…というわけで、最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。長々と書きましたが、まあまとめると楽しかった、の一言につきます。ちなみにライブ後、自分の家の近くまで帰ってきて「あっ、公演観る前に水分取っただけでそのあと何も口にしてない…!」と気付きました。夏場なのに危なかった。皆さんも我を忘れるのはほどほどに(笑)
以上、Original Love 22nd Century Roots Rock Tourの感想レポートでしたー!