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謎解き備忘録 ~雑多に張られた謎を解き明かせ! 解説と多大なる反省編~
こんにちは。バナナチョコです。
だいぶ間が空きましたが、先日投稿した「雑多に張られた謎を解き明かせ!」の解説をしようと思います。問題編でも触れましたが、サークル関係者でない方のために問題Cから解説を始めます。
また今回、今までの解説編とは異なり「多大なる反省」が含まれています、というのも、今回は問題の欠陥が多いです。作り終わって投稿してから気づきました。
問題編は以下に載せておくので、まだ解いてない方はこちらからどうぞ。
では、問題の解説です。Cをはじめに解説して、そのあとはアルファベット順にいきます。
問題C
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「SからGへ全てのマスを一回ずつ通れ」とあるので、その通りにマスを辿ると「ばんどからばんどへかわること」となります。
軽音楽サークルで行われるライブで、バンドからバンドへ変わることを転換と言うので、答えは「てんかん」となります。
この問題、重大な欠陥があります。それはSからGへのルートが2通り存在することです。
Sから右に行くルートが正解なのですが、実は初めに下へ行ってもGまでの一筆書きのルートが成立していて、
「にかわることんどばんどからば」
という訳の分からない文章ができてしまいます。別に解けなくはないのですが、問題を解く上で要らない解釈を増やしてしまうのは不適切なので、今回の謎解きで一番よくないところでした。反省。
問題A
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よくある熟語問題ですね。四角に「先」を入れると「指先」「先生」「先陣」「後先」と成立するので、答えは「先(さき)」です。
問題用紙だと右の文章が読めないため、「さき」なのか「せん」なのか分かりません。そのためここは他の問題を解いてから推測する必要がありました。
前回作成した問題で、漢字の読みが複数存在していることで答えが一つに定まらない事例があったので、今回は文章を添えることで配慮をしました。ただ、音読み訓読みを指定する文章があるのが問題として少し美しくないと個人的に感じたため、他の問題をかぶせて見づらくしました。
まあでも「先」だけを見た時に「せん」と読む人なんてそうそういないと思いますが。
問題B
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この問題がBでした。一見すると問題Bが存在しないように見えますが、他の問題のアルファベットを消去していくと、この問題がBであることが分かります。
これは「暑」「地」と漢字を別に分けて、2つをそれぞれ逆の意味にすると「寒」「天」となるので、答えは「寒天(かんてん)」です。
地の反対は空という意見もあると思いますが、「天地」という熟語があるように地の反対は天だと思っていたため、特に問題があるようには思っていません。空と地という意味での「空地」なんて一般的には無いですし。
問題D
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他の問題に比べると少し難易度が高いと思います。
123=ゆみや とあり、実際に上の図に配置してみます。「ゆ」の二つ上に「や」。何か思いつくものはないでしょうか?
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そうです、50音表です(いやならねえよって方、うるさいです)。ここで問題をよく見てみると、図形の線が実線と点線で描き分けられていることに気付くと思います。これを50音表に対応させると、文字と文字の間は点線、それ以外は実線で描かれていることが分かります。よって、左の図形が対応する箇所は一か所しか当てはまらないため(図形上端の線と右端の線が実線となる箇所は50音表の「かきくう」の位置のみ)、答えは「空気(くうき)」となります。
これ、作った当初はなかなかいい問題だと思っていたのですが、最近、リドラの謎解きチャンネル様の動画内で同様の問題を見かけ、やはりオリジナリティを出すにはもう少しひねりを加える必要があるなと感じました。ただ、捻りすぎると難易度が跳ね上がって解けなくなる可能性が出てくるのでこれぐらいがちょうどいい気もします。
「リドラの謎解きチャンネル」、全動画面白いです。激しくお勧めです。
問題E
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これは単純なひらめき問題です。鼻が「も」、眉と口が「へ」で思いつくものはないでしょうか。そうです、「へのへのもへじ」です。この閃きさえできてしまえば、答えは「の」だということが分かります。
でも、今の時代でへのへのもへじって通じるんですかね。過去の遺物として忘れ去られていきそうな気がします(というかもう今の子供は知らないのかもしれない)。
問題F
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上のイラストを表す文章となるように、黄色い四角に共通して入る言葉を考える問題です。「3 years later」という部分から「さんねん」という単語が思い浮かべば、「かれはさんねんではさん(彼は三年で破産)」という文章を導くことができると思います。よって答えは「はさん(破産)」です。簡単ですね。
問題G
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この問題は、問題用紙の右上がかぶさっていて見えづらくなっていましたが、実際には上画像の問題が貼られていました。一見するとアルファベットが書かれており、(謎解きに慣れている方であれば定番の)縦に並ぶアルファベットを埋め、黄色い四角のところが答えとなる問題のように見えます。
しかしこの問題、おかしな点が2点あります。
一つは、「一番上の段の左から4番目に変な文字があること(問題用紙では一部隠れてしまっているが、よく見るとAではないことが分かる)」、そして(気づいた方はほとんどいないと思われますが)もう一つは、「右下にあるSの文字のバランスが若干変であること」です。この2点に気付けば、問題が(左上のG以外は)逆さになっていることに気付くと思います。
よって、問題の四角をすべて埋めると以下のようになります(下画像は問題を反転したものになっています)。

