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「カオルの葬式」から学ぶ!XRの音の可能性

こんにちは、たんこす(坂田)です。
小田急電鉄でXRに取り組み、NEUUのコミュニティ運営をしています。

今回は「音」に注目しながら、新しい気づきを得た映画をご紹介します。11月22日に新宿武蔵野館で公開された湯浅典子監督の「カオルの葬式」は、NEUUのXRコンテンツキュレーターとしてお世話になっている108JAPANの江部さんが共同プロデューサーを務めています。そんなご縁で試写会にご招待いただきました📽️


音と映像が織りなす特別な空間

本作の舞台は岡山県北部。
「葬式」をテーマに、都会と田舎の人々の距離感や、感情によって変わる「景色の見え方」が繊細に描かれています。映像美に引き込まれる一方で、最も印象的だったのは「音」でした。

木魚の音をはじめとするさまざまな音が巧みに使われ、登場人物の感情と「同期」するような感覚を覚えました。特に木魚の音が故人の想いに寄り添い、感情を媒介する役割を果たしているように感じられた瞬間には深く心を動かされました。音が登場人物の心情を通して自分自身に重なり、まるで憑依するかのような不思議な体験でした。


日常の音が持つリアリティ

映画を観た後、普段の生活音が違って聴こえるようになりました。例えば、大通りの車の音から車種や色を想像したり、雑踏の音が記憶と結びついて、自分が「今ここにいる」という感覚を強めてくれるように思えたのです。

音はただの背景ではなく、無意識のうちに記憶や感情と深く結びつき、リアリティを形作る大切な要素だと改めて気づかされました。


XRと音の可能性

「カオルの葬式」を通じて、音が生み出すリアリティや、作品と自分が「同期」する感覚の可能性を感じました。XR業界では、映像の革新に注目が集まりがちですが、音の領域は後発です。その分、音に取り組むプレイヤーの価値が高まっています。

音がもつ没入感をさらに追求することで、XRの表現力は一層広がるはずです。リアリティを形作る鍵は「音」にある。そんな可能性を強く感じた体験でした👂️


「カオルの葬式」を劇場で


日常の音に耳を傾けながら、「カオルの葬式」をぜひ劇場で体感してみてください。リアリティの新しい扉が開くきっかけになるはずです📽️


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