LINE謎【Plain 14】制作日記
こんにちは、ビーサーと申します。
こちらの記事では、2023/6/4に公開したLINEで遊べる謎解き【Plain 14】の後書きみたいなものを書き連ねていこうかと思います。
当たり前ですが、Plain 14のネタバレが大量に含まれていますので、
まだプレイしていない方は以下から是非どうぞ。
(全部の答えが見れるので、お気軽にどうぞ)
ここからネタバレ
大謎について
2023年4月16日、大阪最宴祭に遊びに来ていた私は、5公演+カフェ謎+周遊を遊び、「楽しかったな~、自分も何か作りたいな~」と思いながら帰りの新幹線に乗っていました。
で、新幹線で「感想ツイートどうしよっかなー」「流石にお金使いすぎたなぁ」とかいろいろ考えていたところ、
ふと頭の中に「AXIS」という単語が浮かびました。
(たまにこういう感じでランダムで単語が浮かぶことがあります)
「AXISで文字の並びも意味もかっこいいなー」と思っていたら、
「AXISって逆から読んだらSIXがあるやん!」って気づきました。
この時点で「なんかいい感じの種になりそう」と思い、頭の中でいろいろとこねくり回してみました
「SIX A」だから、Aが6個あるみたいな一枚謎が作れる?
他にも「ENO」とか「OWT」とかが入ってる単語があったらいいなぁ
あ、でも「EERHT」の難易度がめちゃくちゃ高いな
そもそも「AXIS」って英単語としては難しい方じゃね?
ってな感じでいろいろ考えましたが、どの案もいい感じにはならなさそうだったし、途中から思考が明後日の方向に飛んで行ってしまったので、
一旦諦めてメモ帳に「AXIS、SIXA」とだけ書いてスマホをYouTubeを見始めました。
で、おすすめ動画にあった動画がこれです。
「FLOWER」→「REWOLF」
(あ!!!狼おるやんけ!!!)
ここらへんで「英語で回文出来たら面白そうじゃね?」と、
全体の方向性が定まりました。
(はみ出たREどうしようかな、FIREにでもしてみるかな)
「FIRE+WOLF」⇔「FLOWER+IF」
(うん行けそう)
ここで火が付いたのか、持ってたスマホでひたすら英単語検索をして、どんどん回文を作っていきました。
このサイトで英単語の接頭辞と接尾辞検索ができたので、タブを二つ開いてスマホがどんどん熱くなっていく中、ひたすら検索をしてました。
できるだけ平易な英単語だといいなぁ
基本的に名詞で構成したいなぁ
あーでもDEEPとかIFはよく使われるしまぁいいか
「SIX⇔6」、「WOLF⇔オオカミ」みたいに日本語と英語の語感ができるだけ遠いのがいいなぁ
「GOD」⇔「DOG」、「NET」⇔「TEN」はさすがにベタだからあんまり使いたくないなぁ
というか単語単位で回文になってるより、単語にまたがって現れたほうがカッコいいよね
「SIX/APE/EDEN」⇔「NE/DEEP/AXIS」みたいな
けど、回文であることのヒントは入れたいから真ん中に「LEVEL」は使いたいなぁ
最後はおしゃれな単語にしたいなぁ
「Palindrome」はさすがに入れられないか…
っていうかぴったり終わらすの難しくない?!
なんか無理やり終わらすしかないか…
「iter」から始まる単語か…「Iteration」が「繰り返す」って意味だからまぁまぁしっくりくるな
「Iteration」綺麗だけど単語として難しすぎんか?!
っていうか「noita」ってなんだ、そんな単語あるのか???
ギリギリあったわ……
これを小謎にすると違和感がすごいからチュートリアルに置こう
それで、できたのが以下の回文です。
真ん中がLEVELのVだし、単語数的にもちょうど真ん中の8個目になってるので
「お~~いいじゃん」って思ってホクホクしました。
(ここで名古屋に到着しました、大体一時間くらい?)
後はこれをいい感じの日本語にして、それを答えにする小謎を作ればほぼ完成です。
……がここでだいぶ満足したのでこれをメモに残して残りの新幹線は寝ていました。
小謎について
4月下旬頃、さぁそろそろ小謎を作ろうか…という気分になってきたので、作り始めました。
ここからは各小謎をそれぞれ解説していきたいと思います。
A問目
よくあるやつですね、一問目なのでここであまりリタイアしてほしくないなぁと思って易しめな問題にしました。
元々"retire"を「引退」と訳していたのですが、
直前になって「引退 英語」で検索すると"retirement"と出てきたので、急遽英語読みで「リタイア」としました
(実は「リタイア 英語」でも"retirement"が出てくるんですが、まぁ察してくれるかなと……)
B問目
ドローン→オスのミツバチ→空を飛ぶという連想ゲームから、
迷路をすっ飛ばしてゴールまで行くやつにしようと思っていました。
迷路を作るのが面倒だったのでこちらのサイトを使わせていただきました。
その結果行き止まりが大量発生し、指示文がめちゃくちゃ長くなってしまいました。
スタートとゴールが花なのはミツバチ仕様ですね。
(ミツバチは5mくらいなら普通に飛べるらしいです。)
C問目
「深い」を答えにするにあたり、めちゃくちゃ悩んだ一問です。
「フカイ」とカタカナで答えが出ると「深い」じゃなくて、「不快」って脳内変換されそうだなぁ、海モチーフの何かにするかなぁと思っていましたが、結局「フカイ」とカタカナで答えが出る問題になりました。
(これをカバーするため正解判定の後に時に"深い"と明示しています)
答え一覧に「花」があったので、一旦よくある「サイヒ」に分けてみて、
ちょっと50音表でずらしてみたら「フカイ」になったのでこのデザインになりました。
難易度は高い気もしますが、シンプルにまとまっているので個人的にお気に入りの一問です。
D問目
なぜか再生・停止・録画をモチーフにしたかったのでこういう形になりました。
最初は「軸」と出る謎にしていたのですが、「軸 英語」で検索すると「AXIS」ではなく「SHAFT」が出てきたので、急遽「きをつけて」という一文を入れました。
作り直しにならなくてよかった…
E問目
漢字一文字の答え(花、火、六)が多かったので、最初に和同開珎が思い浮かびました。
和同開珎って自分も含めて苦手な人多いしできるだけ簡単にしよう!と思い、最初はわかりやすい(と自分は思っている)単語にしました。
(曜があればほぼ七択だから何とかなるだろうと思ってます。)
最初は見た目をきれいにしたく、(花火、火花、口火、火口)にしようとしていましたが、ソルバーに「野」「山」などの別解を大量に指摘されたので業火、火曜にしました。
F問目
Bで迷路を使ったんだからやっぱりどこかで再利用したい!!!!
