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『帰ってきたウルトラマン』を観ました。(31話〜40話まで)

凡例のようなもの

 以下の感想は視聴当時(2020年7月26日〜2020年8月16日)にふせったー(指定した箇所を伏せ字にしてツイート出来るツール。追加で長文も付けることが出来る)を使用してツイートしたものです。省略した句読点の追加や、語句の統一程度の推敲はしましたが、ほぼそのまま掲載しています。
 今回は第31話から第40話までの分を扱いました。
 全体的にネタバレや、感想を読む方が視聴していることを前提とした内容です。まだ未視聴の方は、その点をご留意ください。

『帰ってきたウルトラマン』第31話を観ました。

 大人の言い分と子供の主張の重さの違いをまざまざと感じさせられました。
 ウルトラブレスレットが異星人に操られることになるとは思いませんでした。光の国で作られたガジェットが、異星人を始めとしたヴィランに違法コピーされたり、使われたりするのは最近のことかと思っていました。けれど、それは今シリーズ『帰ってきたウルトラマン』の頃からあったのですね。光の国で作られたから、安心安全なわけではなく、それは良心の元に管理されているからであって、悪の心を持っていればその強力の力が敵に回ることは、地球と変わりないことを感じさせられました。
 今回の子供達もそうだと思います。子供達は、大人達が良心の元に保護しなければならない存在です。人生の知識も、経験値も浅く、正しい判断が出来ないことも多い子供達を保護するのは、大人の義務だと考えます。それが障害者であれば尚更でしょう。
 でも、ひとりひとりの人間であることにも変わりありません。それは子供であれ大人であれ同じです。
 今回登場した『帰ってきたウルトラマン』の大人達は、てるおくんやみなこちゃんを子供だとして保護する一方で、ひとりの人間として見做していなかったのではないかと思います。ひとりの人間として評価されている郷秀樹よりも、むしろその主張を誇大評価し、大人の意見を捨て置かせたのだと考えます。純粋で天使しかいない美しい世界の住人である子供に、怪獣と異星人と戦わなければならない辛い現実を見せまい、傷つけまいとし、特別扱いしていました。
 最終的に、伊吹隊長によっててるおくんこと異星人は殺されました。隊長はみなこちゃんに、てるおくんの事実を伝えたでしょう。それは子供もひとりの人間として認める行為だったと思います。やはり「人間の子は人間の子」なのです。

『帰ってきたウルトラマン』第32話を観ました。

 図らずも上野隊員の三枚目っぷりが発揮されてしまいましたね。
 今まで『帰ってきたウルトラマン』で観てきた表現とは違う演出が際立っていましたね。
 まさか怪獣の放屁による攻撃があるとは思いませんでした。正直言って、屁が発せられてから間隔があり、着弾地点がはっきりしているので、屁というよりは細かく放出された糞のほうが正しい認識ではないかと思います。
 また、上野隊員の三枚目っぷりが発揮されていた回でもありました。
 まず、潜入捜査を行っていた3人の中でも特に奇抜な装い。郷秀樹は普段の私服と特に変わらない服装でしたので、あれは3人それぞれが用意したものだと思います。南隊員もそれなりに格好良い服装だったのに、上野隊員のカウボーイ的なファッションはどこから出てきたのかと疑ってしまうものでした。当時そういうものが流行っていたというなら、こちらとしてもツッコむところではないでしょう。しかし、その時の他の隊員達の反応や、上野隊員そのものの役回りからすると、当時から奇抜な扱いだったと思うしか無さそうです。
 その後、潜入捜査を行うために隊員達と駐在さんが集合しますが、ひとりだけ遅れての到着。まるでひとりだけ山中で遭難したようなボロボロっぷりでした。あまりのボロボロっぷりは狙っているとしか思えません。
 そして、いよいよ怪獣が登場した時の攻撃! 怪獣に吹っ飛ばされて背負っていた荷物が落下。怪獣の腕に直撃した時の戦果は驚きでした。怪獣の腕が千切れ飛ぶとは、どれだけの量の火薬を持っていたことでしょうか。少し引いてしまいました。最後は木の枝に逆さにぶら下がっているなど、上野隊員の三枚目っぷりは今シリーズの中でも群を抜いていました。上野隊員のキャラは今回で立ったと言ってもいいでしょう。
 ところで今回いちばん驚きだったのは、人間大ウルトラマンが登場したことです!! わたし、人間大ウルトラマンが大好きなので、驚くとともにとても嬉しかったです! まさか観れるとは思いませんでした。またこれ以後も人間大での活躍が観れることを期待します。

