「事業用定期借地権」は万能か??part③
やっふぉい!
「事業用定期借地権」についてのラストです。
●「事業用定期借地権」の最大のリスクについて
前回、地主さんが「事業用定期借地権」設定して土地を貸し出すデメリットとして、
①事業用に絞られるため、借主が限られる。
②少なくとも10年は地主が利用できない状態になる。
と列挙してみました。ふつーに調べてみてもこんなニュアンスのデメリットの記載が多く、
比較的「いいこと尽くし」な感じですよね。
比較的いいこと尽くしなことは否定しないし、ぜひとも地主になって貸してみたいんですが、
議論になってない「最大のリスク」があります。
それは「テナントの倒産リスク」!!
例えば土地と建物の両方を持っていて、貸しているならば、貸しているテナント(=事業者、お店)が倒産しても、
出て行ってもらえばいい話。
しかーし、「事業用定期借地」として「土地だけ」を貸している場合、建物はテナント(=事業者、お店)の所有物なんですね。
ということは、うっかり倒産なんてされてしまった日には、建物は地主さんの所有物じゃないから勝手に処分できない、
倒産してるのでもちろん賃料なんかは入ってこない、新しいお店にすぐ貸すことができないetc。。
等々のいろんなダメージがあります。
当然なんですが、貸すことになるお店が
①どのような銘柄で
②どれだけの資金力・事業力
③クレジットがあるか
をしっかり精査することが、賃料を比べるのと同じぐらい大事です。
皆さんも気を付けてください。
僕も気を付けます。貸す土地ないけど。