冬の訪れ
霜が降りる前に
庭の畑の里芋の葉が、黄色くなり、茎が垂れ下がりだした。収穫の時期だ。
里芋は、霜が降りる前、つまり本格的な冬が到来する前に収穫しないと、美味しくなくなってしまう。そう、スーパーで買ってきたとき、皮をむいたら赤くなっていたなんてことがある。つまりあのようになってしまうのだ(と、ちちがいっていた)。
お昼休みの収穫
去年まではちちが里芋の収穫をしていた。しかし今年は田舎に帰ったままで、帰宅は来月中旬。ちちのそれを待っていたら、収穫時期を逃してしまう。よって、今年は私のお昼休み1時間を使って、私(むすめ)と息子(まご)が収穫する。
ここ数日は天気がよかったから、収穫日和。というのも、雨上がりでは泥だらけになるし、里芋も痛みやすくなってしまう。さあ、ゴム手袋を装着。
連なる里芋たち
大きな葉っぱや茎はカマでバッサリと切り落とし、スコップを入れやすいように畑を整える。葉っぱと茎はとりあえず、畑のはじっこに置き、来月のちちの帰宅を待つ。土にかぶせたビニールを外し、育った里芋を傷つけないように、茎から15cm四方をスコップで大きく掘る。ざくざく。面白いように、スコップは土の中に入っていく。
里芋は親株(種芋)の周りに子株、孫株が連なって実をつける。その株ごと土から掘り起こす。株の周りには土や根っこがくっついている(ミミズもいる。。。)。土を払いながら、ミミズを避けながら、里芋をばらかしていく。来年のために、丁寧に種芋を選り分け、また、5cm位土をかぶせて、埋めておく。繰り返し、繰り返し掘り起こす。
天日干し
掘り起こした里芋は、2時間天日干し。それが終われば、風通しのよい場所に転がしておく。
途中で私の時間はタイムアップ。残りは息子が一人で掘り起こし、畑の冬支度をしていく。
それが終われば、脚立をだして、今年も沢山の実をつけた、みかんも収穫する。
テレワークが暮らしの、人間の営みを思い出させてくれる。
私の住むこの土地の冬の訪れを感じさせてくれる。
小さな積み重ね
暮しは1日1日のこと。小さな小さな営みの積み重ね。よい積み重ねなのか、違和感のある積み重ねなのか。小さな積み重ねはじわじわと体と心に影響を与える。よい積み重ねを1つ1つしていきたい。
今日は、里芋と人参のお味噌汁。みかんはジャムにしてみよう。
私と息子の体をはぐくむ初冬のお昼のお話。