『帰ってきたウルトラマン』第33話を観ました。

 酷くて悲しい、人間の本性を見た回でした。
 街から村八分にされる少年と、少年を保護したメイツ星人、そして郷秀樹の交流が描かれました。
 北海道江差町から、今は亡くなった両親と共に上京してきた少年は、メイツ星人の影響からか、超能力が使えました。少年は廃墟に住んでいることと、超能力が使えること、廃墟のすぐ近くに穴を掘るという目的不明の行動をしていることから、街から村八分にされていました。
 メイツ星人は地球には調査に来たのでした。少年が怪獣に襲われていたところを保護したものの。工場や自動車の排気ガスで汚染された空気にやられ、寿命を縮めていました。少年はメイツ星人を父親同然に尊敬し、メイツ星人を故郷に帰してやるため、メイツ星人が隠した宇宙船を探して穴を掘っていたのでした。
 郷秀樹を始め、MATはその少年達の噂を聞きつけて調査を開始。いじめられている少年を、今まで通り他の人間と同じに助け出します。少年の主張から身元を証明し、「少年は宇宙人である」という噂は根も葉もないものであることを明らかにしました。
 しかし、街の人々はそんなことを気にもしませんでした。「疑わしきは罰せよ」と言わんばかりに人々は警察までも引き連れて廃墟に突撃。メイツ星人を引き出して銃殺してしまうのです。メイツ星人が封印した怪獣が復活したのはその直後でした。
 今回の話は、人間の陰湿さ、異物と認識したものへの容赦ない攻撃性を、まざまざと感じさせられるものでした。人々に害を及ぼさずとも、異物だと感じただけで危険だと思い、排除しようとする、人間の汚い部分を認識させられました。彼らに対して石を投げ、泥を投げつけ、穴に生き埋めにしようとし、挙句の果てには殺してしまう人々の行動は、怪獣とどう違うのでしょうか。「怪獣を生み出したのは、あんた達じゃないか」という郷の言葉に肯かずにはおれません。
 少年はメイツ星人を失った後でも穴を掘り続けました。最初は環境が汚染され、壊れていく地球と別れるつもりだったでしょうが、目的は既に代わっていると思います。少年は、自分を受け入れてくれるであろうメイツ星人のおじさんのいる星に行きたいのではないでしょうか。きっと北海道江差も、舞台である東京も、自分を受け入れてくれないに違いありません。ならば父親も同然のメイツ星人の星を目指すしかない。少年は宇宙船を掘り当てるまで、それを続けるでしょう。
 ただ、この回ではそうした人間の暗い部分だけではなく、どんな人間にも別け隔てなく接してくれる人間もいるということを示してくれています。それはパン屋のお嬢さんでしたが、彼女は「うちはパン屋だもん」と、お客だと見做した少年に他の人間と同じように接し、お金を受け取った上で食パンを売ってくれました。
 この作品は人間の良い部分と悪い部分、両方を鮮明に描いたものだと思います。

