『3年目のデビュー』鑑賞後の勢いで日向坂46について考える
アイドルグループ「日向坂46」はご存知だろうか?
乃木坂46、欅坂46に次ぐ第3の坂道グループとして、2019年にデビューしたアイドルグループである。
先日、彼女たちのデビュー1年目までを追ったドキュメンタリー映画「3年目のデビュー」が公開され、私も満を持して鑑賞することができ、非常に胸が熱くなったため、今回はその勢いで日向坂46(以降“日向坂”)について綴っていきたいと思います。
(※一部映画の話もあること、事前にご承知おきください。)
日向坂46とは・・・
日向坂46を知らない人のために簡単に説明せねばということで、以下Wikipediaより抜粋。
日向坂46は2019年2月11日に「けやき坂46」から改名したグループである。「けやき坂46」(ひらがなけやき)は、2015年11月30日に長濱ねるが特例で欅坂46に加入した際に、欅坂46のアンダーグループとして発足したグループである。長濱は、欅坂46の1期生オーディションで3次審査まで突破しながら母親の反対にあって最終審査を受け損ねたが、長濱の父親が運営スタッフに相談した結果、特例で欅坂46に遅れて加入する。ただし特例での加入のため、まずは他の欅坂46メンバーとは異なる形で活動をスタートさせるということでけやき坂46が結成され、長濱は同グループのメンバーとして活動を開始。同時にメンバーの募集が開始される。2016年5月8日にはオーディションにより選ばれた11名と長濱の計12名でグループとなる。活動開始当初はけやき坂46の情報は欅坂46のオフィシャルサイトや公式SNSで発信され、楽曲も欅坂46のシングルのカップリング曲という形で発表していた。位置付けも2軍的な立場だったが、見る者を幸せにする「ハッピーオーラ」を掲げて活動し、人気を獲得していく。2017年には欅坂46よりも先に全国ツアーの開催が決定。以後も冠番組やドラマ、ライブ、アルバム作品の発表など単独での活動を展開し、高い評価を得る。改名が発表された2019年2月11日の動画配信サービス「SHOWROOM」での生配信では、改名とともに単独でのシングルデビューや公式ホームページ、公式ファンクラブの発足なども発表。これによって欅坂46から完全に独立し、単独のグループとなる。
人気のある坂道グループに加入するも、“二軍”的な扱いを2年ほど耐え抜きデビューを勝ち取るといった、特殊なアイドルグループなのである。
そもそも日向坂が好きになったキッカケ
アイドルにこれまでハマったことない私が、なぜ日向坂にどっぷり夢中になることになったのか・・・
楽曲が好きなアイドルは過去にもいて、私立恵比寿中学やBiSHについては新曲がでたら今でもチェックしている。
しかし、アイドルとしてではなく、あくまで曲が好きなグループだった、もちろんハスっている(斜に構えいている)わけではない。
もともと欅坂46のエキセントリックという曲が好きであったことと、ハライチの大ファンだったこともあり、ハライチ澤部さん(と土田晃之さん)がMCの欅坂46の冠番組「欅って書けない」をちょくちょく見ていたこともあり、けやき坂46の存在は知っていた。
ただ、欅坂についても、けやき坂についても、特別応援していたかというと決してそういうわけではなかった。
日向坂もとい、けやき坂に熱中するきかっけは2018年4月、TV東京にて「ひらがな推し」という番組が始まったことに他ならない。
「ひらがな推し」、のちの「日向坂で会いましょう」のMCを務めたのが、オードリーの2人だった。
以前のnoteでも綴ったが(オードリー:https://note.com/bsi/n/ne230480e228a)私は生粋のオードリーファンである。深夜ラジオをはじめ、オードリーさんをきっかけで好きになったコンテンツがたくさんあるが、日向坂46もその一つなのだ。
「オードリーは内輪ウケができればできるほど面白い」というのが私の持論なのだが、アイドル番組はアイドルとMCで成立する企画が多く、これはオードリーの本領が発揮されるのではないか、また、中京テレビの「オードリーさん、ぜひあって欲しい人がいるんです」(通称オドぜひ)では素人とのやりとりが面白いというオードリーの魅力も感じていて「アイドルなんてバラエティのジャンルじゃほぼ素人だから、オドぜひみたいに面白くなるかも」という期待を胸にひらがな推しを見始めたのだったが、その期待は良い意味で思惑通りで、そして良い意味で期待を裏切らる結果になるのだ。
最強バラエティ番組「日向坂で会いましょう」
「ひらがな推し」を見始めて驚いた。
オードリー×日向坂があまりにも面白過ぎたことに。
日向坂のメンバーたちは素人同然と仮定したが、いい意味裏切られた。
こんなバラエティ適性のアイドルがいるとは・・・
ただ、メンバーみんながみんなバラエティ向きかという訳でもなく、ただバラエティに積極的なメンバーやボソッとセンスある事を言うメンバー、大喜利で力を発揮するメンバーや逆に全くしゃべらないメンバー、よく笑うメンバーにおバカなメンバー、多種多様な魅力で番組を盛り上げるのだ。
また、オードリーの内輪ノリも想像以上に発揮された。
若林さんと春日さんが、オードリーのオールナイトニッポンでしか見せないような同級生特有の内輪ノリが楽しめるのが、リトルトゥース(オードリーANNリスナーの総称)的なこの番組の一番の見どころなのだ。
それだけでも素晴らしいのだが、2年以上番組を続けた今、オードリーと日向坂の間の内輪ノリも生まれており、この番組唯一無二の内輪ノリが見れるのだ。
