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「ゼロの焦点」を思った日(日記)

昨日は、午後から子どもの授業参観と懇談会がありました。そんな日は、午前中に予定を入れられない。何もしないで、頭をオフにしておきたい。迫り来る時に備えて、じっとしてないとダメというか。
周りには、お仕事を抜けて来るお母さんもいるし、授業参観すっかり忘れてて走って来たよ、という強者もいます。

その午前中、無性に、映画「レ・ミゼラブル」の中に出てくる「民衆の歌」が聴きたくなり、youtubeで聴いていたんです。ああ、本編が見たいな。でも家には、「レ・ミゼラブル」がない。TSUTAYA行く時間も気力もなし。でも何か録画の中にある映画を見よう。あれもあれもあれもいまいちだしな、そうだ、松本清張の「ゼロの焦点」。キャスト中谷美紀広末涼子他で映画化したもの。それにしようと思ったんだけれど、いざとなると、億劫になり。
でも、「ゼロの焦点」について、思うところはあるんです。

ええと、「ゼロの焦点」、三~四回くらい見ています。原作も読みました。ストーリーは知っていて、 犯人はあの人!と、もうわかります。それから、松本清張小説特有の、どうしようもなさも、ありますね。

私が録画に残し、何度も見る理由は他にあります。
海近くの貧相な家で、木村多江と西島秀俊がセックスするシーンと、杉本哲太を見るためです。だからその箇所だけなら、もっと回数見てます。

杉本哲太は、サラリーマン役なのでしょうか。奥さんがいて、子どもが二人いて、家があって。奥さんは、世話好きで優しくて柔らかくて。
それで、杉本哲太、ギラついているんですよね。なんていうのかな、「そんなに美味しいものなら、ぜひ食べてみたいですねえ」みたいなギラつき。サラリーマンだけど、ギラつきを全然隠せてない。

あと、あの俳優さんが出ていますね。金沢に来た広末涼子の手伝いをしてくれる男の人。あの人も、広末涼子に下心というか、恋心がありますよね。あの俳優さん、いろんな役をされていますね。

さて、海近くの貧相な家でのセックスシーンですが、あれを見ると、思い出すドラマがあるんです。

作品の名前も、いつ見たのかもわからないのです。だから、おぼろ気な記憶しかありません。
渡辺謙と、色っぽい女優さんが出ています。たぶん渡辺謙は、役所かなんかの人を演じている。ずっと昔の作品なので、若かりし頃の渡辺謙ですよ。それで、女の人は貧しい感じ。
その女の人の家に、渡辺謙は、役所の仕事として訪れる。女の人が渡辺謙に、「湯飲みは熱湯で消毒してありますので」と、俯いた顔を少しだけ上げて言うんですよね。渡辺謙が、お茶に手をつけないのを見て、気にして。

また後日、渡辺謙が、お酒を飲み過ぎたらしい女の人を、女の人の家まで送るんです。女の人は、そうとう酔っており、布団の上に倒れ、掛布団の中に潜ってしまう。それを渡辺謙は見ている。しばらくすると、女の人が布団の中から、手だけを出し、ちょっとくたびれたブラジャーやらキャミソールやらを、あ、順番としては、キャミソールやらブラジャーやらを、つまり、それらを出してくるんです。ん? と、いうことは……、ですよね。まあ、その下着だけでも、ビジュアル的にグッときます。渡辺謙は、たしか、畳の上に正座して、自分の太ももの上で、拳をきつく握りしめていたような。その後、どうなったんだろう。

私はそのドラマ、または映画が何なのか知りたくて、「渡辺謙 湯飲みは消毒 ブラジャー」とか、「渡辺謙 役所 酔っぱらい 下着 脱ぐ」とか検索をかけて調べたんですけど、出てこない。
映像を見ないと、私の妄想で好き勝手しちゃいそうで、是非とももう一度見たいような、見たくないような。はあ。

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