『帰ってきたウルトラマン』第34話を観ました。

 郷と水野の友情の話でしたね。
 動物学者兼植物学者である水野が創り出した怪獣レオゴンを巡り、水野と幼馴染みの郷秀樹の友情が描かれた回だと思います。
 とは言え、水野の野望に満ちた様子の描写に重点が置かれていた気がします。父親から認められていなかったことが描かれ、承認欲求に満ち溢れ、「レオゴンが認められないなら死ぬしかない」と言っており、いよいよ自分の手でレオゴンを殺す段になると、自ら湖に身を投げます。
 また、散々次郎くんを「この屋敷にはヘビやさそりも居るんだぞ」と脅した割に、実際にそういった様子は無く、水野の邸宅に郷と次郎くんの二人で行った際には猫に驚いたくらいでした。
 どちらかと言えば、水野の狂気がメインだったと言わざるを得ません。
 それでもわたしが「水野と郷の友情の回」だと思ったのは、二人の子供時代の描写が挿入されていたからです。最後の二人のシーンだけ、挿入歌が使われるという特別な描写がありました。郷はお母様がまだ健在のようですが、ほぼ天涯孤独の扱いをされています。その中で貴重な子供時代の描写でした。
 郷秀樹の友人との話が、まさかこんな形とは思いもしませんでしたが、貴重な回だったと思います。

『帰ってきたウルトラマン』第35話を観ました。

 幻想的な映像演出、強烈な個性を持つ怪獣、命懸けの作戦と、見どころが満載でしたね!
 プリズ魔怖かったですね! 
 限りなく光に近い物質で、結晶の形状をしており、灯台を始め光を発するものを捕食するという、奇妙で強烈な個性を持っていました。光は粒子であり波長であるという説明を読んだことがあるのですが、粒子の性質が限りなく強い光ということでしょうか。
 また、ストーリーの前半では坂田さんによる光の性質についての簡単な説明もありました。まさかプリズ魔の弱点や攻撃方法も示唆されていたとは思いませんでした。プリズ魔は攻撃時には、蓄えた光を一点集中して放出しているということでしょうか。ウルトラマンのスペシウム光線で爆散したのも、冷やした状態で急に50万度の熱を加えられたことで歪みが生じ、形を保っていられなくなったということでしょうか。
 とは言え、光を捕食するために獲物を延々と追い続けたのには驚かされました。懐中電灯や自動車のヘッドライトも容赦なく追い続ける様子に、まさかメインの一般人にすら死者が出るのではないかとヒヤヒヤしました。
 光による攻撃にはウルトラマンですら苦戦させられましたね。1話のうちに2回変身したのは初めてではないでしょうか。この『帰ってきたウルトラマン』に登場する大人達は「なあに、いざとなればウルトラマンがなんとかしてくれるさ」と油断し、高を括っているところがありますが、視聴しているわたしにも、いよいよそういうところが出てきました。最初に変身した時、「えっ、もう解決しちゃうの? 勝てる?」と不安を抱きながらも勝てる期待をしていました。結果的には朝を迎えるまで保たず、坂田さん達は無事だったものの、決戦はMAT本部が本腰を入れるまで持ち越しとなりました。
 そして決戦も、郷の捨て身の賭けに託されたものとなりました。まさかミクロ化してプリズ魔の中に飛び込むとは思いも寄りませんでした。これにより無事にプリズ魔は蹴散らされましたが、それはプリズ魔と運命を共にすることにもなり得、そのせいなのか、プリズ魔にエネルギーを吸われたのか、戦闘後の郷秀樹はかなり消耗したように見えました。
 ここ最近、自分の意思で変身するなど、心身ともに鍛えられてきた感がありますが、その分敵も強力になってきている感じがします。気をつけて戦って欲しいです。

『帰ってきたウルトラマン』第36話を観ました。

 吸血鬼怪獣にウルトラクロスを投げつけるあたり、〝ガチ〟だと思いました。
 吸血鬼がモチーフになった回でした。海外の文化を流用しているあたり、後の作品になりますが『ウルトラマンティガ』でハロウィンが扱われた回を思い出しました。『ティガ』の時は放送日時がハロウィンシーズンだったのだろうな、と思って観たのですが、『帰ってきたウルトラマン』ではハロウィンなど関係なく放送されたようですね。調べたところ、放送日時は12月10日とのことなので、むしろクリスマスに近かったことになります。「日本には吸血鬼なんかいないって思われているからな」という台詞が繰り返されますが、西洋文化が流入したことで創作された話なのかなと推測します。
 しかし吸血鬼に対する対策も同じく伝わっているようですね。次郎くんが大量のにんにくを用意していたのには驚きました。あんなに大量に用意出来るものなのでしょうか。また、後始末に次郎くんがにんにくを全部食べたのも驚愕です。お腹を壊さなかったのでしょうか。次郎くんの口臭を皆で嫌がっている様子には笑いました。
 また、姿形を残したいから遺体を土葬するのは、西洋的だなと思ってしまいました。うろ覚えなのですが、西洋で広く信仰されているキリスト教では、世界の終わりに全員が復活出来るように死んでも火葬にせず、土葬にするのが一般的なのだと聞いたことがあります。ウルトラマンが吸血鬼怪獣に対してウルトラクロスを使ったのは、その点宗教的だなと思いました。

