ビットコインしか勝たん! 第43話
※2024/4/18作
<テーマ>
ビットコイン 「松竹梅の法則」と「通貨の揺らぎ」 -なぜ大衆は安いコインの沼へハマり 価値の本質を探究しようとしないのか!?- (中編その3)
師匠
「そうじゃのぉ 今の政治家たちはどうするつもりなんじゃろな… このワシが一つ言えるのはじゃ 今のところ 貨幣の歴史をじゃ 日本という国はまさに身をもって再現しておるだけの様な気がするんじゃよ」
小僧
「貨幣の歴史って これだろ?」
↓
1. 腐敗した政治家は ソフトマネー(簡単に作れるマネー)に依存し やがてバラマキ政策を開始
↓
2. ソフトマネーは 民衆を困難な時代へ追い込む つまり通貨安によるハイパーインフレ(≠物価高)
↓
3. 困難な時代は やがて新しいハードマネー(産み出すのが困難なマネー)を生み出す
↓
4. ハードマネーは 民衆にとって公正で平等な 良い時間を作る
師匠
「流石は小僧じゃわい よう理解しておるじゃないか! 感心じゃわい」
小僧
「なんかさぁ 冷静に考えるとだぞ 今の日本の財政だけどさぁ もう元に戻れんとこまできてる気がするぞ やっぱ無理ゲーだよな…」
師匠
「そうかもしれんのぉ そしてここ最近 さらに円安が進んでおるじゃろ 今現在(2024/4/16時点) $1=154円を超えてきておるわい」
小僧
「師匠はさぁ この円安潮流はもう止まらねえと思ってるんだろ?」
師匠
「あぁ その通りじゃよ もうこの円安潮流は止まらん そうワシは思っておるんじゃよ」
小僧
「…」
師匠
「さっき小僧に見せた絵の通り 今の日本の財務状況はなんせ壊滅的じゃからのぉ 大半を輸入に依存する日本じゃろ 本当はもう少し円高方向へ舵を切りたいはずなんじゃ」
小僧
「けど それが出来ないんだろ?」
師匠
「そうじゃよ 以前小僧にも話したじゃろ?」
小僧
「あぁ これだろ 日本はいくらでも無限に円は刷れる けど ドルを刷ることは出来ない」
師匠
「それはつまり どういうことじゃった?」
小僧
「えぇと… それはつまり 円安にすることは簡単に出来ても円高にすることは難しいってことだったよな!」
師匠
「そうじゃ 為替は二国間の力関係が左右するじゃろ? 特に円高方向へ舵を切ることは日本だけの都合ではどうしようも出来んのじゃよ」
小僧
「けどさぁ 最近ニュースにもなってるだろ? 為替介入ってやつがさぁ」
師匠
「そうじゃのぉ 為替介入… 恐らくじゃ この先そういう短期的な対策はいずれしてくるんじゃろうと思う」
小僧
「けどそれは一時凌ぎだって そう師匠は思ってるんだよな?」
師匠
「あぁ そうじゃよ じゃから 長い目で見るといずれ日本円は将来的にこうなると思うておるんじゃよ
↓
①利上げ
→日銀が抱える膨大な国債の利払いを 日本政府がいずれ支払えなくなって財政破綻 円が紙屑に
②現状の金融緩和継続
→円安が止まらない 円が紙屑に」
小僧
「けどさぁ 実際は 紙屑というよりかはインフレが激しく進行して日本円の価値の毀損(キソン)だろ?」
師匠
「まぁ 現実的にはそうなるんじゃろな いずれにしても もう詰将棋の段階に入ってきたとワシは思うておるんじゃよ」
小僧
「詰将棋って…」
師匠
「先日行われた名人戦七番勝負の第一局を思い出すわい 藤井八冠の終盤の粘りはそれは凄かった 優勢だった豊島九段の一瞬のミス(香打ち)を見逃さなかったんじゃ」
小僧
「うーん 将棋の細かいことはオレにはさっぱり分かんねえけどさぁ 要するに 藤井八冠なら日本円の詰み筋はもう見えてるってことが言いてえのか?」
