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私のスペイン900km巡礼記 in 2023春 #6 【4日目】いよいよスペイン巡礼スタートの地サン・ジャン・ピエ・ド・ポーへ

こんにちは、ナガイです。4日目はいよいよスペイン巡礼のスタート地点となるサン・ジャン・ピエ・ド・ポー(以下サン・ジャン)へ向かいます。
前回の記事はこちら。

5時に起床、6時過ぎにチェックアウトする。この時間だと外はまだ暗い。

ホテルの最寄りのSaint-Georges駅からメトロでモンパルナス(Montparnasse)駅へ移動する。

モンパルナス駅で水を購入するが、500mlのペットボトル1本で2.1ユーロもする。コーヒーも買いたかったが、安くても4~5ユーロする(スタバはもっと高い)のでやめておいた。
7:08モンパルナス駅発の列車に乗り込む。バックパッカーもちらほら見かけるが、同じスペイン巡礼者だろうか。

ワインの産地として有名なボルドーなどを経て11:02バイヨンヌ駅着。

駅を降りるとバイヨンヌはパリの720kmほど南に位置することもあってか少し暖かい気がする。

ここでサン・ジャン行きの電車に乗り換えるが1時間半ほど空くため、バイヨンヌ駅に着く直前に車内から遠くに見えた大きな尖塔がある方へ行ってみることにした。

大きな尖塔はバイヨンヌ・サント・マリー大聖堂のもので、外観もそうだが中に入ると荘厳で神秘的な雰囲気に包まれていた。今まで大聖堂や教会を見てもあまり感動することはなかったのだが、ここでは何か特別なエネルギーを感じ、予定外の訪問だったが来てよかった。

列車の出る時間が近づいてきたので駅へ戻ると、サン・ジャン行きの列車が到着するホームにはこれから巡礼に行くであろうバックパッカーの人たちで溢れていた。

サン・ジャン行きの列車は一両編成で、乗り込んで席に座っていると隣の女性が「サン・ジャンへ行くの?」と話しかけてきた。彼女の名前はナタリー。アメリカのモンタナから来ており、夫と息子2人の4人家族だが今回は一人の時間を持つために巡礼に来たそうだ。さらにナタリーの隣に座っていたフランス人のマノとも挨拶を交わした。彼女も一人で巡礼に来たそうで、今回は2週間でブルゴス(Burgos)まで歩く予定とのこと。同じ巡礼者というだけでこうしてすぐに会話を交わせてしまうのはなんだか不思議だが、同時にいよいよ巡礼が始まるのだと思った。
列車は13:40にサン・ジャン駅へ到着。ナタリーとマノと一緒に他の巡礼者らしき人たちの後をついて巡礼者事務所へ向かう。

10分ほど歩いて巡礼事務所へ到着すると、すでに巡礼者の列ができていた。14時に巡礼事務所がオープンすると一人の男性が出てきて英語、フランス語、スペイン語の3ヶ国語で受付についての説明を始めた。

そして数人ずつ順番に事務所の中へ案内され、さらにピレネー越えの注意事項についての説明を受けてから、カウンターでクレデンシャルといくつかのガイド資料を受け取る。

私は日本からクレデンシャルを持参していたので、そちらにスタンプを押してもらった。

この日の宿は巡礼事務所のすぐ近くのMAKILAというドミトリー。

ホストの男性がとても親切で、清潔で心地よい宿だった。4人部屋で一緒になったのはスイスから来たステファン、カナダから来たフィル、ドイツから来たトストン。初めての相部屋ということで少し心配していたが、全員気さくで話しやすい人たちだったので安心した。先に買い物に行っていたステファンにスーパーの場所を教えてもらい、明日の食料と飲み物を調達しに行く。

サン・ジャン駅の近くにあるスーパー、Carrefour Market

買い物から戻って部屋に誰かいたら夕食に誘おうと思ったが、あいにく誰もいなかったので一人で近くのレストランに行った。店員にスペシャリティのラムがおいしいと勧められ、14ユーロと書いてあったのでそれなら高くないと思い、ラムと3ユーロのコーラを注文した。ラムは柔らかく、ボリュームも十分でとてもおいしかったが、いざ会計をすると27ユーロだった。手書きの24を14と読み間違えていたようで、結果的に少し贅沢なディナーをしてしまった。

20時頃に部屋に戻り、昨日までの反省を活かして早めに寝ようと思い、荷物の整理を一通り済ませてから21時前に就寝した。いよいよ明日から巡礼開始だ。

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