【#005】甲子園で得た成功体験/打撃に特化した指導で道産子スラッガー育成
― ジュニアバッティングスクール札幌 佐々木秀太さん ―
今回は、ジュニアバッティングスクール札幌を開校されます佐々木秀太(ささきひでた)さんにお話を伺います。
<ピックアップインタビュー>
(細川)開校前のお忙しいところ、お時間いただきましてありがとうございます。よろしくお願いいたします。
(佐々木)よろしくお願いいたします。
(細川)ジュニアバッティングスクール札幌の立ち上げをされるということですが、そもそも、ジュニアバッティングスクールとはどんなスクールなんでしょうか?
(佐々木)はい、ジュニアバッティングスクールは野球を通じて「出来なかったこと」が「出来るようになった!」という『成功体験』を積み重ねることで、1人の人間として成長していこうという目的で2003年に設立されました。スクールとしては今年で20年目を迎えます。現在21の都府県にて運営をしております。
(細川)そうなんですか!?今回、クラウドファンディングにチャレンジされるとのことですが…。
(佐々木)はい、今回ジュニアバッティングスクール札幌が開校されることを皆さん、特に小中学校の子どもさんや、その保護者さんに知っていただきたいと思いまして、チャレンジをしております。
(細川)ジュニアバッティングスクールさんと、普通の野球チームとの違いはなんでしょうか?
(佐々木)そうですね、野球チームの運営ではなくて、まずは野球というスポーツを楽しんでもらう、楽しさを知ってもらう、そして技術を習得してもらうことを前提に、バッティングに指導内容を特化して、提携のバッティングセンターにて指導を行っております。
(細川)なるほど!私も、小学生のころ、少年野球をやっておりましたが、水は飲んではいけないだとか、冬はランニングとトレーニングだけだとか、バッティングは1人10球だとか、楽しむというにはかけ離れていましたね。昭和の古い話ですが…。
佐々木さんは神奈川にお住まいとの事ですが、札幌にスクールを開校するのには理由があったのでしょうか?
(佐々木)はい、私が北海道の出身で、北海道で小学、中学、高校、大学を過ごして、高校時代には試合には出場できませんでしたが先輩たちのおかげで甲子園に出場することができたり、両親や各チームの監督、コーチや仲間に沢山の良い経験をさせて頂きましたのでその恩返しと言いますか…。
(細川)へぇ~~!!!すごいじゃないですか!!!甲子園出場ですか!?
そして、今度は指導者として関わりたいと。
佐々木さんは以前からジュニアバッティングスクールのコーチをされていたんですか?
(佐々木)私の息子が少年野球を始める年齢になってきまして。私自身も中学生のボーイズリーグの指導経験もありましたので、私自身が教えようとしていたのですが、低学年の子どもに指導することの難しさを実感しまして…。
(細川)なるほど。
(佐々木)その時に、横浜の地元のバッティングセンターで開催していたジュニアバッティングスクールを見学したところ、低学年の子どもたちにも非常にわかりやすく子どもの心をキャッチして、丁寧に教えている姿に当スクールへの関心が高まりました。
(細川)なるほど、そういう出会いだったんですね!北海道に開校するのは、先ほど恩返しという話がありましたが、最近は高校野球も強いですし、新庄日本ハム監督の就任もあって、注目されていますよね!?そういったことも背景にあるのでしょうか?
(佐々木)いや、そういった環境はありがたいのですが、北海道の強豪高校の中心選手もまだまだ野球留学の生徒も多く、地元の底上げの問題もありますし、練習環境の問題もありますので。
(細川)なるほど!具体的にどんな問題がありますか?
(佐々木)やはり、北海道だと、雪でボールが使えない時期が多いので、どうしても本州のチームに比べると、ボールそのものを見る機会が少ないというのが大きいですね。
本州では1年中試合をしています。それだけピッチャーの生のボールを見ていますので少年期からの積み重ねのハンデは大きく影響していると思います。
(細川)なるほど、そうですよね。
(佐々木)グラウンドでやるというよりは、バッティングセンターなら、ボールに触る機会も増えますし、スキルアップにもつながるのではないかと。北海道こそ、ジュニアバッティングスクールの指導方法が合っているのではないかと思いますね。
(細川)へぇ、そう聞くと、北海道に持って来いのスクールですよね。
私の住んでいる地域だと、子どもにキャッチボールや、バッティングを自由にさせてあげられる環境が無いというか、そう言う事も影響しているんですか?
(佐々木)どうでしょうね!?地域によるかも知れませんが、北海道に関しては、土地が広いですからね!!(汗)
(細川)あっ、そうか!?そうか!?そうでしたね!!
では、チームを作るのではなくて、スクールを立ち上げようと思われたのは、何かきっかけがあったのでしょうか?
