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【DJ漂流記】メキシコ編 Vol.5-Mexico City(メキシコシティ)再び

標高2700mにある幻の村「レアルデカトルセ」からまた再びメキシコシティに戻ってくる。しばらく隔絶した世界観の中にいたからか?大都会に戻りしばらく人酔いのような感じになる。
メキシコ料理は美味しいし飽きないけど食べ慣れたものが恋しくなる頃で異常にスパイスの効いたカレーが食べたくなる。この国にはそんなものがあるんだろうか?と思いメキシコシティで世話になっているエヴァに尋ねてみると、意外なことにインド人が経営しているレストランがあるとのことで連れて行ってもらう。街の雑踏をかき分け進んでいくと「INDIA TOWN」という看板が掲げてあるビルに着く。中に入るとインド人経営のシルクや雑貨の店がひしめき合い三階に上がると大きなインドレストランがあった。
めちゃめちゃ高級そうな店構えだけどメニューの値段をみると非常に安かった。日本の約半分くらいの値段でしかも美味しい。日本で食べるのと変わらない味でチーズナンやダールも美味しかった。

案内してくれたエヴァが「今夜DJやる場所は日本食あるよ。カツ丼とか焼きそばとか」メキシコでカツ丼かーいいねー。メキシコ人が作ったカツ丼はどんなだろうか?例えば日本で中華料理というと麻婆豆腐とかエビチリとか本国のものよりかなり日本人に合わせてアレンジしてあると聞くし、メキシコのカツ丼はどんなのか?興味が出る。

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Cafe 123

今夜DJをやる現場Cafe 123に向かう。セントロにあるエヴァの家からそんなに遠くなく、同じセントロにあるようだが荷物もあるしTAXIで向かう。
運転手に場所を言うと「???」といった様子。
「多分わかる」みたいな感じで進むが、、、やはり途中でわからなくなっているようだ。おもむろに運転手が窓を開け遠くにいる人に叫ぶ。
「ヘーイ!!セニョール!!セニョール!!Cafe 123ってとこ知らん?」
「そこだよ。ほら。」指を差すセニョール。そこにはお洒落なカフェが。

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あー好きだわ〜こんなデザインの店。
とてもカツ丼やってる店とは思えんわ〜。
このお店は3階建てのビルにあり1階はカフェ、2階はギャラリーになっていて3階はイベントスペースになっており奥にあるドアを開けると広い野外スペースに出られるようになっていた。
イベントスペースの稼働は今回が初で自分がこけら落としだと言うことだった。

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2Fのギャラリー

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お店のオーナーとそのパートナーに挨拶する。どちらもアメリカ人だった。
実はこの店、30年以上メキシコに住んでいる日本人が実質の経営者だということだ。だからカツ丼な訳か。

超レコードオタク(メキシコ代表)のカルロス

今夜一緒にDJをするTROPICAZA(本名:カルロス)に会う。とても陽気なやつで有名なクンビアバンドでドラムもやっているという。そして何より物凄いレコードオタクであり南米各国やアメリカのロスでも定期的にDJをやっているという。それより何よりカルロスが着ているTシャツ。それを見てコイツは間違いなく本物だと思う。

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ひどいレコードとしてお馴染み「THE SHAGGS」のTシャツなのだ!

カルロスとの会話の中で「メキシコに来て何がカルチャーショックだった?」て聞かれ迷わず「お前のTシャツだ!」って答えたくらい。
そしてカルロスがかけるレコードも南米のレアグルーブとも言うか日本ではなかなか聴くことができないような音源を聴くショッキングな体験をさせてもらった。
自分はと言うと南米で来るのならと、比較的外人受けしそうな日本のレアグルーブを中心にDJしてみた。特に受けたのはプロレスラーテリーファンクの入場曲として有名なクリエイションの「スピニングトーホールド」でみんな踊っていた。

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サウンドチェック中

カルロスも日本の曲に衝撃を受けたようで翌週の自分のパーティーにDJで出てくれないか?と打診されたがちょうど帰国する日でエアチケットも伸ばすことが不可能だったため会えなく断念した。
しかしこの5年後に彼は日本にやってきて一緒にまたDJをやる機会が巡ってくる。この事はまた別に記そうと思う。
そして今やカルロスはあの世界的に有名なプロデューサーでもありDJでもあるジャイルス・ピーターソンの絡みでメキシカンミュージックを世界に紹介したりYOUTUBEの人気コンテンツBoiler Roomにも出演したりとまさにwold wideな活動をしている。

あそうそう。カツ丼はどんなんだったかって言うと。
ポークフライスクランブルエッグライスボールって感じだった(伝わるかな〜)

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