『帰ってきたウルトラマン』第37話を観ました。

 余りにも突然の、余りにも悲惨な坂田兄妹とのお別れがショック過ぎて、ウルトラマンがナックル星人に敗北したことに付いていけません。
 伊吹隊長の言っていた、サターンZの平和利用の方法が、中央の山脈を爆破して日本を温暖な気候にし、水源も確保するという内容でした。まるで田中角栄元首相の主張していたという日本列島改造論のような内容で驚いています。日本海側の新潟県に住む者として、最早そんな言葉は聞きませんが、そんなに日本海側を〝裏日本〟と呼ぶ論が根強かったのでしょうか。政治的背景も感じられて、大変勉強になります。
 久し振りの坂田アキさんの登場でした。郷秀樹は「久し振りのアキちゃんのコーヒーだなあ」と言っていましたが、アキさんの登場そのものが久し振りなので、視聴者としても肯かずを得ませんでした。ですが、そんな平和な時間も長くは続きませんでした。ウルトラマンの排除を狙うナックル星人によって、兄の坂田健さんもろとも自動車で轢き逃げされたのです。
 『ウルトラセブン』を視聴していた時は、「「地球にはウルトラセブンがいて、地球人の味方をしている」「ウルトラセブンはウルトラ警備隊員・モロボシ・ダンとして生活している」ということは、地球を狙う異星人達共通の認識だ」と感じていた覚えがあります。今回登場したナックル星人は、それと同じように、「地球にはウルトラマンがいて、地球人の味方をしている」「ウルトラマンはMAT隊員郷秀樹として生活している」だと調べ上げ、更に「郷秀樹は坂田アキを愛している」ということも熟知していました。そこでナックル星人は郷秀樹の心を掻き乱すことを目的に、坂田アキさんもろとも坂田健さんを殺害しました。『ウルトラセブン』ではガッツ星人がモロボシ・ダン=ウルトラセブンを狙った時以上のことをしたのです。
 仇討ちに向かう郷秀樹の表情は筆舌に尽くし難いものでした。自分のために親しい友人や恋人まで犠牲になったのです。夕陽に仇討ちを誓うウルトラマンの姿は悲愴でした。
 しかしその願いも虚しく、ブラックキングとナックル星人に袋叩きに遭ってしまい、敗北してしまいました。『ウルトラセブン』ではあくまでも仮死状態だったウルトラセブンだったのに対し、ウルトラマンは本当に死んだことになってしまったのです。
 大丈夫なのでしょうか。地球の明日はあるのでしょうか。というか、坂田兄妹の仇討ちは成されるのでしょうか。えっ、大丈夫なのですか????