(佐々木)そうですね、都会には、元プロ野球選手が教えるスクールというのがあると思いますが、結局そういった極められた方って、全てでは無いですが、伝え方や教え方が、感覚で伝えられるというか…。「バッとやって、ガッと行って!!」とか、野球をやっている高校生くらいなら伝わるかも知れませんが、小学生、特に低学年になるとそれが伝わらないと言うか…。私も自分の息子に教えている時に、すごく壁を感じて、教えるのって難しいなぁ〜と思っていたんです。
(細川)へぇ〜〜!!!そうなんですか?
(佐々木)そこで、先ほどと話が重複するかも知れませんが、息子とバッティングセンターに行ったんです。そこでジュニアバッティングスクールというのを見て、本当、小学生にも興味を持ってもらって、上手く教えるんですよ!!専門的なことばもわからない子ども相手に、上手に伝えてるなぁ〜と。
(細川)なるほど!!具体的にどんな伝え方されていたんですか?
(佐々木)そうですね…。なかなか伝えにくい部分ではあるんですが…。
トスバッティングの時に、トスの上げ方が独特というか。専門的な事になりますが、よく、トップの位置をつくれって言われるんですけど、そのトップの位置をことばで伝えるだけじゃなくて、トスの上げ方で、打ちに行くと、自然とトップの位置が作れるようなトスバッティングの練習をしていましたね!!
あとはチューブやペットボトルを使った練習ドリルがあり理屈で理解できない小学生に体で覚える当スクールの練習法は本当に良いと思います。
(佐々木)それから、一般的に、コーチって、保護者世代や、それよりもはるか上の世代の方って多いじゃ無いですか?
ジュニアバッティングスクールは、20代の若い現役世代のコーチが多くて、子どもたちも、年齢も近いからか、聞く耳を持っているというか、伝わりやすいみたいですね!?
(細川)そうですか!?コーチご自身が現役選手のような方が指導なされているんですね!?
(佐々木)はい、そうですね。
(細川)それはいいですね!!私の子どもが小学生だったら、そんなスクール、是非知りたかったですね!!(笑)(笑)
(佐々木)(笑)(笑)本当そうなんです!
コーチ研修を受けた全員が小学生の時にこんなスクールあれば良かったのに!と言っていました!
(細川)今回、北海道で開校されるとの事ですが、質問が重複するかも知れませんが、北海道でされる一番の理由は何なのでしょうか?
(佐々木)やはり、自分の出身地というのが大きいですね。それから、高校野球では近年駒大苫小牧が優勝しましたけど、まだまだ他地域との実力差もありますので、スクールがあることによって、少しでもその差を埋められたらなぁ、裾野が広がってくれたらなぁ、という思いですね。
(細川)はぁ〜!なるほどですね!?
(佐々木)全国的に野球人口が減ってきている中で、地域地域で何ができるのかという問題に直面していると思います。そこで北海道では何ができるのか、と問われたときに、その第一歩として、年中ボールに触れられるスクールや練習環境があればいいんじゃないかと思いました。
(細川)なるほど!!そうですよね!?子どもたちの人口そのものが減っている中で、スポーツにも選択肢が増えて、野球というスポーツの競技人口が少なくなってきているのも事実ですものね。そういった意味では、今年は北海道日本ハムファイターズのBIGBOSS監督にあやかりたいですね!!(笑)(笑)
(佐々木)そうですね!!(笑)(笑)
(細川)あと、時代とともに指導方法や、子どもたちとの接し方も変わってきていると思うのですが、指導方法で心がけていらっしゃることはありますか?それこそ、私たちの時代はミスしたらケツバット!みたいな感じでしたけど(汗)(笑)
(佐々木)簡単に言っちゃえば、ほめて伸ばすって感じでしょうか!?その子たちのいいところを私たちコーチ陣が見つけて、それが長所となるように。ジュニアバッティングスクールの考え方として、ひとつの「できた!」の積み重ねを重視しているんです。その「できた!」の「成功体験」を積み重ねることで、人としての成長をめざしているのが、根本にありますね。
(細川)なるほど。何かを成し遂げたということを、野球を通じて経験させてあげたいという思いですね!?
あっ、だから、先ほどのお話にもありました様に、トップの位置の作り方をトスバッティングという練習方法で「できた!」を経験させてあげるというところにつながるのですね?
(佐々木)はい!そうですね!!
あとは、監督とかコーチと選手たちの関係って、上下関係となりがちだと思うのですが、そうではなくて、同じ目線に立って、出来ることを見つけて増やしていくコーチングを目指していますね。
(細川)なるほど、なるほど。
それから、この度の北海道のスクールのコーチ陣はどういった顔ぶれの方にご指導いただくのでしょうか?
(佐々木)今回の札幌のスクールのコーチは少年野球から大学まで一緒に頑張ってきた仲間が社会人となり、また同じ目標をもって集まったチームメイトたちが集まってくれました。仲間や後輩、先輩そんな仲間を思いやれる良い関係性を築けるスクールを作り上げたいと思っています。
(細川)基本的な質問で申し訳ありません。このスクールという形態は、個人レッスンとはまた違うのでしょうか?
