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今日のあなたが人生で一番若い日 今日の日本円が人生で一番価値のある日

最近
話題の記事を1つ紹介する

それは
先日とあるアルゼンチン人の若者が 祖母の死から18年後に 祖母の隠しタンス預金を発見したというものだ

引用元:X(旧ツイッター)https://twitter.com/ryo_7421/status/1782391775073808665

写真の通り
その若者が発見したのは 大量のアルゼンチン紙幣(2ペソ紙幣)の札束である

けれども
18年前と今でその価値はこうも変化している

2006年
→2ペソは0.64ドルの価値

2024年
→2ペソは0.0023ドルの価値

何ということだろう

米ドル換算で
1000分の3へ通貨価値が下落してしまったのだ 祖母が一生かけて努力してきた貯蓄総額は 今や実質的ゼロの価値に…

これが
いわゆるインフレと呼ばれるものである

このおばあちゃんも あの世で嘆いているだろう
まさか
一生懸命コツコツ貯めたお金が たった18年後 この様な結末を迎えていることに

よく
「今日が人生で一番若い日」と言う

同様に
不換紙幣で回る資本主義経済においては
「今日の法定通貨は人生で一番価値のある日」と言うことが出来るだろう

ところが
このアルゼンチンの事例を聞いて
「明日は我が身」と考える日本人はほとんどいない

皆さん
「日本円に限って そんなことはあり得ない」と たかを括っている

けど
ワイは思っている

今の日本の財務状況を考えると 将来こうなる未来しか想像出来ない と

今一度
冷静に物事を考えてみるといいだろう

今の日本のインフレ率が2-3%とすると
物価が2-3%上がってるんなら 銀行の金利もそれぐらいないとおかしくないか?

なぜかって?

それは
預貯金の価値が 物価高に負けてしまうから

今現在 実際に負けている

けど
日本の金利は相変わらず0% 金利を上げようともしない

最近の円安動向を受けて
日銀の植田総裁や財務省関係者は 口を揃えて「利上げが近い」と牽制発言を繰り返ししている

けど
ワイは思う 「あれはパフォーマンスだ」

総裁も気づいているのかもしれない
「日本は金利を上げると 円の価値が持たないことに」

ある意味
「沈みゆく船の船長」のように見えて仕方がないのだ

だから
昨年2023年 黒田前総裁の後任選びの時も 誰も引き受け手が見つからず 総裁選びに難航したんだろう

本来なら
2013年から黒田前総裁の隣りで まさに一枚岩で 日本の金融政策を実施してきた雨宮副総裁が政策を引き継いていけばいいだけ

長年
黒田さんと一緒に進めてきたのだ 政策を一番良く理解しているはずである

そして
何よりも銀行マンにとって 日銀総裁の椅子は憧れのはず

ドラマ「半沢直樹」を見れば分かるだろう 如何に その総裁という権力にしがみつきたいかが

けれども
彼はそれを断った 「私には出来ない」

そして
最終的に学者出身の植田さんが引き受けることに

ワイは
あの頃から ずっと違和感を感じているのだ

なんかおかしくないか? と

なぜなのか分からないが
学者出身の植田総裁は いつも答弁で声が震えている 自信がなさそうな印象なのだ

ある意味
植田さんは 政治家と違って正直者なのかもしれない

政治家のことを 昔から皮肉をこめてよくこう言われる

「いいか 政治家ってのはだなぁ 町の電信柱に向かってお辞儀をして おはようございますと挨拶をし 箒(ほうき)に向かって手を差し出し 握手を求めるんだよ」

お察しの通り
心が通っていないのである…

一方で
植田さんは 本当に嘘のつけないタイプなのかもしれない

だから
会見でいつも声が震えているのかも…

もう
「日本の金融政策に 打つ手がない」と本音では思っているのかもしれない

2013年から始まったアベノミクス 禁断の麻薬と言われる金融緩和に長い間手をつけてしまい 日本は借金が増えすぎた

利上げすると 借金苦で日本政府はいずれ詰む

一方で
現状の金融緩和の継続だと
今起きている円安が更に進み 日本は貧国一直線へ

短期的には
政府の為替介入が入り円高になるだろうが それも空砲に終わるだろう

日本は 円は刷れるが ドルは刷れない

だから
自国の都合で円安にできても 円高にはできない

そして 長期的には
1ドルは170円 200円と進んでもおかしくない

もうこれは
単に日米間の金利差という一言では説明はつかないんだと
ワイは思っている

だから
どちらの世界線にしても 預貯金を円でしか持たない決断は悪手

世の中の皆さんは
消費税アップには敏感に反応する

けれども
インフレには無関心である

インフレとは
物の値段が相対的に上がることではなく 「通貨の価値が下がること」

このことを
正しく理解している日本人は 一体何%ぐらいいるのだろうか?

周囲の人を見ていると
どうも一万円札は 常に一万円の価値があると信じている様子だ

そういう人たちは
この先 日本で起こるかもしれない通貨危機でも 最後まで円建て預貯金にしがみつくのだろう

参考までに
米ドル ゴールド ビットコインのインフレ率を紹介しておく

<米ドル>
7.5%/年 (過去15年の年あたり平均)

<ゴールド>
1.58%/年

<ビットコイン>
2020-2024年 1.67%/年
2024-2028年 0.83%/年
2028-2032年 0.41%/年
2032-2036年 0.2%/年
2036-2040年 0.1%/年

大事なことなのでもう一度書いておく

インフレとは
物の値段が上がることではなく 「通貨自体の価値が下がること」

上記3つの例は あくまで比較参考データである

けれども
例えばであるが これら3つの選択肢の中で どれを長期的に保有しておくことが 自分の資産を守る そして増やす最良の手段なのか?