師匠
「あぁ そうじゃのぉ おそらく三手詰めぐらいじゃろな」
小僧
「おいおいっ 師匠! 三手詰めってもう詰んでるじゃねえかよ!」
師匠
「ワシが何度も繰り返し読んで学んだ本(ビットコイン・スタンダード) それを読むと小僧も分かったじゃろ? 古来より様々な貨幣は生まれては消える栄枯盛衰の歴史を繰り返してきたんじゃ」
小僧
「あぁ そうだったよな オレも2回読んだからそこんとこは理解してるぞ」
師匠
「歴史を見る限り 永遠に滅びないものなんて 存在しねぇ」
小僧
「おいっ 師匠! それって フリーレンの師匠フランメのセリフだろ? 確か…あぁそうだそうだ この先 帝国は安泰だなって言ったフリーレンへの答えだったよな」
師匠
「はっは よく気づいたのぉ さては小僧も相当読み込んでおるのぉ フリーレンを」
小僧
「何言ってんだよ 全く! 今日の師匠は油断出来ねえな さりげなくフリーレンネタをぶっ込んでくるからな」
師匠
「何を言っておるか 最新の流行りに乗らんでどうする このバカたれが!」
小僧
「バカたれって…」
師匠
「何度も繰り返すがじゃ 貨幣(通貨)も同じじゃよ 永遠に続いた貨幣はいまだに存在せんのじゃ 金本位制時代のゴールドが一番マシじゃたんじゃがのぉ」
小僧
「けどさぁ それもお役人が廃止したんだもんな! 目先の戦費が必要だからって理由でな!」
師匠
「よう覚えておるのぉ その通りじゃよ 先ほどの貨幣の歴史の流れでいうとじゃ 今の所 日本はフェーズ3に突入しておるとワシは思っておるんじゃよ」
小僧
「フェーズ3… つまり 貨幣の移り変わりの真っ只中ってことだな ソフトマネーからハードマネーへ…」
※フェーズ3
→困難な時代は やがて新しいハードマネー(新しく産み出すのが困難なマネー)を生み出す
師匠
「あぁ そうじゃよ けどその移り変わりはじゃ 決して一夜にして起こることはないんじゃよ ゆっくりと じゃが確実に浸透していくとワシは思っておるんじゃよ」
小僧
「つまりさぁ オレらにはその移り変わりの実感はなくただただ気づけないだけ そして それに気づいた時は時すでにお寿司(遅し)! 師匠はそう言いたいんだな?」
師匠
「まぁ そういうことじゃな 残念ながら その変化に気づいた頃にはワシら日本国民は茹でガエルになっておるんじゃろな」
小僧
「茹でガエルねぇ…」
師匠
「じゃから 以前ワシは小僧へ話した通り 友人に例の本(ビットコイン・スタンダード)を読むことを強く勧めたんじゃがのぉ」
小僧
「で 読んだ結果がだぞ 気づいたら旦那は浮気してたってことだよな! イーサリアム ソラナ そしてリップルの3つにさぁ まさに松竹梅の法則の術中にハマって… やっぱ何度聞いてもウケるな!」
師匠
「なかなか上手くいかんもんじゃな それにしても ようやく話が最初に戻ってきたわい」
小僧
「けど オレは思うんだけどさぁ リップルはともかくイーサリアムをチョイスするのはなかなか良いんじゃねえのか? ほら 最近話題になっただろ? あれだよ?」
師匠
「何じゃ? またA.R.E.(あれ)へ逆戻りか?」
小僧
「ちげえよ! あれだよ! RWA!」
師匠
「ほぉ なるほどのぉ 小僧も少しは勉強しておる様じゃのぉ RWA つまりリアル・ワールド・アセット(Real World Asset)じゃな?」
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