答えは「きつえん(喫煙)」となります。
問題H
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問題Hは差し替えられており、Twitterの投稿を調べると上画像のみが確認でき、肝心の問題が見えない状態となっております。
そこでまず、書き留めていたメモを見てみましょう。すると、以下の情報を得ることができます。
「この問題は頭を使った問題にしよう。」
「この文章も添えて、次のページに問題を載せておこう。」
問題が掲載されていないということは、問題が何かわからなくてもメモ用紙だけで解くことができる、ということを意味しています。
では、この問題(メモ用紙)から得られる情報で問題の内容を推理してみましょう。得た情報から考えれば、「メモ用紙の「頭」を使って解く」ということが導けると思います。つまり、「メモ用紙の各文の頭文字を使う」ということを意味しています。
頭文字を拾ってみると、
「こ た え(絵) は(話) あ た(単) ら(楽) よ」
となり、答えは「あたらよ」となります。少しわかりづらかったですかね。
この問題のために10月17日にTwitterに画像を投稿する予定だったのが、ぼーっとしてたら忘れてしまいました。すんませ。
ちなみに、差し替えられる前の問題は以下の画像です。
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問題を作ってから解説記事を書くまでかなり期間を空けてしまったので、なぜ差し替えることになったのかは覚えてませんが、確か解ける問題であったと思います。暇な方はどうぞ。
問題I
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これは知識のある方であれば簡単だと思いますが、知らない方は調べる必要がありました(調べる必要があるということを示すために、背景にパソコンが表示されています。気づいたかな?)。
左の数字は「人の年齢」を表しています。80歳は傘寿(さんじゅ)、99歳は白寿(はくじゅ)と呼ぶということが分かれば、88歳の別称である米寿(べいじゅ)を導くことができると思います。答えは「こめ(米)」です。
ここで、全ての問題の答えをアンサーシートに埋めてみましょう。
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すると、「さんかくのさきよめ(三角の先読め)」と出てきます。ではここでもう一度、問題用紙を見てみましょう。

この問題用紙、よく見ると三角があることに気付くと思います。そう、鉛筆の先です。鉛筆の先が三角形になっており、この先を読むことで更なる指示文を導くことができました。
では、鉛筆の先を読みましょう。

すると、「AからI逆にしろ」という新たな指示文がでてきます。
では、「AからI逆にしろ」とはどういうことなのでしょうか。
ここでもう一度、解答を埋めるアンサーシートを見てみましょう。

よく見てみると、解答の文字数がEを中心に左右対称になっていることが分かると思います。では、AからIの解答を逆にしてみましょう。

すると、上のような文章が現れます。答えは「のうてんき(能天気)」です。
最終問題の反省点として、鉛筆の先をどう読むのかが分かりづらかったかなと思いました。直線は二点を結ぶことで角度が確定できるので、問題用紙の下にも鉛筆を配置して二点を結んでもらう形式にした方が良かったですね。
全体的な完成度としては、最初思ってたよりは低かったです。でも少ない時間の中完成まで持ってこれたのはよかったと思います。
今制作している新作の謎解きは現時点で完成度が高いので、このクオリティを維持したまま完成まで持っていきたいです。
それでは次の謎解きでお会いしましょう。
では。
(問題H変更前の問題の答え)
しょたい(書体)。各曜日の教科は、1限から6限まで五十音順で並んでいるので、存在する教科のうち、1と2に当てはまる教科を考えればよい。