再会

ぼくは普段はそんなに昔のことを振り返ることはありません。たまたま、仕事を辞めたタイミングで、部屋の整理をしていた時のことです。学生時代の懐かしい写真にやり取りのなくなってしまった年賀状、寄せ書きの色紙などたいせつな"想い出"の品がでてきました。

ふと、今まで出会った人たちは元気してるかな？と思いました。

全ての人を平等にたいせつにできるほど器用な人間ではないですが、その時々で、できる限り出会った人といる時間はたいせつに過ごしてきました。

しかし、一度離れてしまうとパタリと連絡を絶ってしまいます。意図的にそうしているわけではないですが、自然とそうなっていました。

仕事を辞めた今、会いたい人に会いに行こう！！そう思い立ち、できる限りこちらから会いに行くように声をかけています。

今までは友人に限らず、家族ともゆっくり話す時間もまともにありませんでした。実家へのお墓まいりを兼ねて帰省した際に家族とも色々な話をしました。

自分は言わずに我慢していたこと、相手も気になっていたこと。話をしていく中で、時には意見がぶつかることもありました。

しかし、きちんと向き合って話したため、熱意は伝わったようでようやく本音で向き合えるようになりました。

自分のセクシャリティに関して打ち明ける際も、（びっくりするのかな？嫌な顔するかな？）と思いましたが、皆んなすんなりと受け入れてくれ、逆にこちらが拍子抜けしたほどでした。

考えているだけ、思っているだけでは伝わらないんだと実際に人に会いにいったことで気がつきました。

会いたいと思った時、そのタイミングを逃さないようにしないといけない。そう思った次第です。

あなたは"再び会いたい"と思えるひとがいますか？

おしまい