満腹論でお腹いっぱい【満腹論-明日にかぶりつけ-】
楽しみにしていた坂本真綾さんのエッセイ「満腹論-明日にかぶりつけ-」が発売!!
満腹論-明日にかぶりつけ-
2015年から2023年までのニュータイプでの連載100本を収録。
30代から40代にかけてのちょっとした気持ちの変化や、お子さんも生まれて、生活が変わった真綾さん。
もう読み応えがすごかった!
めちゃくちゃ為になるノウハウが書かれている訳ではなく、真綾さんの何気ない日常が切り取られている。
特別なことが起きなくても、特別な所に行かなくても、普通な毎日が素敵だねと思える。
毎日普通に過ごせていることは幸せでありがたいこと。
そんな普通のことを教えてくれるエッセイだった。
エピソードとしては「喋る家電問題」が好き。
真綾さんの家のオーブンレンジから同業者の声がする話に一番笑ってしまった。
イマドキなエピソード!
ファンからすると声優さんの声が聞こえる家電はありがたいけど、声優さんご本人からすると、同業者の声が聞こえると複雑だよなぁ。
家にいても同僚の顔が浮かぶ…たしかに嫌かもしれない。
元気もらえたのは「ありがとう、こんにちは。」
なんか悪いことがあればすぐに「厄年だからね」と言われることがあまり好きじゃない私。
周りからも言われて厄年のお祓いは行ったが、あまりにも言われると気分が重くなる。
なんでも厄年のせいにするなよ!
悪いことは自分で引き寄せてることが多いよ!
厄年じゃなくても運が悪いときは悪いよ!
そんな厄介な厄年を「優しい節目」と考えると、今の上手くいかない状況が、少しだけ前向きに捉えることができる。
無理はせず、コツコツと何事も取り組んでいこう。
えー!そうなん?と驚いたのはコインランドリーが若者の映えスポットになってること。
洗濯そっちのけでおしゃれな小道具を保ちながら写真を撮ることに衝撃を受けた。
「映え」はコインランドリーまで侵食しているのか。
確かに近所にもオシャレなカフェが併設されてるコインランドリーがオープンしてた。
洗濯している間は、そこのカフェでひと息つけるらしい。
けっこう人がいるから人気なのかも。
世間の流行りは教えてもらわないと分からない。
ご家族の話がたまに出てくるのが良かった。
義理のお母さんを大事にしてる話に少しホロリときてしまった。
美味しいお料理が繋げる縁なのかな。
夫の鈴村さんのヤン・ウェンリーの話は笑っちゃった。
「私だってアンネローゼ様なんですけど」という言葉が真綾さんっぽい。
声優夫婦でこそのエピソード。
夫婦仲良しで良いなぁと思った。
この間、図書館にニュータイプが置いてるとことに気づき、満腹論を読めることに気づいた!
毎月ニュータイプは予算の都合上、さすがに買えないので、これからは読ませてもらおう。
また数年後、満を持してエッセイ本が出たら買う!
その頃の私はどんな感情で真綾さんのエッセイを読むのか、今から楽しみ。