おうちでつくろう_09クラゲただよう涼やかな空間
小さなお子さんと一緒の旅行って、行き先やスケジュールが劇的に変わりますよね。
それまでは棚田に行ってみたり、夕食ギリギリまで外で過ごしていた旅程が、こんな感じに。
・どこへ行くにも必ず動物園or水族館を入れる
・15時くらいにはすでに疲労困憊でチェックインを切望する
ただ、全国各地における動物園、水族館さんの個性豊かなこと。構成、飼育員さんによる解説コメントはもちろんですが、いちばんちがいを感じるのは暮らしている生き物の様子です。
…さて、本編との関係なさ、および長さに定評のあるリードはこのあたりで自粛いたしまして、今回もお届けしてまいります。おうちでつくろう、におつきあいくださいませ。
対象年齢 : 2歳 〜(ペンを持って塗れるならだれでも)
学びポイント : 素材の特性を見つけて、素敵に引きだす
用意するもの : 深さのある透明容器、油性ペンor水性・耐水性の顔料、ビニールひも、カラーセロハン、はさみ、セロハンテープ
Step.01 透明容器をカラフルに
まずは、クラゲの素材である透明容器を選びます。
今回は、スイカのカットが入っていた容器、イチゴの容器、梅干しの容器、ドリンクのカップなどを用意しました。
容器を選んだら、マーカーで色を塗ってデコレーション。体の色を塗ったり顔を描いたりするだけでなく、模様を描くのも良いですね!
なお、「これはキロネックスにぴったりだ!」と言って、一番大きなスイカの容器を選んでおります。
キロネックスが何者なのかわからなかったので、ググってパステルで描いてみました。キロネックスとは、オーストラリア近海に生息する猛毒を持ったクラゲ。人が刺されたら数分で死に至るそうです…。
こーわ。そんな怖いクラゲつくるんだね。いや、いいんだけどね…。
※おうちでつくろう、怖いシリーズはこちらにも。
Tips
「この容器には何が入っていたでしょう」といったクイズから、なんでこんな形なのか考えてみる機会をつくることができます。
また、マイクロプラスチックについて考えるきっかけにもなりました。中のひとの家庭では、1週間ででるプラスチックのごみの量を調べたり、お買い物時にプラスチックを減らす方法を話し合ったり。
「小さな子どもに、マイクロプラスチックは早いんじゃ…」と気になるかもしれませんが、昨今の環境変化しかり、話し合ってみるとわたしたちの想定以上に状況を理解して、考えていることを聞くことができました。
なんでしたら、「その発想はなかった!」と気づくこともしばしば…。
Step.02 ひらひらの触手をつくる
容器に色を塗り終わったら、クラゲの触手に着手。
段ボールなどをまとめるビニールひもを、好みの倍の長さ(10cmの触手にするならば、20cm)に切って…
真ん中でキュッと結びます。
続いては、指で細かく割いていきましょう。
そう、幼きころに経験したであろう、運動会のポンポンづくりと同じです!
Step.03完成…からの微調整
容器の底につくった触手を貼りつけたら完成!
…と思いきや「クラゲの触手はここから生えてないから」と納得できない様子。
うーん、どうしたら自分の思う形にできるかな…と考えたうえで、容器のふたに触手を貼りつけることにしました。「ふたをするから、中に何か入れてみたらどうかな?」と、セロハンやビニールひもを入れていきます。
か、かわいい。これが猛毒を持つクラゲとは誰も思わないであろう…。
Tips
セロハンテープはプラスチックに貼ったり、剥がしたりが簡単。できあがりに納得がいかなかったら貼る場所を変えてみる、貼りつける材料を変えてみる、など自分の手で試行錯誤する大切な工程の味方になってくれます。
Step.04飾ってみよう
他の容器たちも晴れてクラゲに変身完了。並べて吊るしてみました。
触手に利用したラッピング用のオーロラシートの緩衝材(100円ショップで調達)に、光がキラキラと反射しています。「海の中みたい!」と子どもも大はしゃぎ。よかったよかった。
おうちを漂うクラゲたち。癒し空間…。
と思いきや、カーテンや窓開けるたびに子どもから窓の前に吊るした「キロネックスに気を付けて!」と声をかけられます。
命がけの毎日です。
ふと気づくと、キロネックスで遊んでいます。
クラゲだけど、深海に行くから海水ボンベを背負って出かけないといけないそう。
よく見てみると、ボンベは豆腐の容器。
子どもの発想ってほんとうにおもしろいですね!
まとめ
多くの地域で緊急事態宣言が解除されました。
ほっと胸をなでおろしたくなると同時に、(過渡にならない範囲で)より一層気を引き締めなければと考えています。
その理由は、ひとえに子どもにとっての学びの機会を維持するためです。 「そろそろ出かけてもいいかな…でも今週は家でできる楽しいことにしておこうかな …」
そんなときに、おうちでつくろうを思い出していただけましたら、幸いです。