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ビットコインしか勝たん! 第40話

※2024/4/18作
<テーマ>
ビットコイン 「松竹梅の法則」と「通貨の揺らぎ」 -なぜ大衆は安いコインの沼へハマり 価値の本質を探究しようとしないのか!?- (前編)

<場面>
いよいよ2024年4月20日前後に4回目の半減期を迎えるビットコイン 価格は相変わらず1,000万円を超えたあたりでホバリンク中 以前師匠に教えてもらったビットコイン固有の買い場を示すインジケーターであるハッシュリボン点灯もなく ひたすら毎日コツコツ積立購入(DCA)をする弟子の小僧 そんな中 数ヶ月ぶりに弟子が師匠の元へ訪れたのであった さて 今回はどんな話が出てくるのやら…



小僧
「師匠 久しぶり! 2月末以来だな!」
師匠
「そうじゃったかのぉ それにしても久しぶりじゃ 相変わらず小僧は元気そうでなによりじゃ」
小僧
「あれから2ヶ月ほど経つけどさぁ 気がついたら もう1,000万円を超えてるよな!」
師匠
「なんじゃ 久しぶりに訪ねて来たと思ったら いきなりビットコインの話か
小僧
「えー なんだよ 別にいいだろ 話の入り方は何だってさぁ」
師匠
「まぁ いいじゃろ 確かに小僧の言う通り ATH(All Time High)更新したと思ったら その後あっさり1,000万円超えじゃな」
小僧
「それにしても ここの通りの桜はいつも綺麗だよな」
師匠
「ん? 急にどうしたんじゃ? 小僧 柄にもなく感傷的じゃぞ 最近なんか嫌なことでもあったのか?」
小僧
「おいっ 何でそうなるんだよ! ちげえよ ふとそう思ったんだって 綺麗な桜だなってさ」
師匠
「あぁ そうじゃな 先日の嵐でだいぶん散ってしまったがのぉ」
小僧
「それでも まだ見応えあるぞ あと 道の両脇に積もったピンクの花びらも なんかオツだぞ」
師匠
「そうじゃな 確かに趣があるのぉ で ビットコインがどうしたんじゃ? そろそろ小僧も限界じゃろ?」
小僧
「くっ バレたか! オレ苦手なんだよな 意味のない世間話ってやつ」
師匠
「意味があるかないかは 捉え方次第じゃがのぉ まあいいじゃろ で どうしたんじゃ?」
小僧
「いやさぁ あれから ついに米ドル建てでも2021年の最高値$69,000を更新したよな オレは正直思ったぞ このままどこまで上がっていくんだろうってな」
師匠
「そうじゃな 押し目なく上昇する感じじゃったな 今のところは$60,000-$70,000でホバリングしておるがのぉ 正直なところ ワシも甘く見ておったわい」
小僧
「へぇ 何を甘く見てたんだよ?」
師匠
「2024年1月にアメリカでビットコイン現物ETF承認があったじゃろ? 覚えてておるじゃろ?」
小僧
「あぁ もちろんあれな!」
師匠
「その後の価格上昇のスピードをじゃ ワシは少し見誤ったかもしれんのぉ」
小僧
「確かにそうだよな 一気にぶち上がって来てるもんな ここまで」
師匠
「加えてじゃ ワシが驚いておるのは 価格だけではないんじゃよ」
小僧
「えっ!? 価格以外に他に何があるんだよ?」
師匠
「それはじゃ 上場したビットコイン現物ETFへの資金流入の勢いじゃよ」
小僧
「へぇ そんなに凄いのか?」
師匠
「凄いってもんじゃないんじゃよ いつも比較対象になるゴールドのETF上場を例に挙げるとじゃ 2004年にゴールドETFが上場後 150億ドルの資金の流入に約3年かかったんじゃよ」
小僧
「へぇ 3年ねぇ」
師匠
「最新のデータによるとじゃ ビットコインの場合 その150億ドルの資金流入がじゃ なんと たったの8週間らしいんじゃよ」
小僧
「8週間ってマジか! めちゃくちゃ速えな!」
師匠
「そうなんじゃよ ちなみにこの比較はじゃ iシェアーズ・ビットコインETF (IBIT)というブラックロックが運用しておるビットコインETFでの比較じゃがのぉ」
小僧
「ブラックロックね 通称黒岩さんねぇ あの運用資産1,000兆円越えの世界一の規模の投資会社だろ オレ覚えてるぜ それにしても カネがあるところにはあるんだな 羨ましいぞ!」
師匠
「そうじゃな そして 最近ではじゃ 今回のアメリカのETF上場の成功を機に 各国も続々と動き始めておるんじゃよ」
小僧
「へぇ そうなのか!? 各国って例えばどこの国だよ?」
師匠
「例えばじゃ タイやインドではじゃ 現地の人がアメリカのビットコインETFを購入できる様にする動きがあるんじゃ」
小僧
「タイやインドで? マジかよ!」
師匠
「あぁ マジじゃよ また香港ではじゃ 自国でビットコイン現物ETFを申請中なんじゃよ」
小僧
「香港も始めるのかよ! アジアは活発だな」
師匠
「アジアだけではないぞ ヨーロッパも動いておるんじゃ 例えばイギリスでは 機関投資家へビットコインやイーサリアムの売買の許可を予定しておる 向こうでは それをETNと呼んでおるみたいじゃな」
小僧
「おいおい なんか 海外はどんどん前へ進んでいるな ちなみにだけどさ オレは聞くの怖いが…」
師匠
「ん? 何が怖いんじゃ? 何でもワシに質問してみるがいいじゃろ?」
小僧
日本はどうなんだよ? なんか動きはねえのかよ」
師匠
「現状はじゃ 何も動きはないんじゃよ 残念ながらな」
小僧
「あぇ やっぱそうだよな 期待通り安定の現状維持マンだな」
師匠
「はっは 現状維持マン 面白い表現じゃのぉ」
小僧
「だってそうだろ?」
師匠
「まぁ そうじゃのぉ ちなみに現状ではじゃ アメリカのビットコイン現物ETFを日本人が購入することは出来んのじゃよ またじゃ 日本国内でビットコインETF上場の予定もないんじゃ 理由として この通り法改正などが必要なんじゃよ」

