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私のスペイン900km巡礼記 in 2023春 #4 【1〜2日目】ゴッホ美術館&久々の再会@オランダ・アムステルダム

こんにちは、ナガイです。今回からはいよいよ現地の様子をお伝えしていきます。
前回の記事はこちら。

天気予報(アムステルダム)
くもり時々晴れ 最高気温19℃ 最低気温10℃

“スコシサミシイ”旅の始まり

22時半頃に成田空港を出発。エミレーツ航空でのフライトはドバイ経由で、トランジットを含めると合計22時間ほどの長旅だ。

まずは成田空港からドバイ国際空港へ

機内では事前に2週間無料トライアルの登録をしておいたHuluで、ここ最近のドラマでやたら面白いという評判を聞いていた安藤サクラ主演・バカリズム脚本のドラマ『ブラッシュアップライフ』と、南海キャンディーズ山里亮太とオードリー若林正恭の『たりないふたり』の2作品をひたすら交互に見続けるという方法で、割と楽しく過ごすことができた。

ドバイ国際空港でトランジット

ドバイからアムステルダムに向かう飛行機の機内で、朝食をサーブしてくれたアラブ系の男性が不意に「どこから来たの?」と話しかけてきた。私が「日本だよ」と答えると、彼は「日本は大好きだよ!僕はこんな日本語を知ってるよ。“スコシサミシイ”」とカタコトの日本語を披露してきた。私は彼がなぜそんな日本語を知っていて、また、なぜわざわざここでその日本語をチョイスしたのか不思議だったが、これから一人でスペイン巡礼に向かう今の私の心情、いい年だからそこまで寂しいわけではないけれど、やっぱり少し寂しい、そんな心の内をズバリ言い当てられたような気がした。

長時間のフライトなので計4回の機内食。どれもおいしかった

現地時間で翌日13時半頃にオランダ・アムステルダムのスキポール空港へ到着。昨年からオランダに赴任して働いている元職場の同僚Aさんが空港まで車で迎えに来てくれた。日本にいた時から見た目も変わった様子はなく、芯の強い彼のことだからオランダでも変わらず信念を持って日々を送れていることの表れなのだろう。

念願のゴッホ美術館へ

私がオランダに行く機会があれば必ず訪問したいと思っていたのが、世界一のゴッホの所蔵作品数を誇るゴッホ美術館だ。Aさんもちょうどゴッホ美術館には行ったことがないとのことで、せっかくなので一緒に行こうと約束していた。一旦チェックインのために私が泊まる予定の宿へ寄ってもらってから、彼の職場の駐車場に車を停め、トラムでゴッホ美術館の最寄り駅まで行った。駅名がMuseumpleinというだけあって、ゴッホ美術館の他にも多くの美術館があるエリアのようだ。

ゴッホ美術館があるエリアは人出が多く賑わっていた

事前に日本でオンライン予約していた16:00の回のチケットで入場。ガイド付きのチケットを買っていたので、それを聴きながら閉館の18時近くまでじっくり見て回った。ゴッホは、絵の具が立体的に盛り上がっているのが分かるほど厚く描く筆使いが好きで、だからこそ生で見る価値があると思えるものだ。これだけの数の作品を一気に見たのは初めてで、十分にゴッホ欲を満たすことができた。

Foodhallenで夕食

ゴッホ美術館を出たAさんと私は、今回会うことになっている残りの知人たちとの待ち合わせ場所に歩いて向かった。アムステルダムは海が近く、また高い建物があまりないため風が強く、実際の気温より寒く感じるようだ。また、自転車がメジャーな移動手段のひとつになっているようで、ほぼ全ての道に専用道路が設けられていた。

雨が上がって自転車勢も増えてきた
こういった感じの建物が多く、街並みに統一感がある
運河も多く、Aさんの知り合いはマイボートを持っているそう

そしてAさんが連れてきてくれたのがこちらのFoodhallenという場所。そして入り口で元職場の先輩Nさんと後輩Yさんと合流し、4人で中へ。

Foodhallenは洒落たフードコートという感じで、周りに並んでいるお店で飲食物を買い、並べられているテーブルに自由に座って飲み食いできるようになっている。この日は週末ということもあってか常に満席状態で、席を確保するのも一苦労だった。オランダは名物らしい名物の料理がほとんどないらしく、私たちはバーベキューやピザなどご当地感のない料理をつまみにビールを飲んだ。唯一オランダ名物だと説明されたピンポン玉大のコロッケのような料理を食べたが、名前を忘れてしまった。3人とも口を揃えて日本の食事の方がはるかにおいしいと言っていた。

それぞれのオランダでの生活や仕事の話を聞き、楽しいことも大変なこともありそうだけど、なんとか元気に頑張っている様子を確認できてよかった。ふと私にはチャンスがなかった海外で働くという経験をできている彼らを羨ましく思ったが、みんなリスクを取って自分の意志で異国の地に挑戦しに来ているのだから、それを自分の不運や彼らの幸運のせいにするのは違うだろうと思い直した。私もスペイン巡礼が終わったら彼らのようにまた頑張ってみたいと思うが、正直今はまだ自信がない。しばらく飲んでいると時差ボケの影響で急激に眠くなってきたので、21時を過ぎたあたりでお開きにしてもらった。

再びトラムでAさんの職場の駐車場へ行き、車で宿まで送ってもらった。22時半過ぎに宿の前に着くと3人と別れる名残惜しさもあったが、それより眠気の方が勝っていたのでそそくさと宿に入る。翌日の準備もそこそこに、23時頃にはベッドに潜り込んで眠りについた。

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