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人生はつづいていく。
彼が病気になった。
それも軽いやつではない。
本当人生とは、いつなにが起こるか
わからないものだ。
入院するまでは
自営の彼はほぼ休むことはなかった。
たまに休むといえば
旅行に行く時くらいのものだ。
そんな彼が営む自営の店を
入院した日から
仮で営んでいる。
そのお店には
ぼくは頻繁に出入りしていたから
常連さんのおかげで
なんとかなってはいる。
それでもやはり
いきなり店に立つというのは
なかなか大変なもので
常に緊張感がつきまとっている。
その間に
彼の病状は徐々に悪化していた。
一生懸命働いてきた彼が
なんでこんな目にあうのだろう。
だれをなにを
憎んだらいいかわからなくて
もどかしくて悔しくて
たまらない。
彼とLINEでの電話などができるので
それが救いだったりする。
彼がしぼりだすような声で話すのが
せつなくなったりするけど。
それでも生きてくれていることに
感謝する。
心がまとまらないから
文章もなんだかまとまらない。
きっと彼は大丈夫。
いまはそう信じるほかない。
ぼくは彼が元気になるまで休まず
お店を開けるつもりだ。
彼のように。
そう、これまでのように
これからも
人生は続いていく。