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トイレの神さまがいた!


なんと”トイレの神さま”がいたんです。今回はそのお話をしたいと思います。

ぼくは表現者と名乗ってはみたものの、現在は無職です。仕事を辞めて、現在失業保険というものをいただきながら生きながらえています。

心が壊れてしまったため、今は休養する機会。もちろん甘ったれるなと思われる方もいるかもしれません。実際、パートナーの家に居候中で、自分でも甘えてると自覚してます。

ただ、周りからは甘えてるだけのように見えて、意外とそうでもなかったりします。というより、お互いに必要としていると思えるから一緒にいるんです。

お世話になった分は何十倍にもして恩返しする!これが自分のしたいことです。なので、彼がたとえ介護状態になろうとも、ぼくは彼を支えますパートナーのお母さんも支えるつもりです。

今は時間があるときは、家のお掃除をします。恥ずかしながら今まで居候という身でありながら、あまり家のこともせずに好き勝手していました。もちろん仕事をしつつ、パートナーのためにできることはしていました。

無職になったことで自分を振り返るなかで、恩返しは一気にしなくてもいいんだ。というより、後回しにせずにちょっとずつでもしようと考え方を変えたのです。

ただ人様のお家なので、改めて考えてみるとどこから手をつけていいやら迷いました。

いくらパートナーと言えど、触れられたくない”たいせつなもの”があります。お母さんもそうです。ただ、お母さんは高齢ということもあり、なかなか家の中のお掃除も大変そうなのは感じていました

そうだ!まずは、トイレの掃除をしよう。なんか水周りをきれいにすると運気が良くなるなんて聞いたことがあるなぁ、なんて思いながら朝の支度の一環のひとつにトイレ掃除を加えました。

最初は便器周りやその周辺の拭き掃除をしました。トイレ掃除ひとつでも、やってみると気分がいいものです。毎日掃除しはじめると、色々物事が変わり始めました

ある日トイレ掃除をし始めたことを伝えると、パートナーのお母さんに 「トイレ掃除はこっちのぞうきんをつかって」と注意されました。その家にはその家のルールがあります。それも確認せずにやることは良くないなと反省しました。

教えてもらいながら、再びトイレ掃除を開始したとき、なぜだか植村花菜さんの「トイレの神さま」という曲を口ずさんでいました。ふと天井をみるとホコリのかたまりが目に止まりました。気になったので、天井も含めて拭きとります。最近、ハウスダストのアレルギーということが判明したので、ホコリが気になってしょうがないのです笑

そんなある日。トイレの神さまに出会ったんです!友人と楽しいランチのあと、街にある立派なお寺に行くとのことでついていきました。そのお寺は春には満天星躑躅(どうだんつつじ)が咲くと有名なところ。

ちなみに、どうだんつつじはこんな感じです。


よく見るつつじとは全く別物でした。”つつじ”という言葉の響きで勘違いしていたのです。

猫の奥に見える花がつつじですね。


そのお寺の春の特別展示で貴重な展示物をいくつか見ていました。重要文化財をはじめ、貴重な資料や作品が展示されていて大変まなびになりました。

そんな中トイレの上にトイレの神さまがいたんです!!

こちらがトイレの神さま

烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)」と呼ばれる神さま。古代インド神話で「ウッチュショマ」と呼ばれています。ウォシュレットの語源でしょうか。

この世の一切の汚れを焼き尽くす

仏教でも「炎で不浄を浄化する」と言われており、心の浄化をする"火の神さま"なんだそうです。トイレなのに火の神さまなんなんだなんて、思いながらお寺を後にしました。

トイレ掃除をしなければ、きっと「トイレの神さま」には出会えなかったな、なんて思いました。

おしまい。








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