『帰ってきたウルトラマン』第38話を観ました。

 初代ウルトラマンとウルトラセブンの客演に興奮し、坂田兄妹の突然の退場に戸惑いを隠せない中、まさかの新ヒロインの登場に困惑しています。
 新ウルトラマン(〝ウルトラマン〟がふたり登場するので、ここでは便宜上この呼称を使います)を助けに、初代ウルトラマンとウルトラセブンが助けに来る展開は胸が熱くなりました! 
 初代ウルトラマンが飛行中に礼を交わすだけでなく、ふたり揃ってハヤタ隊員とモロボシ・ダンという人間態となり、厚い握手をするのがすごく感動しました。ふたりは親友だということを信じてやまないのですが、握手はそれを確信に変える力を持っていました。ふたりは親友です! 
 そのふたりが力を合わせて、新ウルトラマンを助け出すのは感動的でした。ふたりにとって、新ウルトラマンはお互い同様に良き親友であり、地球を託した後輩なのだと思います。新ウルトラマンが再びナックル星人とブラックキングに相対した時、その友情を力に変えて戦ったのです。今まで坂田兄妹を殺されたことへのショックで心が掻き乱されており、復讐という負の感情でナックル星人達と戦っていましたが、ウルトラマン同士の友情が支えとなって、前向きになれたのでしょう。友情の重要性を感じさせます。
 けれども、どうしても坂田健さん、坂田アキさん兄妹の退場はショックでなりません。この前まで元気にしていたし、健さんに至ってはMATの調査や自動車の改良にも協力していました。そんな重要人物の退場だからこそ、郷秀樹の感情を混乱させるに足るものだとも思いますが、あまりの伏線の無さに納得がいきません。
 坂田兄妹の退場に対して困惑しているのは、突然の新ヒロインの登場にも起因していると思います。次郎くんはきっとクリスマス・イブであり、郷の前だからということで、気持ちを持ち直していたのかなと考えますが、次郎くんを自宅に誘っていた女性の存在はタイミングが良すぎます。郷と次郎くんに「悲しめ!」と言うことは出来ませんが、それでも新ヒロインの存在を受け入れるには時間が掛かりそうです。

『帰ってきたウルトラマン』第39話を観ました。

 雪男回でしたね!
 『ウルトラセブン』には河童回がありましたが、今回は雪男が題材でした。定期的に伝説や民話に取材した話があるのが、面白いですね。
 しかしそこはSF的要素の強い『ウルトラ』シリーズ、雪男の正体は地球侵略しに来たバルダック星人でした。絶対零度の星が地球に接近したことで冬が早まり、地球侵略の機が熟すという仕組みは興味深かったですね。
 とは言え、さすがは雪男と呼ばれる異星人でした。低気温と冷凍ビームは、快適な環境である光の国から来たウルトラマン達共通の弱点と言っても過言ではありません。『ウルトラセブン』でウルトラセブンが低気温に体力を奪われたのと同じように、今回のウルトラマンも冷凍ビームを受けてやられるところでした。郷も一時は冷凍される危機に陥り、どうなるかと思いました。
 本当にブレスレットは何でも出来ますね! 炎となって敵を焼き殺した時は、冷凍ビームを発する敵に対する攻撃として相応しいものだと感心しました。
 けれども母星にも容赦しなかったのは驚きました。そこまでするのかと思いました。星ぐるみで地球侵略を行っていたので、已む無しだったのでしょうか。

『帰ってきたウルトラマン』第40話を観ました。

 完全に前回のような民話回だろうと油断をしていたら、衝撃を加えられました。
 今回は前回に引き続き、雪女を題材に取ったストーリーでした。
 ブラック星人が雪女怪獣を操っているという設定でしたが、雪女伝説に取材し、新婚夫婦を連れ去って奴隷にするという計画は上手いなと思いました。従来の民話回に比べて手が込んでおり、謎解きの過程が複雑になっていた感じがしました。
 ですが、そうして「民話回だから、どうせ『正体は宇宙人でした』とか言ってウルトラマンとMATの愉快な仲間達が解決してくれるんやろ」と高を括っていたら、冷凍吐息で文字通り氷塊のようにカチンコチンにされた挙げ句、バラバラに砕かれるとは思いもしませんでした。衝撃的すぎて理解出来ず、巻き戻し、繰り返し観ました。しかし、どう観ても四肢は千切れ、首も吹き飛ばされるという衝撃映像が流れました。年始早々にこれを観せられた子供達の心境は計り知れません。
 ブレスレットが万能、本当に万能だったから良かったものの、ウルトラマンが死ぬところでした。ウルトラマンが強すぎるので忘れがちなのですが、ウルトラマンは命懸けで怪獣や異星人と戦っていることを、思い出させられました。

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