アルバム『2 Tone』蓮沼執太&ユザーン

今日はアルバムの感想。以前蓮沼執太さんの「RAW TOWN」という曲のMVを観た時、個性的で面白い音楽をやる人がいるなあ~と思いました。それからなんとはなしに蓮沼執太さんの音楽のことは気になっていました。

それとユザーンさん。カレーの印象が強いユザーンさんですが、昨年のこと。ユザーンさんはあいちトリエンナーレでお客さんが入れ替わり立ち替わり観に来る場所でひたすら毎日タブラの練習をする、という過酷な修行をされていました。その頃ちょうど名古屋に行った私は、その修行の場にも足を運んでみました。

時間はあんまりなかったのでちょっとしか見られなかったけど、タブラをひたすら黙々と叩き続けるユザーンさんを見ていて、その叩き方やタブラの音にもう興味津々!いつかユザーンさんが出演するちゃんとしたライブを観てみたい、と思うようになりました。

そんな風に思っていたところ、6月20日に蓮沼執太さん&ユザーンさんによるスパイラルセッションという配信ライブが開催されるという情報を知りました。どちらも気になっていたお二人がいっぺんに観られるというこの上ない好機会!迷わず配信チケットを買いました。

配信ライブの時間は50分くらいと短かったけど、充分堪能しました!ユザーンさんが叩くタブラの音と蓮沼さんのキーボードなどによる現代的な音(&多種多様な実験的な音たち)とのコラボは聴いていると全身水に浸かってるかのような清涼感!すっごい心地よかったです。

この配信ライブがすっかり気に入った私はアーカイブも何度も観て楽しんだのですが、しばらく経ってもあの清涼感が忘れられず、そうだ、二人でセッションするくらいだから何か作品を出してるんでは(-ω- ?)と調べたら二人で出したアルバムがあるじゃないですか!

それが今回取り上げたアルバム『2 Tone』。聴いてみたら、配信ライブを観てた時に全身水に浸かってるような感じを受けた理由がわかりました。なぜかというとタブラの音ってなんとなく水の中で聴くブクブクっていう泡の音とどことなく似てるのです。

だからかー!と思ったけど、それはやっぱりタブラの音だけではなく、蓮沼さんの作り出す透明感のある音楽と組み合わさっているからこそ。この真夏の暑い最中にこのアルバムを聴いてると体感温度が2℃くらい下がる感じで最高です。

聴きどころはなんとタブラでメロディを奏でる「Music For Five Tablas 」。この曲は配信ライブでもやってくれましたが、タブラに音階があるなんて驚きでした!あとは坂本龍一さんも参加してる楽曲や、ユザーンさんがタブラだけでなくアルトホルンを吹いてたりコーラスで参加してる曲などもあり、いろいろ楽しめます。

こんなご時世なのでなかなかライブも開催されないだろうとは思うけど、いつかお二人のセッションを実際観に行けたらなあ~と思っています。

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