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AE元気玉 aerenderフロントエンド

After Effectsのコマンドラインツール"aerender.exe"を呼び出すUIアプリ(フロントエンド)の「AE元気玉(AE_SpiritBall.exe)」です。
aerenderについてはここを参照してください。

https://helpx.adobe.com/jp/after-effects/using/automated-rendering-network-rendering.html

DL先

いつもの通りGithubで配布してします。
右上の方にあるReleaseからダウンロードできます。
https://github.com/bryful/AE_SpiritBall

作ったいきさつ

もともと似たようなアプリで

  • AepMultiRender

  • バックグランドでレンダリングAE202x_2.jsx

  • バックグランドで複数レンダリング.jsx

とか作ってましたが、AepMultiRenderは複数のaerenderを起動させることでレンダリング速度を向上させるために作ったやつでかなり使用してました。
ですがAE2023以降マルチフレームレンダーの機能が実装されaerenderからも使えるようになったので、複数起動の必要がなくなったので作った物です。

インストール

特に決まりはありません。簡単なアプリなのでインストラーは作っていません。
「AE_SpiritBall.exe」を使いやすい場所に移動させて、ショートカットをデスクトップに置いておけば使いやすいです。
僕は"C:\Bin\AE_SpiritBall"ってフォルダを作ってそこへ入れてます。

使い方

まず有効なレンダーキューが登録されたaepファイルを用意します。
複数のPCを使ってレンダリングする時は

  • 連番ファイルで書き出し

  • レンダリング設定で「既存のファイルをスキップ」をONに

  • サーバー等に素材・aep置いてすべてのPCから読めるように

等設定に注意してください。
ローカルPC1台でレンダリングする時は上記のことは特に気にしなくても大丈夫です。

方法その1


  • アプリを起動。

  • インストールされてるバージョンアイコンが表示されるので、使うバージョンのアイコンをクリック。

  • aepファイルを選ぶダイアログが表示されるので選ぶ。

  • AEバージョン・aepのパス等表示されたダイアログ(レンダーダイアログ)が表示されるので、その他の設定 マルチフレームレンダーの設定等をしてOKで実行


方法その2

  • アプリのアイコンにaepファイルをドラッグ。

  • バージョンを選びクリック。

  • レンダーダイアログが表示されるのでOKで実行

方法その3

  • アプリを起動

  • 使いたいバージョンのアイコンにaepファイルをドラッグ。

  • レンダーダイアログが表示されるのでOKで実行

方法その4(小さなスタジオ等)

  • フッテージやaepをサーバーに保存。

  • aepファイルにネットワークレンダリング対応のレンダーキューを登録して保存

  • 近所の人に「xxx.aepをAE2024でレンダリングかけてね」と声をかける。「元気玉してね」でもいいかな。

  • 声をかけられた人はこのアプリ"AE_SpiritBall.exe"でレンダリングを始める。

といろいろな使い方があるので一番楽な方法で実行です。
aerenderを呼び出し成功するとこのアプリ自体は終了します。
もし複数のaerenderを起動させたいときは同じ事を繰り返せば出来ます。

実行時の注意

  • 必ず使用バージョンは確認する。

  • 同時に他の作業をするときはMFRのパラメータを上げすぎない。通常なら50、もし作業をしないのなら85位

MultiFrameRenderのパラメータは以下の通り

mfr_flag("ON" | "OFF ")はマルチフレームレンダリングを使用するかどうか、max_cpu_percent (1 ~ 100)はレンダリング中に使用される CPU の最大消費電力を指定します。マルチフレームレンダリングには CPU の能力を 100%活用する機能が備わっているので、他のアプリケーションを使用できるように、CPU パワーを制限することもできます。mfr_flag が「オフ」に設定されている場合は、max_cpu_percent は無視されます。

https://helpx.adobe.com/jp/after-effects/using/automated-rendering-network-rendering.html

CPU の最大消費電力となってるのは多分誤訳でCPUの最大使用率だと思います。
このツールを使うときはたいていの場合他の作業をしていてバックグラウンドでレンダリングをしたいときなので、速度を上げようと余り数値を上げるとPCの作業が重たくて出来なくなるので注意です。

プログラムの解説 もうこの後は読まなくていい

このアプリは

  • AfterFXクラス

  • AfterFXsクラス

  • AfterFXFormクラス

  • AEIconクラス

  • AnswerOKダイアログ

を組み合わせて作っています。

AfterFXクラス

afterFX.exeのパスを管理するクラスです。このクラスにパスを入れるとaerender.exeのパスやバージョンおよびキャプション用の文字列等が自働形成されます。

AfterFXsクラス

Program FilesをスキャンしてインストールされているAfterFX.exeのリストを作成します。パス情報自体はAfterFXクラスのListになっています。
読み込むaepファイルのパスの管理も行い、aerenderの呼び出しも行っています。
今回からスキャン方法を変えたので、新バージョンがでてパス構造が変わってもちゃんと認識するようになっています。

AfterFXFormクラス

AfterFXsクラスで得られた一覧を元にAEIconアイコンをフォームに貼り付けるフォームです。実際の機能はAEIconがやっています。

AEIconクラス

アイコンというかボタンのカスタムコントロールです。
最初Formだけでやろうとしてましたが、コントロールを分けた方が楽だと判断して作った物です。

.net framework4.8

このアプリは.net framework4.8で作成しています。.Net6でしばらくアプリを作っていましたが、余りにも不都合発生、フォームデザイナの未完成ぶり、実行環境のうっとうしさから、前の.net framework4.8に変えてしまいました。

ILMergeからILRepackへ

実行ファイルを1ファイルにするILMergeがエラー吐きまくって使えず、今回からILRepackへ変更しました。知らないうちにILMergeは開発停止になってたんですね。

最後に

まぁ簡単に作ったアプリです。
マルチフレームレンダーがもうそろそろ一般的になりそうだったので、作った物です。


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