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【私的Disc Review-010】Wee Gee – In The Rain

金沢市内の中心部に「新天地」という天然物の昭和ノスタルジックな雰囲気を醸し出している飲み屋街がある。古くから営業しているようなカラオケスナックもあれば若者がオシャレに改装しているbarがあったり「金沢の歌舞伎町」と言われる片町とは一線を画し、新天地は「金沢の新宿ゴールデン街」といった所だろうか。おそらく街の成り立ちもゴールデン街と同じような感じだと思う。そこでアートスペースとbarをやっている若者からの依頼でスピーカー製作から音響システムに関して相談された。心機一転営業形態も少し変え再オープンするということで、ここ1ヶ月弱くらいスピーカー製作のためnoteから離れていた。

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ようやく完成し最終調整中

店内がそんなに広くないので大きなスピーカーではなく20インチウーファーに1インチドライバー+ホーンの2wayで拡張性を考えネットワークはあえてなくしマルチアンプ駆動にした。エンクロージャーはマルチダクト式にし見た目はクラシカルな雰囲気に。ウーファーは許容入力450Wとパワフルに鳴るように設計してみた。音の方も低域から高域まで繋がりがよく過不足なく定位もはっきりしていて申し分ない。
設置はまだまだでおそらく11月頭になりそうだ。専用の設置棚が作成中で今その出来上がりを待っている。
この店を中心にこれから金沢のミュージック・アートシーンのレベルアップを祈願している。
https://kanazawaunderground.com/2018/06/01/pajero-art-bar/

Wee Gee – In The Rain

これは最近探して探してやっと見つけたレコードだ。
本当は12インチが欲しかったんだけども、どこにも無く7インチで妥協している。まだ引き続き12インチは探しているが、、、。
なぜ12インチかというとやはり曲の長さが長尺であるからだ。この素晴らしい楽曲をできるだけ長く楽しみたいと思ったらやはり12インチしかない。
それからあくまでこれは個人的な見解というか嗜好の問題ではあるけど、12インチ45回転が音質が最高!と思っている。ダメなものもあるけど12インチで45回転でさらにプロモ盤だとスピーカーから洪水のように音が溢れ出す。さすがディスコ用に作られただけあって音の厚みも迫力も別物だ。

話を戻してこのWEE GEEというアーティストは「In The Rain」(72年)のヒットでお馴染み"The Dramatics"のメンバーWilliam Howardである。
この「In The Rain」を83年にセルフカバーしたものである。
シングルのみのリリースで7インチと12インチしかない。
このセルフカバーに関しては「In The Rain」のプロデューサーでもあり作曲者でもあるTony Hesterへのトリビュートとしてリリースされたようで、とにかくWEE GEEのボーカルの熱量が凄すぎる。そしてアレンジもかなりモダンではあるがボーカル熱と相まって素晴らしいものとなっている。
雨が降っていなくとも夜な夜な針を落としてしまう一曲だ。

The Dramaticsのヴァージョンと聴き比べしていただきたい。


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