ワイにとっては
比較的容易に 自分の凝り固まった脳みそをリセットすることが出来た

ワイが毎日コツコツ積立しているビットコインは どんどんデフレしていく

デフレとは
「モノに対して価値が上がっていくこと」である

分かりやすく例えるならば
卵1パック300円が150円になること

別に
半額になったからと言って 卵の数が減ったり栄養価が半分になった訳ではない 円の価値が上がったのである これがデフレである

不換紙幣であるドルや円といった各国の法定通貨はインフレ通貨
すなわち
モノに対して価値が下がっていく通貨

それに対して
例えばで恐縮だけど ワイの大好きなビットコインは その設計上デフレ通貨
すなわち
モノに対して価値が上がっていく通貨

はたして
こういうことを 今のサラリーマンは自分ごととして どこまで真剣に考えているのだろうか?

ワイは
別にビットコインを積立てろというつもりはない

選択肢は他にもたくさんあると思っている

それは
各自で判断することである

ただ
ワイは皆さんに切に訴えたいのである

今の政府や日銀を信頼してて 本当に大丈夫か? と

会社と同じ様に
国家も経営がうまくいかなくなってくると やがて自国民からの搾取を繰り返す

直近のデータによると
日本人の国民負担率は約48%となっている

国民負担率とは
各種税金や社会保障費の合計を所得で割った値である

つまり
給料のうち約半分は国に奪われているのである

分かりやすい例えで言うなら
週5日勤務のうち
月曜火曜と水曜の午前 つまり計2.5日分は お上の為に労働していることになる

それが
国民負担率 約48%の意味である

かつて
日本にはこういう言葉があった 「四公六民」

これは
江戸時代の年貢率を表わした言葉で 全収穫量の4割を領主が取り 残り6割が農民の手元に残ること

江戸時代の初期は四公六民だった

ところが
第八代将軍徳川吉宗によって推し進められた享保の改革以降
「五公五民」に変更になった

今で言うところの「増税」である

これを機に
農民の不満が爆発し 各地で百姓一揆なるものが多発したのだ

最近のネットのトレンドには
まさにこの「五公五民」が急上昇している

そして
今の政府や日銀に任せておくと この先
「六公四民」「七公三民」になってしまうのではないか? と

どんどん
国民の不満はたまっていくのだろう

そして
先日 ついに というか予定通りというか
こういう検討を自民党は開始すると報じられた

それは
「金融所得への課税強化」である 金融所得に応じて保険料負担を調整するというものだ

つまり
実質のところ 増税である

政府の思惑通り
国民のタンス預金を没収すべく推し進めてきた「新NISA」

この非課税枠も そのうち撤廃されるのだろう
ワイはそう思っている

今こういう皮肉がネットでは流行っている

それは
今年3月のアカデミー賞で 長編アニメ賞を受賞したスタジオジブリ宮崎駿監督作品の映画タイトルを文字った言葉

「君たちは どう生きるか」

「君たちは もう生きるな」

引用元:https://ameblo.jp/hanadokeiweb/entry-12828416832.html

これを見た時
ワイは思わず 飲んでいた梅昆布粉末入り白湯を吹いてしまった

面白すぎて草

世の中には
こういう豊かな発想を持った人がいるんだなと 改めて感心してしまったのだ

この先
ワイ自身が金銭的に貧しくなったとしても こういう心の豊かさはキープしておきたいものである

最後に
もう1つ紹介しておく

実は最近
ワイは「日本銀行百年史」なるものを読みふけってみたのだ

序章の1ページ目に飛び込んできた このエグい一文を見て
ワイはひっくり返ってしまった

引用元:日本銀行ホームページ https://www.boj.or.jp/about/outline/history/hyakunen/data/hyaku1_0_1.pdf

とても大事なことなので
ワイ自身 以下の通り文字に起こしておく

日銀の使命は
「通貨価値の安定を図ること」
「不換紙幣の濫発で進行した 激しいインフレ(=通貨安)を収束させること」

今やっていることは 本当にそうなのか?
ワイはあんたらを本当に信頼してもいいんだよね?

貨幣の歴史を辿ると
最終的には どこの国もインフレ つまり不換紙幣の濫発による自国通貨安のスパイラルに陥る

「真面目に毎日コツコツ働いてるのに 預貯金だけだと 日本人はこの先どんどん貧しくなっていくんだよ」

この日銀の本来の使命を読めば読むほど
こういう裏のメッセージが ワイの胸に強く深く突き刺さる

けれども
なんか 哀しいではないか

古来より
我慢することを美徳とし 文句一つ言わず黙々と働く勤勉な日本人が この先 どんどん貧しくなり 損をしていく社会…

ワイは
決してそんな日本を見たくないのである

以上

今日のあなたが人生で一番若い日 今日の日本円が人生で一番価値のある日 でした

では 皆さん 今日も良い一日を


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