年相応に生きていきたい
大学1年生が出身高校の部活に顔出して
「みんな若いなー」っていうのが、ゲロ吐くぐらい嫌い。
数か月前まで自分も同じ高校生だったにも関わらず、自分の環境が変わったのを世界の変化のように酔いしれている、自分の主観でしか語られないような考え方しかできていない、浅はかさが身体中の毛穴からにじみ出ているようで気持ちが悪い。
逆にオジサンが若い人の間で流行っている言葉を、嬉々として使ってはしゃいでいるのも嫌い。
時の流れという抗えない絶対的パワーに、藻掻きに藻掻いて、必死に自身の若かりし頃の武勇伝を胸に、周りの若い人たちに自分自身がオジサンでないことをアピールしたくてたまらない感じが気持ち悪い。
だから僕は年相応に生きていきたい。
自分自身というものを弁えて、分不相応な様をさらさずに生活したい。
僕は今、27歳だ。
27歳らしさってなんだ・・
20台後半の僕らの“らしさ”って、いったいなんだ・・・
僕は分相応に生きたい。
けど、27歳らしく生きたいのに、27歳らしさが分からない。
もっと言えば、これまで18歳らしさも、24歳らしさも、9歳らしさも、14歳らしさも、全部理解することができてこなかった。
分からないから僕は無口になった、分不相応なやつだと思われたくないから・・・
僕はいつも無口な奴が嫌いだ。
自身の小さなプライドをコントロールできずに、周りからの見え方を気にして、墓穴を掘ることに恐れをなして、言葉を発さずに無口のまま生活しようとしているのが気持ち悪い。