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【NYY】前半戦最大の苦境,20連戦【Short】

162試合の37%相当にあたる60試合消化時点で44勝16敗(勝率.733)得失点差+127とMLB全体でも屈指の数字を残しているヤンキース。1試合あたりの得点5.1と比較して,失点は僅かに3.0ということからも投打の歯車がかみ合っていることが分かります。

勢いをそのままにASブレイクを迎えたいところではありますが,明日の休養日を挟んでからは対戦カードもハードな20連戦が始まります。

vsTB 3連戦 ○○○
@TOR 3連戦 ○○×
@TB 3連戦 ○×○
vsHOU 4連戦 ○××○
vsOAK 3連戦 ○○○
@HOU 1試合 ×
@CLE 3連戦 ○○×

連戦終了時の戦績も入力しました

まず,ALEでヤンキースの背後に立つレイズとブルージェイズと対戦することになります。レイズは2週間ほど前に対戦し,イーブンに持ち込んでいますが,ブルージェイズは1ヶ月程対戦しておらず,その間に自慢の強力打線を取り戻しつつあります。

その後はALWで首位を快走するアストロズと4連戦。Correaが退団後もPenaが台頭するなど,やはり侮れません。今現在でいえばALCSで激突する最有力候補ともいえるでしょう。

アスレチックスとの連戦を終えるとアストロズと1試合。これ,なんなんでしょうかね。そしてクリーブランドで締めの3連戦が待っています。ガーディアンズも好調Ramirezらに支えられて中地区2位につけており,こちらも油断大敵でしょう。

それぞれの陣容を考えても前半戦最大の山場であることは否定できず,ここをどう乗り切るかでTDLや後半戦をも占うことになりそう。ただ,現状を考えるとそこまで悲観する状況ではないかとも思っています。

現在,HOUには7.0G差,TORとTBには8G差以上を空けており,地区優勝並びにAL最高勝率のアドバンテージを狙うにはやや余裕がある状況。
直接対決では勝率5割を保てさえすれば合格なのかもしれません。また,TBとTORは6月末から5連戦を行う予定があることでどちらかが確実に借金を作らざるを得ない絶好の機会。同時期にOAKやCLEと対戦しているNYYにとっては,先の直接対決で差を縮められていたとしてもさほどダメージにはならないと感じています。

となるとやはり勝ち越したいのはアストロズでしょうか。HOUはNY遠征を終えたあとは比較的楽な日程が続くため,ここから更にジャンプする可能性が大。一度火が着くと連勝が止まらないのは例年と変わらない印象のため,ここでしっかりと地の利を活かした勝利を掴みたいところ。
ブーイング鳴り止まぬ中,Altuveあたりに特大HRをお見舞いされる構図が目に浮かびますが,なんとか3勝2敗くらいで終えて欲しいですね!

ところで,本当に怖いのはこの20連戦ではないのかもしれません。連戦後には不調期を脱したBOSと7試合を消化しなくてはいけません。開幕カードは勝ち越しているものの,当時との勢いの違いは歴然。ここで負け越すと,嫌な印象を抱えたまま後半戦に突入しそうですよね。

連戦突破のキーマン

・Aaron Judge
誰もが文句無しのMVPシーズンを過ごしている一方で,Hicksの尻拭いでセンターでの出場機会が激増。他の選手と異なり,休養もままならないため,ケガにだけは注意してほしいところ。正直,もう打てなくても威圧感だけである程度の出塁は見込めそう。

・Josh Donaldson
故障者リストからの復帰後はまずまずの成績もHRは無し。ヤンキースタジアムを苦手としている一方でアウェーでは大爆発。遠征では一番頼れる得点源になってくれそう。ホームではCarpenterとの併用がベストか。

・Kyle Higashioka
ついに60試合目にて待望の1号HR。野手からも2本目を放ったことでOPS.500台に到達。正捕手がTrevinoに奪われたものの,連戦におけるHiggyの重要度は高まりそう。ミートボールをレフト線に運ぶ打撃を一生やっててほしいものだが。。

・Gerrit Cole
MIN戦ではキャリアワースト5被弾を喰らいERAは3点台後半に。連戦冒頭にあのような早期降板をやられると投手運用に大きな打撃を与えることはいわずものがな,エースらしい投球を見せて欲しいところ。

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