GBNセミナー 森さんからの学び
GBNセミナーで森さん(アルバルク東京)の回を自分なりにアウトプットしていく。
まず、チームのスキルコーチは「チームのパフォーマンスを高めるために、必要な個人の能力を引き上げること」
そのなかで何をするかではなく、どう修正、向上させていけるかが鍵。
※練習用のスキルになりがちなので、随時試合のように目線等にもこだわる
⭕️「スキルの維持」にどれくらいの練習が必要かの見極めをする。この見極めがコーチの腕の見せ所。
例えば、シュートはプロでもジュニアでも毎日必要。
プロの場合止まってピボット等は毎日やらなくても良い。
この「毎日やる」「毎日なくても良い」の区分けが育成年代では特に難しい。
とりあえず幅広く全てのスキルを毎日やりたいものだが、時間やエネルギーも限られるためしっかりと見極めて分類していきたい。
前女子日本代表のトムホーバスは「リバウンド」「DF」の練習は毎日やると言っていた記憶がある。
ジュニア世代で、毎日やらないと消えてしまうスキルはなんだろうか?
例えばミニバスで考えていくと、リバウンド、ハンドリング、ドリブル、キャッチ、ピボット、フィニッシュ、シュート、DFフットワーク、状況判断、パスetc...
無限にあるように思う。
ここでは時間がないので概要だけ。
良い練習とは何か?
「1つの練習に効率よく多くの要素が入っている」
ことが一つの要素になってくる。
例えばよくある3メンなんかは、走りながらのパス、キャッチ、シュートの要素が入っているのでそういう意味では幅広く網羅できる為、良い練習に思える?
ただ、判断の要素が無いのでそこは別途入れる必要がある。
また講義の中で、
①科学②経験③感覚
の3つをもとにコーチングしていくが、この割合はどうなのか?
森さんいわく、文章にしたり話合わせたりすると科学が最強である。
だが、科学だけでコーチングしては良い選手を育成するのは難しい。
感覚、経験も大事にしながらコーチングすることが重要である。
実際のワークアウトは
ハンドリング→シューティング→ムービングシューティング→DF、フルコートOF→ライブでハーフコートスキル
こんな流れなのだが、途中でDFやフルコートを入れることで心拍数をあげ、後半のハーフコートスキルを良いコンディション、強度をあげて出来るのでオススメだそうだ。
この中でのハンドリング等の毎日やるルーティンワークアウトは下記。
・パウンドドリブル
・ボール移動(手を変える)フロント、ビハインド、レッグ等
・ボール移動(手にある)インサイドアウト、前後等
・ポケットドリブル系
・ドリブルストップ系(オープン、クロス)
このスキルたちを8回ずつ、合計3分くらいで終わらせるそう。
この辺は毎日やらないと消えてしまうから、取り入れていきたい。
ビデオのフィードバックしたり工夫をする。
⭕️何を取り組ませるがでなく、
何をどうやって取り組ませて、選手のパフォーマンスを上げさせたかが重要。
スキル練習して満足してしまわないよう注意。
・日本の課題、世界で
「強度の高いDFに弱い」
これはフル代表もアンダーでもそうだ。
身体を当てられ、思い通りのプレーをさせてもらえなかった東京五輪のアメリカ戦は記憶に新しい。
じゃあどうしていくか?
もちろんプレッシャーリリースのためのスキル、ボールプロテクト等はもちろん大事
それより大事なのは「環境」だ。
前回のミミズの法則でも書いたように環境は発達の母である。
日常的にコンタクトが強いDFをチームでやり合う、またハードなDFをするチームと試合をしまくる。
「適応しないと死ぬ」くらいの環境でやることのほうがよっぽど早いし、実用的である。
こんな話からジュニア世代では激しくDFをすることが最優先なのではないか?
と思ったりもする。
チームのルーティンワークやDFの強度を見直す良い機会になった。
また翌日のコーチングに活かして、よい成長を促して行きたい。