という気持ちがあったので、5mという伏線をここで回収することにしました。
(今見たら小謎のヒント使用回数2位でした、すみません)
最初は壁を7mにして「斜め取る」にする案もありましたが、「ー」があるのがちょっと汚いなと思ったので5mを単純に迷路でつなぐ案になりました。
「ごめーと」まで順調に配置した後、念のため検索で「る」をかけてみたら説明の「する」が引っ掛かったので、なら使うしかない!となりました。
いい感じにスパイスを利かせれたのではないかと思います。
G問目
ギャグ問かつ、最終問題への伏線問です。
最初に「TIME」=「EMIT」が思いついたのですが、さすがに語彙レベルが高いので、「DOG」=「GOD」を追加しました。
最初は両辺の単語を破線で囲っていたのですが、
直前になってこれだと等式が成り立たないことに気づいたので、左辺だけにしました。危ない危ない。
H問目
過去問参照問題です、難しかったかもしれません。
(今見たら小謎のヒント使用回数1位でした、すみません)
このLINE謎の構成上、答えの単語さえ決めてしまえば後の小謎はどんなものでもよいわけです。極端な話全部50音表で文字を拾わせる問題でもいいですしね。
ただ、そうするとあまりにもつまらないし、
もう少し「こんな問題があるのにさらに最終問題があるのか!!」みたいな芸術点を稼ぎたかったので、
どうにかして過去問を参照する問題を入れようと思っていました。
最初から「花」を問題に入れようと思っていたわけではないですが、なんか見直してみるとAとCとEに「花」って書いてあったので、過去の自分に感謝しながらありがた~く使わせていただきました。
(よく見ると左下に花って書いています。)
I問目
もしもを答えにするのが難しすぎたので、シンプルにしました。
「"もしも"って出たけど、これが本当に答えなの?」って思われる方もいらっしゃるかなと思ったので、「答えは副詞」と追記しています。
J問目
和同開珎嫌いの方スミマセン、どうしても六曜と六花を使いたかったんです。
ただ、「双六」だけでイケた人も多かったのかなーと思います。
いい感じにE問題とI問題を組み合わせるという導線を作りたかったのですが、ここは完全に実力不足です…
K問目
まず「類人猿」って単語が長すぎるので、こちらもだいぶ悪戦苦闘しました。「ルイージ」とか「エンジン」とか「人類」とかが頭の中でぐるぐるした結果、めちゃくちゃシンプルなこの問題になりました(ONは苦し紛れです)
L問目
おでん、うどん、エデンです。そのまんまですね。
おでん、うどんの庶民感と答えのエデンとの温度差がなんとなく気に入っています。
M問目
最初は別の問題にしていました。
0とか5とか十とか十一に注意して繋いでいくと「奇数だけつなげ」
奇数だけつなぐと「仁の間」
だけど、「じ」と「ん」の間は「間ちがえ」となっている
「仁の間」を「イとニの間」と考えると指示文のところにある「順番」が答え
という問題でしたが、デバッグしてもらった方に「小謎的な制約はないのでもっとよくできそうですね」と指摘いただいたので、過去問の答えで埋めさせる問題に変えました。
このM問目と最終問題は過去の答えを参照するため、どーしても作業感が強くなってしまうところがあります。
なんならこれがめんどくさすぎてリタイアしまう人もいるかと思います。
なので過去の答えを参照できるようにしておきました。
(めちゃくちゃ時間かかりましたが実装しておいてよかったと思います。)
N問目
流石に導線がなさ過ぎたかなと反省しています……
ただ、私はこういうシンプルな最終問題が大好物なのでこういう形にしました。
直前まで悩んだ案です、こちらの方がよかったかも…
没にしたEXTRAについて
前作「Plain 13」にはEXTRAがあったので、今回も入れられるといいなぁとは回文をくみ上げた直後にぼんやり思っていました。
あれ、回文にEXTRAの文字全部あるな
なんかEXTRA作れそうやな
どこかの小謎に、文字と数字の対応表作っておいて、出てきた回数で変換させてみるとかアリかも
出現回数数えてみるか
e…14/x…2/t…4/r…8/a…4
14回?!!変換表って普通一桁だけじゃん
半分にして変換させる?
でもあんまりきれいじゃないな…
というか導線が全くないな、流石に発想が突飛すぎるか
…といい感じにまとまらなかったので没になりました。
最後に
半分自己満足みたいな記事でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
Plain 13/Plain 14とシリーズ化しそうな感じを醸し出しているこのLINE謎ですが、ネタはあるのでPlain 16くらいまでは出るかと思います、リリースされた際には遊んでいただけると幸いです。