壮大な夢なんてなくていいよ

大学生の時に、一年目が終わった後、オーストラリアにワーキングホリデーに行った。

きっかけは、図書館で読んだ、「学生時代に何を学ぶべきか」という本。

古い本だから、図書館に行けば楽に借りられる。

もう1つは、人生の100のリスト

これも、図書館だったな。

これらの本は、大学生の時に読んで本当に良かった。

◼️日本の大学→新卒採用の青田刈りは狂ってる。
海外では、ギャップイヤーといって、卒業後に一年間海外を放浪して、その後仕事探しをする若者と、それを受け入れる社会がある。

◼️人生なんて、ただの暇潰し。どうせ潰すなら、楽しく潰したい。

◼️何になるか?よりも、どうあるか?を学べ。

◼️英語力だけは身に付けておけ。

◼️ボランティア活動をしろ。

◼️大学時代に学ぶべきもの?そんなものねえよ、この本を読んでいるような奴はろくな奴じゃねえ。行動しろ。

などなど、様々な職業の人が自分の経験、後悔を語っている。ワーホリは、このギャップイヤーをしたいと思ったからだ。

もう1つ、ロバートハリスの人生の100のリスト。
どんな願望でもいいから、100個書いてみて、その経験を語っている。

うわあ、これ、すごい。と思った。

将来の夢は?卒業後は?どんな専門性を身につける?

そんな社会の圧力に対して、
「壮大な夢なんてなくていいよ。小さなことでもいい。やりたいことを、欲望をリストにしなよ。叶っちゃうよ」
と私に話しかけてくれた。

なので、ちょっといいノートを買って、ワーホリ中に100個書き上げた。結構大変だった。

20個くらいまでは、簡単に書ける。
そこから、あと80個。

イギリスに行く。
新婚旅行で世界一周する。
60歳の時には年間3000万稼ぐ。

旅行、仕事、プライベート、趣味、恋愛の他にも、死ぬときのことまで考えた。


書き上げた時に、「これが全部叶ったら、どんな楽しい人生になるだろう」とワクワクすることができた。

大学時代は、お金はないが、時間はあった。
その時間をたっぷり使って、家やカフェで好きな音楽を聞きながら、好きな本を読みながら、やってみた。

私は、書き上げたら、オーストラリアの土の中に埋めてしまった。

どれくらい叶ってるのか、あれから10年、検証してみたいけど、そのノートは今はオーストラリアの土の中。感覚としては、50個は既に叶えたんじゃないだろうか。まだ叶えていないものも当然あるだろう。

あれから12年。僕は、事情により、人生の夏休み。ふと、思い立って、富士登山を計画した。登山なんて超初心者だけど、体が動き、情報を集め、登山グッズをAmazonや100均で買い集めた。
準備は満タンだ。

準備しながら、ふと、100のリストのことを思い出した。(実はこれが、このノートを書いた理由なんだ)

「富士山に登る」

間違いなく、僕はこれを人生でしたい100のリストに書いた。しばらく忘れていたけれど。

人生は、思いがけない形で、夢が叶うことがある。
それは、いつかわからないけれど、12年前の自分の想像力に、感謝している、32歳の今。

壮大な夢なんて、大学生の時に描けなくてもいい。小さなことでもいい。これからの人生でやりたいことをたっぷりある時間で考えてみよう。不思議だけど、本当に叶っちゃうよ。

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