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『ウルトラマンネオス』を観ました。

 ネオスとセブン21のコンビが格好良かったです。怪獣達と戦う他、保護したり、異星人と交渉したり、様々な展開が楽しかったです。また時々あるギャグ展開がとても面白かったです。
 少ない話数ながらも、歴代ウルトラシリーズによくある展開を継承しつつ、ネオス特有の要素を盛り込んだストーリー展開が楽しかったです。特にザム星人との話は、途中で話がこじれたり戦わなければならなくなったりもしつつ、最終的に協力して危機を脱出出来たのは感動しました。また恐竜ジェットコースターの回では、新築中の家を壊してしまったネオスが慌てて組み直そうとして逆に更に壊してしまったり、怪獣相手に闘牛を始めたりと、本編以上に笑わせてくれました。
 防衛隊ハートの上部組織として内閣府が登場し、日本政府の存在が強調されたのが、今までのウルトラシリーズに無いアイデアだと思いました。ウルトラシリーズの防衛隊ポジションにある組織は、大抵が国連の下部組織だったので目新しく、また何かにつけて政府の都合に振り回されるのがストーリーに良いスパイスを与えていたと思います。
 また、他にも怪獣の死体処理に触れられていたのが目新しかったです。『ネオス』ではハート隊員達が直接業者に連絡して処理を委託しているようでしたが、そういった業務を他のウルトラシリーズの防衛隊ではどう処理しているのか、想像が膨らみます。
 ネオスと共に登場したセブン21の活躍も見どころでした。決まった変身者を持たない、逆に言えば様々な姿で登場するセブン21が、「今回はどんな姿で登場するか?」という点は楽しみでした。まさか少女だったり、外国人だった時は驚きました。そして人間大での活躍も大好きです。(人間大で活躍するウルトラマンがわたしは大好きなのですが、『ウルトラマンネオス』のセブン21以外では『ウルトラセブン』のウルトラセブンくらいしか存じ上げないので寂しいです。)
 音楽も見どころ、聴きどころでした。作曲家の方が『ウルトラセブン』の冬木さんだったので、ワクワクして聴いていました。毎回のタイトル画面でかかるファンファーレが目を覚まさせるようなかっこよさです。また最終回で『ウルトラセブン』の『ウルトラホーク発進(M12)』のアレンジがかかった時はとても感動しました。まさに激しいやり取りが続く戦いの最中といった雰囲気で、わたしは大好きです。
 最終話で戦いで追い詰められ、エネルギーを使い果たしたネオスの前にセブン21とゾフィーの二人が現れた時のやり取りは、『ウルトラマン』最終回を彷彿とさせるようでした。あの時と同じように、ゾフィーはネオスに光の国に戻るよう促し、ネオスはカグラ隊員のことを思って地球に留まると言いました。しかしゾフィーは『ウルトラマン』最終回と違い、命のエネルギーを二人分持ってはいなかったんですよね。それがウルトラマンとネオスの大きな違いだと思いました。
 最終回で自分の命を投げ出し、「宇宙の未来になる」と宣言した時のカグラ隊員は格好良かったです。また、自分の〝死〟を死ではなく怪獣退治のために命を擲つことにより〝宇宙の未来になる〟と解釈するのはすごいと思いました。
 カグラ隊員はザム星人の少年によって命のエネルギーを与えられたことで死なず、ネオスはカグラ隊員と離れてセブン21と共に光の国に帰って行きました。また再び彼らの活躍が観れる時が来るのが楽しみです。

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