引用元:TV東京 WBSより

小僧
「また法改正かよ いつもそうだもんな でウジウジ検討する振りだけして 結局何も動かねえんだろ! だから現状維持マンな!」
師匠
「もしくは 動いても他国から遅れること 数年後かもしれんがのぉ」
小僧
「日本はいつもそうだもんな! 今ある既得権益ばっか死守することに必死で 新しいものを受け入れることを全然しねえんだよな まずは否定から入るお決まりのパターン」
師匠
「そうじゃな 残念ながら小僧の言う通りじゃよ ほれ 最近話題になったライドシェアもそうじゃろ?」
小僧
「あぁ あれかぁ あれも酷いよな オレはガッカリだぞ ライドシェアって言ってるだけで 実際は既存のタクシー運行会社が管理するんだろ?」
師匠
「ほぉ 大したもんじゃ 小僧もよく知っておるじゃないか そうなんじゃよ しかもタクシー会社の営業管轄外への配車サービスは不可じゃからな」
小僧
「正直さぁ 今のタクシーと何ら変わんねえよな」
師匠
「そうじゃな じゃから ワシは思うんじゃよ おそらく ビットコインへの向き合い方もじゃ 日本は全世界で最後の方になるんじゃろうってのぉ」
小僧
「確かにな! 今の日本の政治を見ているとオレも激しく同意してしまうぞ とにかく日本はさぁ 変化に対する耐性が極端にないんだよな」
師匠
「はっは 小僧にしては言う様になったのぉ けど本当その通りじゃと思うわい」小僧
「いや 師匠 これは笑いごとじゃないってば!」
師匠
「ほんとそうじゃな 笑い事ではすまんわい ところで 小僧よ 今日はそんな話をする為にわざわざワシのところへやって来たのか? 小僧のことじゃ いつもの様に何か投資の相談事でもあるんじゃろ?」
小僧
「あっ! いや なんて言うか ちょっと気になってさぁ」
師匠
「ん? 何が気になったんじゃ? ワシのビットコイン保有枚数のことか? それはこの前に話した通り 家族にも誰にも言うつもりはないぞ」
小僧
「ちげえよ! そんなんじゃねえよ! あれだよ あれ! この前さぁ 師匠の知り合いが例の本(ビットコイン・スタンダード)を読んでから 急にビットコイン積立を開始し始めたって話をしてただろ? その後 調子はどうかな?ってふと思ったんだよ で 今日は時間が少し取れたから師匠のとこに寄っただけ」
師匠
「何じゃ そのことか 別に小僧にとっては他人じゃし 関係ないはずじゃが…」小僧
「えぇ そんな冷たいこと言うなよ! ビットコインを毎日コツコツ積立している同志として ちょっと気になっただけだぞ」
師匠
「同志か… その点においては小僧の方が随分と先輩なんじゃがな まぁよいか 別に隠すことでもないしのぉ」
小僧
「で その後どうなんだよ? ちゃんとコツコツ積立やってるのかよ?」
師匠
「そのワシの知り合いの夫婦なんじゃがのぉ 夫は結局じゃ ビットコインから浮気をしてしまい安いコインを3つほど分散して積立購入中なんじゃよ 確か イーサリアム ソラナ そしてリップル と言っておったかのぉ なぜそれをチョイスしたのか? それはワシにも不明じゃわい あれだけビットコインに絞れとアドバイスしてやったんじゃがのぉ」
