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口だけの人

世の中のほとんどの人は生活のために、汗水流して一生懸命働いています。

組織の中では、立場や役職が上にあがるほど、自分が動くより、人に動いてもらう"教育"のほうが重要とされていると思います。自分の後継者がいないと、自分の仕事がどんどん増えてしまうからです。

以前、勤めていた職場での話です。トップの人間は、思いつきのアイデアを部下にふって、業務をさせていました。口頭で、あーだこーだと意見や口出しはしてくるものの、具体的な指示やマニュアルというものは、全くありませんでした。


なにも指示がないため、わからないものを自分なりに調べて取り組み始めました。ノウハウも手段も知らないぼくは、なにをするのにも時間がかかってしまいます。そんな状態で仕事をしていたため、仕事はどんどん溜まっていきます。仕事の流れが滞ると、トップからの叱責の嵐。

さらに部下の教育もあったのですが、しっかりと指導する余裕など到底ありません。そもそもマニュアルもないのですから。

自分で考えて仕事できる人にはマニュアルなんて必要ないのかもしれませんが、やったことのないことをやる時は多くの人は、仕組みマニュアルがないとできないと思います。

そんな状態ですからさらに、仕事は溜まっていきました。追い討ちをかけるように新たな要望を口頭で伝えられるという悪循環に陥り、疲弊していきます。その当時は、3ヶ月で10キロ痩せてしまい、鬱状態に陥り仕事を放棄してしまいました。


逃げてしまった自分をひたすら責めた時期もありました。もう同じ過ちはしないと、今でも思っています。

本来、組織は1番上に立つものが方向性を具体的に示して部下を指示していくものではないんでしょうか?

振り返ってみるとトップに立っていたあのひとは、思いつきで話す、口だけの人だったなぁなんて思います。反面教師にして、自分は口だけではなく、それぞれが考えて動いてもらえるようにサポートしつつ、方向性は示してあげられるようになりたいなと思いました。

まぁ、組織のトップになることはないかもしれませんが笑

おしまい。

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