化学物質過敏症と免疫の研究(IFN-γ)
注釈
研究概要
「化学物質過敏症の病態を免疫機能から解明する基礎研究」という課題で下記の論文が提出されています。
この研究で、化学物質過敏症(MCS:Multiple chemical sensitivity)患者と健常者の間で、一般検査、リンパ球サブセット解析と12種のサイトカイン産生能を測定されました。
研究結果
この研究により、化学物質過敏症(MCS)でIFN-γ産生能が有意の低下を認めました。
IFN-γは、自然免疫系と獲得免疫系の両方に関与するTh1系サイトカインで、MCSではTh1系の反応に、なんらかの不全がある可能性が示唆されています。
血中IgE, コーチゾールは異常なく、Th2系サイトカイン産生能にも差がないことから、MCSはアレルギーを介さない病態と考えられます。
インターフェロン- INF
本項に関連があると見られるインターフェロンについて下記にまとめています。
インターフェロンγ - INF-γ
本項に関連があると見られるインターフェロンγについて下記にまとめています。
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