小僧
「何だよ それ ウケるな! オレが言うのもなんだけどさぁ 本の読みが足らねえんじゃねえのか?」
師匠
「そうじゃな 確かにそうかもしれんわい ところが嫁さんの方はじゃ ちゃっかりビットコイン一本なんじゃよ 要するに 夫婦でどちらがこの先 利が乗るか 勝負すると言っておったのぉ」
小僧
「マジかぁ おもれえよな 結局 男はどこまでも浮気症ってことなんだな」
師匠
「どうだか… ちなみにじゃ それから2ヶ月ほど経過した現在のところはじゃ ビットコイン1本に絞った嫁さんの方が利がのっとる様じゃな」
小僧
「やっぱウケるな! なんで浮気すんだよな そもそもビットコインで行くって決めたんじゃねえのかよ?」
師匠
「まぁ 所詮そんなもんじゃよ 小僧の言う通りビットコイン1本で行くって初めは意気込んでおってもじゃ なかなかワシらの様に ビットコイン1本の境地へは辿り着かんもんなんじゃよ」
小僧
「けど それになんか既視感を覚えるな オレ… その気持ち めちゃくちゃ分かるぞ」
師匠
「そうじゃろ 確か最初の方は 小僧もじゃ ことあるごとにアルトコインや草コインを見つけてはワシの元へ相談に来ておったじゃろ?」

※もし小僧の初めの様子が気になる方は お時間ございましたら ぜひこの物語の第一話からチェックしてみて下さい 今はビットコイン一途な小僧ですが 最初はクソコイン探しばかりで酷かったんですよ lol

小僧
「そうなんだよな あの頃が懐かしいな」
師匠
「もうかれこれ半年前ぐらいかのぉ」
小僧
「そうだな けど やっぱ時間かかるんだよな ビットコインへ辿り着くのにはさぁ」
師匠
「以前からじゃ ワシは小僧に何度も言っておるが ある意味 「ビットコインは宗教や思想に近い」もんがあるからのぉ」
小僧
「まぁ 確かにそうかもしれねえよな 暗号資産取引所を開設してさぁ いざビットコインを購入しようとするだろ? でさぁ 取引画面を見るとついつい安いコインへ目移りしちまうんだよな その旦那 まさに昔のオレそっくりだな」
師匠
「そうじゃな あの頃の小僧とのやりとりが懐かしいのぉ ワシは今でも覚えておるぞ 当時の小僧はそれは酷かったわい」
小僧
「恥ずいけどそうだよな でもそう考えるとだぞ オレも成長したんじゃねえか 当時より少しは な? そう思うだろ? なぁ 師匠!」
師匠
「小僧よ 一度だけチャンスをやる 好きなコインを言ってみろ!
小僧
「おいおい 師匠 どうしたんだよ急に 大丈夫か? それにだぞ それって ゼーリエの有名なセリフじゃねえか 一度だけチャンスをやる 好きな魔法を言ってみろってやつ! なんだよ 師匠も知ってるのかよ? 葬送のフリーレン…

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