入院患者の家族の安心は、情報の正確性と可視化で実現できる気がする!
父が入院して、病院との関係性に不便を感じたことがあって。それをどういうデジタルプロダクトがあれば解決しそうかを考えてみた話。
不便に感じた体験
私にとって、家族の長い入院ははじめて。3日間の夜の付き添いと、11回の面会をしている。
「面会は15−20までの10分間2人まで。付き添い1人まで」の面会制限があったことが大きいが、病院とのコミュニケーション、家族間のコミュニケーションがヤキモキした!
まず、病院とのコミュニケーションは、主治医や看護師さんに会う機会が限られていること。
回診時間と面会時間が合わないので、主治医の面談予約は必須。主治医の多忙により1.5週間後に面談予約がとれる状況だった。なので、病状は看護師さん経由で、質問をして回答してもらう。面会不可の場合は、電話で病状を確認していた。
次に、家族とのコミュニケーションは、代表者が病院と話をしていたこと。
家族3人全員が同じ情報をもらうことがなくて、情報共有が必須。ただの今日の出来事とは違い、病状共有など難しい内容をやりとりすることになった。
このコミュニケーションが、非効率な部分が目立ってしまい、、、、かなり辛かった…
プロジェクトマネージャーの職業病かな。。
病院とも家族とも、伝言ゲームしている気分
そこで感じたのが↓のTwitterで流したやつ。
課題は、伝言ゲームになるシステムなんだろうな。
医者→看護師(電話・口頭で)→家族 (LINEで)→私 という流れで情報が伝わる。
■課題1:最初にエスカレーションを受けた人の理解度で、情報の正確性は変わる
特に病気や治療は馴染みのない分なので、一般人は理解したつもりがわかってないこともある。
だから、意味合いが変わったり・内容が伝わらなくって、「で、どういう状況?」となる。
■課題2:やりとりがエビデンスに残らないし、情報が流れる
電話やLINEでのやりとりで、エビデンスは残らないし、チャットとしてやりとりが流れる。
誰がどう言っていたのかは記憶が頼りになるし、過去の病状を振り返る時もLINEを遡って、本当にやりずらかった。
■課題3:経過観察が追いづらい
看病する側は、病気改善してるか、悪化をしてないか? 今後どうなるか? が一番心配。
だけど、その情報を判断できる、病状変化の情報が少なすぎる!
都度質問に口頭で答えてもらうだけなで、単発情報は持っていても、比較や経過を判断はしづらい。
いつまで看病が続くのか、先が見えないとかなり不安なんだよな〜
こうみると、社会人にあるあるのエスカレーションシステムの問題な気がした。
コミュニケーションのストックとフローを管理で解決?!
結局、「病状や状況を、正確に継続的に追う仕組み」があると、いいんだろうな。
そうなると、コミュニケーションのストックとフローを管理できればいいのかな?
例えばこんな機能。
先生のカルテの一部を連携し、病状をストックできる
先生や看護師への質問ができる
やりとりは全て日付で管理される
家族の面会時の状況を書き込める
週や月単位で定量データの経過が比較できる
面会時に持ってきて欲しいもののタスク管理ができる
これがあることで、情報の正確性による安心と病状変化を定期的に追える安心がありそうだな〜
ま、ただ、懸念としては、この2つ。
・収益モデルを描きにくい
・利用ユーザーの家族のデジタルリテラシーが低そう
つまり、何か既存のものを代用して、デジタルリテラシーが高い人が家族間で使えばいいじゃん!
っていう結論になりそう.…
だけど、父の入院を機に、今まで馴染みなかった医療や介護などのデジタル化に興味がでたのも事実。
この経験とスキルを生かせるといいな〜と思ったりもした。
おわり
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