(佐々木)はい、コーチ1人に対して3人の選手がついて練習するという形態となります。
(細川)スクールの流れはどんな感じなんでしょうか?
(佐々木)スクールは週1回、1時間のレッスンとなりますね。
(細川)その1時間の内容はどんな様子なのでしょうか?
(佐々木)ケガをしないように入念にウォーミングアップをして、1人のコーチに対し、選手1人がトスバッティングの練習を行います。
残りの2人は、チューブや器具を使ったバッティングに関わるトレーニングをしています。
3人全ての個人指導が終わるまで、ローテーションをします。
それから、打席でのバッティング練習。
そして、最後に3人による安打大会を行います。安打の打球は自分たちで数えていますね。
(細川)一人ひとりの目標に向かった練習や課題克服をする個人レッスンの良い部分と、グループレッスンのいい部分、切磋琢磨できる仲間とのコミュニケーションも取れるいいレッスンですね!
(佐々木)ありがとうございます。
(細川)いつも、このBUSINESSスーパースター列伝の中では、最後に今後の目標や、将来的な夢をお伺いしているんですが、今回のCAMPFIREでのクラウドファンディング『北の大地、野球少年少女応援プロジェクト!』のプロジェクトそのものが、目標に向かって動き出されている、ということですね!!
(佐々木)はい。野球技術の習得もさることながら、ひとつでも「できた!」という「成功体験」を経験してほしい。野球の楽しさを知ってほしい。
北海道の野球人口のすそ野を広げたい。それが私の思いです。
子どもたちの未来のために、未来のスラッガーのために、ご協力をお願いいたします!皆さまのご支援、よろしくお願いします!!
(細川)本日はお忙しいところ、お時間を頂戴しまして、ありがとうございました。是非、プロジェクトを応援していきたいと思います。ありがとうございました。
(佐々木)ありがとうございました。
ー インタビューを終えて ー
北海道出身の佐々木秀太さんは、高校野球名門の北海高校を出て、関西野球専門学校に野球留学、社会人チームからスカウトされるも大学でのプレーに憧れ北海学園大学でプレー。卒業後は一般企業に就職し、現在は神奈川県在住。平日はファッション関連の仕事で全国を飛び回っておられる。それでも、生まれ育った北海道に恩返しがしたいと、今回のジュニアバッティングスクール札幌の開講を決意された。わが子や近所のことだけでも頭が回らないというのが現代人たるもの。1,000km離れた場所でも育ててもらった仲間や故郷の恩を忘れず、返したいと一念発起。
自身の身と時間を削り、次世代の道産子に夢託す姿は、まさに北海道に戻って来る秋鮭を彷彿とさせる。皆様のご協力をいただき、このプロジェクトを成功に導き、必ずや光り輝くイクラ(道産子野球少年少女)を立派なサケ(未来のスラッガー)へと成長させてくれるであろう。
ジュニアバッティングスクールは現在21の都府県にて運営をしており、主に小中学生を対象に提携バッティングセンターにてコーチングをしているベースボールスキルアップスクール。
当スクールは野球を通じて【ひとつの「できた!」の積み重ね】を重視。「できた!」とは何かを達成した「できた!」であり、できなかったことが「できるようになった!」ということ。
「できた!」はその選手にとっての「成功体験」。その「成功体験」を何度も何度も積み重ねることで選手として、そして一人の人間としての成長を心がけている。
コーチ陣も20~30代の若い現役世代も多く、子どもたちに教え込むという立場ではなく、子どもたちと同じ目線に立って、一緒に「できること」を増やしていこうというコーチングを心がける。
今回の札幌のスクールのコーチは少年野球から大学まで一緒に頑張ってきた仲間が社会人となり、また同じ目標をもって集まったチームメイトたち。
仲間や後輩、先輩そんな仲間を思いやれる良い関係性を築けるスクールを作り上げたい。
3/31(木)からクラウドファンディングサイト「CMPFIRE」にて、『北の大地、野球少年少女応援プロジェクト!』を開始。
北海道を愛す方、野球好きな方、野球競技人口減少を憂う方、プロ野球関係者の方、アマチュア野球関係者の方、野球OBの方、未来のスラッガーに託したい方は是非ご支援を。5/8(日)まで。
無料体験会あり。スケジュールは以下の通り。
2022年4月5日 : クラウドファンディング開始
2022年4月5日 : 札幌西宮の沢校無料体験会
2022年4月7日 : 札幌山の手校無料体験会
2022年4月12日:札幌西宮の沢校スクール開校
2022年4月14日:札幌山の手校スクール開校
2022年5月8日:クラウドファンディング終了
ジュニアバッティングスクール
Home Page:
https://www.jr-bs.jp/
Cloud Funding:
https://camp-fire.jp/projects/view/574066?list=watched+default
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