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お財布を受注生産で販売するワケ。

ども!BRUSHの長谷川です。

今日は本当にちょっとした小話なのですが、当工房のお財布はなぜ受注生産なのかというお話です。

最近お財布のオーダーを頂いたお客様からこんなご質問を頂きました。

「今回購入したお財布はいつ製造された物となりますか?」

ほほー!初めてこのようなご質問を頂きました。
確かに私も家具家電などの製造日が気になった事あるかもしれません。
作り置きされてからなが〜く倉庫に眠ってホコリ被ってたらちょっとやだな…とか考えます。
安いお買い物ではないと尚更気になりますよね。

このご質問へのアンサーなのですが、BRUSHでは受注生産オンリーとさせて頂いております。

理由と致しましては3つございまして

  1. 作り置きによる革の経年変化を防ぐため。

  2. カスタムオーダーに対応するため

  3. 1人で制作と事務をやっているため作り置きする余裕がない。笑

主な理由は1です。
革という素材は手の油がつくとそれだけで経年変化が始まってしまい、色が濃くなったりしてきます。
ですので制作中に手で触ったところだったり、ミシンで押さえたところだったりは若干、革の色が変わります。

こちらは1年使用したミニウォレット。

BRUSHで取り扱っている革は表面にあまり加工を施さないナチュラルな仕上げの革が多いです。
ナチュラルな革というのは総じて「ヌメ革」などと呼ばれることが多いですが、このヌメ革は特に経年変化が進みやすいのです。

新品時の色味です。
流石に未使用で保管してここまで変わっちゃうということはありませんが、新品時と比べるとほんのすこーし濃くなっていたりします。
長谷川の思い込みかもしれませんが。笑
でもどうせなら出来立ての1番綺麗な状態でお届けしたい!

あとは、長期間保管していると革が少し硬くなるという事もあります。
保管している状態で形状記憶するのか、オイルが抜けるのか、折り癖がついてしなやかさが少しだけなくなっています。
これも使ってしまえばどちらにしろすぐにつくものではありますが…。

もちろん量産も悪い事ではございません。
お客様に素早くお届けできたり、コストを抑えて同じクオリティの物でも安く提供できたり。

毎日のように同じ商品が売れ、ストックを抱えないのであれば当工房でも量産したいですが、BRUSHは1人体制の小さな工房ですし、カードポケットを増やす、配色を変えるなどのカスタムオーダーも多いためなかなかそうはいきません。

最近のオーダー。ミドルウォレットで、外装をトーマスウェア社のブライドルレザー、グリーン
内装を染料仕上げのブライドルレザー、チョコ


革の色や金具の色を変更したり、皆さんそれぞれ拘りのオーダーを頂きます。
「ここがこうだったら良いのに」を叶えるのがBRUSHのような個人の小さな工房の役割かなと思っております。

納期はそれなりに頂いてしまいますが、オーダーを受けてからひとつひとつ丁寧にお作りしておりますので、「今頃長谷川が俺の財布作ってんのかぁ〜!」とご想像しながら、お待ち頂く期間もワクワクして頂けたら幸いです。

愛用のミシン。厚い革でもガンガン縫えてしまいます。
巷で流行りの台湾製。
使用する前は外国製のミシンってどうなのかなー?と少し疑っていたのですが、日本製に負けず劣らずとても精度が高いです。なんでも台湾は精密機械の製造が得意だとか。

オンラインショップ、各SNSのリンクはこちら。


〜おまけ〜


そういえば引っ越しました。写真は母からの引っ越し祝い。
この度工房が広くなりました。
内装に色々と投資中ですので、また随時noteやインスタ、Twitterなどに載せていこうと思います。
どこでも写真の撮れる武骨な工房を目指してます。

マルコが欲しい…。不死鳥や…。
最近ガチャポンにハマってます。(29歳男)

マ、マルコ…。

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