5分で遊べるLINE謎解き「FINALS」解説記事
こんにちは、ビーサーと申します。
こちらの記事では、2023/8/11に公開したLINEで遊べる謎解き「FINALS」の全ての解説となります。
当たり前ですが、「FINALS」のネタバレが大量に含まれていますので、まだプレイしていない方は以下から是非どうぞ。
また、「プレイ済みでクリアしている！！」という方でも、まだネタバレとなる要素があるかもしれません。「全てを解き明かした」と言われていない場合は以下の記事はネタバレが含まれますのでご注意ください。
(本記事はもともと「FINALS」を全て解き明かした方のみが見れる解説記事だったため、ネタバレ上等で読まれる方からすると少し違和感のある表現がございます。予めご了承ください。)
以下、ネタバレとなります。
FINALSについて
FINALSは謎解き初心者と思われる友人から
以下のような頼みを受けるところからストーリーが始まります。
(一部画像や文章が異なる場合があります)
ここで、友人の話を聞くと、
「LINE謎を解いたものの、最終問題で詰まっている」とのことでした。
謎解きに慣れている皆さんなら、これを見るだけで「今までの答えを埋めるんだな」と思うかもしれませんが、
友人は慣れていないのかその発想に至らなかったようです。
答え一覧をもらって、「こたえはふん」と導き出して、「ふん」が答えでクリア！めでたし、めでたし……とはなりませんでしたね。
友人から、最終問題が次々と送られてきたのです。
天の声から告げられた「FINALS」の目的は、「友人をクリアまで導くこと」でした。どうやら友人はまだクリアしていないようです。
全ての今までの答えを参照するものだったため、あなたはいろいろ苦労しながらも「ふん」「たい」「にち」「ついん」「しかばね」と答えを出し、
最終的に「ふぃにっしゅ」という最終解答にふさわしい答えを導いたかと思います。
友人からは「やったー！クリアできた！！！ありがとう！！！！！」と来たため、「FINALS」の目的である「友人をクリアに導く」ことを達成することができました。
おめでとうございます！これで「FINALS」クリアです！！！！
……ただ、これを見ているあなたはここで終わらなかったかと思います。
なんで最終問題が複数あるんだ？
「この後」の下にある点線は何だ？
ζの問題が「ふぃにっしゅ」ではなく正確には「ふいにつしゆ」なのは不自然じゃないか？
といくつか腑に落ちない部分もあったかもしれません。
もしくは、クリアした時に友人から送られてきた画像に写りこんでいた
LINEのIDやQRコードを、好奇心で検索したり読み取ったりしたのかもしれません。
いずれにしろあなたは、友人がプレイしていたLINE謎「FLOW」にたどり着いたことでしょう。
(追記：FLOW自体の存在を知らなかった方は
これ以降の解説を読まれる前に以下のリンクよりプレイすることをお勧めします。)
LINE謎「FLOW」
LINE謎「FLOW」では、友人が先に解いていた問題1~6を解くことが出来ました。
ここでは、まず「FINALS」で友人とあなたが辿ったルート(通常問題6問＋最終問題6問)を通ったとして解説を続けます。
「こい」、「いた」……「しかばね」、「ふぃにっしゅ」と「FINALS」で入力した答えを一通り答えを入力すると以下のような画像がFLOWから送られます。
ここでFINALSとFLOWの全体の仕組みに気づいた人もいるかもしれません。
LINE謎「FLOW」は、一部の問題では2種類の答えが導けるようになっており、それによってルートが分岐するLINE謎となっていました。
そのため、その分岐に応じた最終問題がαからζの6問存在していたのです。
ここで、αの問題を見てみましょう。
(余談ですが、FLOWの作者も少し不親切かと思ったのか問題の修正、ヒントと答え一覧の実装が8/10に行われています。7月に相談してきた友人もここまで待てば自力で解けたかもしれません。)
普通に解くと「こたえはふん」ですが、4問目にて赤矢印に変換の法則が与えられていたため、この問題の答えは「ふん」ではなく、「ふぃにっしゅ」でした。この答えが偶然にも「FINALS」の最終問題ζであなたが導いたものと同じだったため、友人は「FLOW」をクリアすることができたようです。
また、FLOWの別ルートを全て解いてみると、以下のことが分かったかと 思います。
最終問題α～ζは今までの答えを使って解く謎であるが、ルートがそれぞれ異なるため、「FINALS」で自分が導いた最終問題の答えとは異なる。
FINALSで導いたα～ζの答え：
α：ふん
β：たい
γ：にち
δ：ついん
ε：しかばね
ζ：ふぃにっしゅ(ふいにつしゆ)
FLOWでの本当のα～ζの答え：
α：ふぃにっしゅ
β：きす
γ：なん
δ：ぎょい
ε：ねたふり
ζ：あいこくしん
各ルートでの最終問題β～ζの直前の答えは以下の5つであり、自分がFINALSで導いた最終問題α～εの答えと一致する
6問目→β：「ふん」
6問目→γ：「たい」
6問目→δ：「にち」
6問目→ε：「ついん」