他にもこの番組の個人的に魅力は、「日向坂で会いましょうはこの番組だけ、完結するが、この番組だけで完結しない」という点である。
一見矛盾するが、これを体現する恐ろしい番組なのだ。
おそらく日向坂であいましょうは、日向坂にもオードリーにも興味がない人も純粋に楽しめるバラエティに仕上がっていると感じているが、オードリーや日向坂について、番組外で興味を持てば持った分だけ倍々ゲームで面白くなっていくのだ。
例えば、オードリーのラジオで話したくだりや、他番組のメンバーの発言などのノリを引用されたりする場面が多く、番組内の魅力を自分でドンドン増やすことができる、つまり番組で完結しない面白さがこの番組最大の魅力だと思う。
日向坂のファンの総称を“おひさま”、オードリーのラジオリスナーを“リトルトゥース”という。
この番組は双方のファンを魅了するだけでなく、「おひさまをリトルトゥース化」、「リトルトゥースをおひさま化」させ、双方のファンは増大し、双方のファンの垣根がグラデーション化していった。
オードリーと日向坂の両グループの拡大につながる最強のバラエティ番組なのだ。
余談になるが、私が今一番面白いと感じているテレビ番組は「日向坂で会いましょう」と「あちこちオードリー」の2番組なのだが、つまり何が言いたいかというと、テレ東のオードリーは最高だなってことですね。
「3年目のデビュー」のススメ
冒頭でも話したが、現在公開中の日向坂のドキュメンタリー映画「3年目のデビュー」を見てきました。
けやき坂誕生から日向坂デビュー1年間までを追ったドキュメンタリー映画だ。
当時の彼女たちの表の姿と裏の姿、そして当時を振り返ったメンバーのコメントがたくさん詰まった映画だった。
前述にもあったとおり、世間的に市民権を得ている坂道グループでありながら、二軍扱いスタートから逆襲するかのような活躍していく姿にワクワクするとともに、彼女たちが苦悩する姿に胸打たれ熱くなった。
個人的に私が魅力に感じたシーンを3つ挙げたい。
1つ目はメンバー柿崎さんと井口さんがグループ卒業を告げるシーンだ。
卒業した彼女たちがメンバーに卒業を伝える姿を初めて見た。彼女たちが葛藤のすえ卒業という答えを出す姿もさることながら、卒業を伝えられた周りのメンバーの姿に胸を打たれた。
特に井口さんが卒業を伝えた後、メンバーみんなで笑いあってる姿にジーンときました。
2つ目はメンバーの濱岸さんが休業から復帰したシーン。
体調不良で休業を余儀なくされた濱岸さんが半年ぶりに復帰し、最初のライブ1曲目に「青春の馬」という楽曲を披露した。
濱岸さん復帰最初のシングル「ソンナコトナイヨ」のカップリング曲である青春の馬だが、この曲の振り付けには濱岸さんにフォーカスされる個所がある。
三列目で踊る濱岸さんをセンターの小坂さんが手をひいて二人で踊り周りのメンバーが見つめるという振りなのだが、このMVを見た時も再起した濱岸さんをたたえるような踊りに目がしらが熱くなったことを覚えている。
その踊りを復帰直後のライブで披露する濱岸さんの表情に注目してほしいです。
3つ目は劇中でかかる「約束の卵」という楽曲です。
もっぱらライブの最後に歌われる曲で、東京ドームを目指すような想いが歌詞に綴られる楽曲です。
劇中ではライブ中に2020年冬に東京ドームでのライブがサプライズ発表された瞬間から、そのあとに歌った「約束の卵」までが映し出されます。
楽曲の歌詞と彼女たちの表情が相まって、素晴らしい映像美だなと感嘆しました。
私があげた3か所以外にも、沢山の魅力が詰まった映画でした。
おひさまには必見だと思いますし、最近日向坂に興味が出てきたなって方にも是非観ていただきたいなと感じる作品でした。
私も公開中にあと1~2回見に行きたいですね。
また、映画では描き切れなかった細かいストーリーが収録されている著書『日向坂46ストーリー』も一緒に読むことをオススメさせていただきます。
日向坂46は少年ジャンプだ
ここまで書いてきて、改めて日向坂の魅力について再考したい。
日向坂の魅力を端的に表すと、「日向坂46は少年ジャンプだ」ということだ。
逆境からのスタートだったにも関わらず、ひたむきな努力を続け、個性豊かなメンバーたちと約束の彼の地を目指す姿。
時には大切な仲間を失い、時には新たな仲間が加入し、一時戦線を離脱し、そして返り咲く仲間、そしてその局面を絆で乗り越えていくメンバーの姿。
その姿は子供のころから私たちに、笑いと感動、興奮と感嘆をもたらし続けてきた少年ジャンプのようだなと勝手ながら感じています。
そしてメンバーひとりひとりが少年ジャンプの主人公なのだ。
ルフィであり、ナルトであり、一護であり、ゴンであり、セナであるのだと。
有名な話ではあるが、週刊少年ジャンプの三大原則は「友情・努力・勝利」であると言われている。
日向坂の“友情”と“努力”の先にはきっと“勝利”があるのだと感じずにはいられないのです。
日向坂はきっとまだまだ私たちのことをワクワクさせてくれるだろう。
終わりに
ここまでツラツラと書いてきましたが、私自身まだまだ新参者のファンでありながら、想いを綴らせていただきました。
正直な話を言うと自分がここまでアイドルを応援できる人間であるということに、自ら驚いております。
こんな素敵なグループを知るキッカケになったオードリーさんには感謝しかないです。
これからも彼女たちが駆け上がる姿を応援しながら、毎週日曜深夜に日向坂で会うことを楽しみに生きていきたいと思います。
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