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あのたび -神の食べ物-

 昼過ぎに起きて、パガディアン(PAGADIAN)を散歩する。港近くのマーケットがかなり広い。にがうり+豚耳+米20₱。その後、おやつにバーガー2個20₱、ポップコーン5₱、ホットケーキ3個5₱ジュース5₱。

 路上でバンドが演奏している。一人で楽器で弾き語りで小銭を稼いでいるというのは東南アジアでもたまに見る。が、ちゃんとバンドの形式をしているのは珍しい。しかも一人女の子のボーカルの声が素人のボクにも響いたいい歌だった。

 翌日もマーケットで腹を満たしたあと、ザンボアンガ(ZANBOANGA)へバスで移動。半日がかりで254₱。途中みかん2個20₱アイス1₱。宿はDebby's Inn230₱。夜、肉じゃが+米35₱、ジュース2₱。

 これで約2ヶ月かけて、時計回りにフィリピンを1周したことになる。ほぼ駆け足で33都市をまわった。

□2003/11/04 ザンボアンガ[Zamboanga]
□2003/11/05 ディポログ[Dipolog]
□2003/11/06 ドゥマゲッティ[Dumaguete]
□2003/11/08 セブシティ[Cebu city]
□2003/11/10 ラプラプ[Lapulapu]
□2003/11/11 バコロド[Bacolod]
□2003/11/12 イロイロ[Iloilo]
□2003/11/13 カリボ[Calibo]
□2003/11/15 ボラカイ[Boracay]
□2003/11/17 カラパン[Calapan]
□2003/11/18 プエルトガレラ[Puerto Galera]
□2003/11/19 マニラ[Manila]
□2003/11/22 バギオ[Baguio]
□2003/11/24 ビガン[Vigan]
□2003/11/25 ラワグ[Laoag]
□2003/11/27 トゥゲガラオ[Tuguegarao]
□2003/11/29 バナウエ[Banaue]
□2003/11/30 ボントク[Bontoc]
□2003/12/01 サガダ[Sagada]
□2003/12/03 マニラ[Manila]
□2003/12/06 ナガ[Naga]
□2003/12/08 イリガ[Iriga]
□2003/12/09 レガスピ[Legazpi]
□2003/12/10 イロシン[Irosin]
□2003/12/11 カルバヨグ[Calbayog]
□2003/12/12 タクロバン[Tacloban]
□2003/12/14 オルモック[Ormoc]
□2003/12/15 マアシン[Maasin]
□2003/12/16 スリガオ[Surigao]
□2003/12/17 ブトゥアン[Butuan]
□2003/12/18 ダバオ[Davao]
□2003/12/20 ジェネラルサントス[General Santos]
□2003/12/22 コタバト[Catabato]
□2003/12/24 パガディアン[pagadian]
□2003/12/25 ザンボアンガ[Zamboanga]

 ボラカイ島ドゥマゲッティが好きだ。移動は船かバスかジプニー。安宿は一泊300円から500円と当時は安かった。食事もローカルマーケットでは100円~と安いが、うまいものにはなかなかありつけなくて結局ファーストフード店に入ってしまった。

 さて翌日、再びマレーシアを目指して船会社Weesamへ行く。入国するときも使った所だ。その時は帰りの日時が自由に決められる往復オープンチケットというのを買って来た。その復路のチケットがボクの財布にはまだ残っている。だがさすがに2ヶ月もたったら期限切れだと言われ125RM(≒3800円)分が空中に消えた。新たに1800₱(≒4000円)でチケットを購入した。

 しかし出発は3日後の月曜日。それまでザンボアンガで時間をつぶすことになる。両替をしてフィリピンの1440₱からマレーシアの100RM入手。あと3泊+8食分で1421.7₱は余ってしまうなあ。いいもの食べようか。

 ネット屋で4時間半70₱。今後のルートを調べる。沖縄にも安宿があるんだということを知る。ずっとバスと船だけで旅してきたんだ。最後は台湾から沖縄への船というルートがいいだろうと心のなかで決めかけていた。

 店を出たら夕方になっていた。久しぶりの夕日と細い月がキレイだった。夜、肉+ナス+米35₱。 
 
 翌日翌々日も食べ歩き。フィリピンナンバーワンファーストフードJollibeeでセット69₱を食ったり、Food for the Gods(神の食べ物)というタイトルに釣られて買ったお菓子を食べた。2個20₱。

Food for the Gods
Washington Postより

 どうやらこれはフィリピンのローカルデザートで有名らしい。どんなにうまいのかと思うとそうでもない。重いカステラか厚いクッキーといった生地にくるみやナツメが入ったお菓子。食感が楽しい甘いお菓子だが、味は神の食べ物というほどではないだろう。カロリーが高く、1個でも冬山で生き残れそうなくらいだ。

  郊外へ足を伸ばして片道ジプニー6₱でパソナンカパーク(Pasonanca Park)へ行く。入場料10₱。自然豊かな鳥が多い動植物園。

 街に戻ってツナバーガー+チャンプセット104₱。暇つぶしに英語雑誌のNEWS WEEK誌を購入90₱。夜はりんごジュース37₱+イタリアンピザW133₱。
 これまでの旅からは考えられないくらい高めの食事を食べ歩いてしまった。しかし2度くることがないだろう国の通貨を持っていても使うことがないからね。余らせるより使っちゃったほうが良い。

 翌朝6時のフェリーでフィリピンを出国だ。

フィリピンルート

(つづく)


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