6問目→ζ：「しかばね」
このことを整理すると、あなたと友人がFINALSで辿ったルートは
以下のようになります。
友人が謎解きに慣れておらず、赤矢印の変換法則を見落としてしまった
友人が解いた6問の答えだけでもα～ζの問題の答えを導くことができた
そしてその答えが偶然にも別の最終問題に行くための答えになっていた
これらの偶然が重なった結果、「FINALS」ではあのように最終問題を
6問連続で解くことになった、というわけです。
これが、「FINALS」と「FLOW」の全てとなります。
ここまで大変な道のりだったかと思いますが、最後まで解いていただき本当にありがとうございました。
(設定、実装には細心の注意を払ったつもりですが、もし矛盾、破綻しているところがあったら私の力不足です。すみません。)
制作にあたって
2023年5月頃、5分で遊べる謎解きシリーズのガースーさんと謎解き公演に行った後、「5分で遊べるLINE謎のシリーズを作った」と、「ARROWS」を先行でプレイさせていただきました。その時、
「ARROWS」を皮切りにアルファベット順となるLINE謎を出したい
「DELETE」は構想があるため、間の「B」「C」も作りたい
「E」「F」……とその後もシリーズ化させていきたい
ただ、全部一人で作るのはしんどそう
という旨のことをおっしゃっていたため、「それならFを作らせてください」と直談判して作らせていただきました。
(当時はこんなバズるとは思っておらず、「CHOICE」あたりから戦々恐々としていました……)
最初は「FLOW」のオールクリア解答でもある「Function」という名前で、
変換謎を中心にしたLINE謎にしようとして謎も全部作ったものの、
あまりシックリこなかったため没にしました。
ある日、「5分謎のフォロワーには謎解き初心者も多い」という話をガースーさんから聞いたため、
それなら「よくある最終問題を沢山解いてもらおう」と思ったのが「FINALS」の始まりです。
最初は「1問ごとに異なる今までの答え一覧を与えて、最終問題を解いてもらう」という形式を想定していたのですが、
「どうせなら同じ答えから導けたら面白そうだな」と思い、
FINALSの答え一覧と最終問題一覧が出来上がりました。
そうして「FINALS」が出来上がり、後はリリースするだけだったのですが、どうしても「同じ6つの答えで解ける最終問題が連続で出題されること」に対して自分の中で納得ができていませんでした。
そういうLINE謎、と割り切ってしまってもよかったのですが、
(自分の)納得いく説明ができないかとギリギリまで考えた結果、こういう形式となりました。
結果として全く初心者向けではないものが出来たことについては反省しております。ガースーさんが今後の5分謎で初心者向けのものを作ってくれることでしょう。
「FINALS」と「FLOW」の関係について
明らかに5分謎の範囲には収まらないボリューム、難易度となりましたが、
「ふぃにっしゅ」を送った時点で「FINALS」はクリア、それ以降は全部おまけという位置づけでFLOWは存在します。
5分謎において「こんなの5分で解けない！」という感想はよく頂くらしく、その予防線として注意事項に、
「FLOW」はあくまでおまけであり「FINALS」自体はクリア済みなこと
「FLOW」は確実に5分で解けないこと
を記載しました。
小ネタ
本編には関係ないですが、このLINE謎にはいくつか小ネタがあります
F関連
5分で遊べるLINE謎解きの「F」担当であることから、いろいろとFをちりばめました。
LINE謎「FINALS」、「FLOW」
最終解答「FINISH」、「FUNCTION」
「FRIEND」からの依頼にこたえる
2023/8/11(FRI)に公開
FLOWの解答一覧呼び出し文章
FLOWの最終問題で実装されている、過去の答えを呼び出すキーワードですが、メタ防止に加えて以下のような言葉遊びをしていました。
α…【こたえろめお】
アルファロメオ(自動車メーカー)
β…【こたええれ】
エレベータ
γ…【こたえにあ】
ガンマニア
δ…【こたえねあんーる】
ネアンデルタール
ε…【こたえきむちどん】
イプシロンと韻が踏める
ζ…【こたえがんだむ】
ゼータガンダム
ちょっとだけ見えていたFLOWへの入り口
「FINALS」のクリア画像でちょっとだけ見えていた名刺っぽいものですが、全体はこんな感じでした。
街中でティッシュ配りみたいな感じでLINE謎の宣伝がされていて、
それを友人が受け取ってプレイした…という裏設定を考えていました。
あとがき
以上です。
複雑なLINE謎に長い解説記事でしたが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
このLINE謎を気に入っていただけたのならば作者冥利に尽きます。
「5分で解けるLINE謎解き」はまだまだ続いていくとのことですので、そちらも引き続き楽しんでいただければと思います。
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