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おふくろの味

5月12日は母の日です。みなさん、贈り物や感謝の気持ちを伝えたのでしょうか?

カーネーションなどのお花をプレゼントしたり、手紙をしたためた方もいたかもしれません。

先日、ゴールデンウィーク期間に母と妹を、我が愛する街の岐阜(ぎふ)へと招待しました。ぼくとしては、親孝行のつもりです。

※岐阜市にある"金神社"という名前もインパクトのある神社での1枚。

ふと振り返ってみると、10代の頃は母親といることがなんだか気恥ずかしく出かけることは少なかったように思います。20代は実家から出ていたこともあり、仕事や遊びにも忙しいため、話しをすることすらほとんどありませんでした。

30代を過ぎて、ようやく気兼ねなく母親と街を歩いたりを楽しむことが出来る様になれました。ぼくが住む街を母親たちに案母すると、大変気に入ったようで、すこしは恩返しができたかなと思います。

それから10日ほど後に、地元に帰ったときの話。実家の玄関を開けると、ふと懐かしい匂いが鼻を刺激してきました。

その香りの正体は、ぼくが小学時代に母が作ってくれたカレーライスでした。某有名メーカーのカレーライスの甘口が、ぼくにとってのおふくろの味。器も、多少欠けてはいましたが、20年以上前と変わらず一緒のものでした。


もうすでにご飯は食べてはいたのですが、懐かしい香りに惹かれ、食べることに。いざ食べ始めると、あっと言う間に食べ終わりました。

母親に「ご馳走様でした」と伝えると、カレーライスを作ったのは「私ではないよ」とのこと。

聞いてみると、実際作ったのは、長男のお嫁さんでした。母の味が長男を通じて受け継がれていたのです。こういう伝統は続いてほしいなぁと嬉しく思って、実家を後にしました。

おしまい


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