見出し画像

あのたび -トラジャのトンコナンハウス-

 寝ている時にファンにあたりすぎたためか下痢と体力減退。パレパレの宿を出てメインの道らしき道を北へ歩く。バスが通ることを期待して。しかし1台も通らない。

 するとOjek(バイクタクシー)のおやじがどこへ行きたいんだ?と聞いてきて、マカレ(Makare)と言うと、後ろに乗せられ竹ベンチで降ろされる。2000Rp。そこからバスが出ていてマカレまで15000Rp。

 マカレは山の高地にあるトラジャ族の村。現在でも水牛を中心とした農耕で暮らしている民族。家の形が独特で、屋根が船をひっくり返したような形をしている。トンコナンハウスという。はるか昔、大洪水があったときに船に乗って助かったという方舟伝説の名残だとか。

 宿はWisma Litha 20000Rp。涼しく静かで綺麗。風邪気味なので和菓子風白い餅1400Rp食べて寝る。

 朝Kopi(コーヒー)が出る。スラウェシ島がコーヒーの産地として有名なので宿に泊まるとコーヒーをくれることが多いようだ。最近ははじめて着いた町で、朝起きてPasar(市場)を探すのが習慣になった。だいたい葉っぱに巻いた米が売っていて1000Rpと安い。この日はそのナシ(米)が見つからず半月型パンケーキ8個1000Rp。

 昼もPasarでナシイカン5000Rp(←これは市場ではちと高い)。おやつにEs MUTIARA(直訳すると冷たい真珠)。1750Rp。冷やした甘いおかゆのようなものだった。お釣りをコインでもらう。がインドネシアではほぼお札でコインは流通していないので使えないだろう。何軒か見たトンコナン風ハウスには十字架がかかっていた?のが意外。キリスト教なのだろうか。
 夜はムルタバ。下痢で数回トイレに。つらい。

 翌朝チェックアウトしてKijang(トヨタの4WD車)でLemo(レモ)へ。より山奥の伝統的なトラジャ族の村だ。車で移動する途中、隣のドライバーが知っている日本語を話してくる。「原宿」「サリン」「麻原」という単語を聞く。そんな事件までインドネシアに伝わっていたのか…
 あと少し北の町Poso(ポソ)でイタリア人旅行者2人が殺害された事件があったので気を付けろ、とのこと。

 文化を守るためのEntry Fee10000Rpを払って入村。ぐるりと西の山を道なりに一周周ってカッコいいトンコナンハウスをいっぱい見ることができて満足。

 夕方レモから山を下りてRANTEPAO(ランテパオ)の町へ2000Rp。Wisma Wisata20000Rpの宿へ。Pasarでバナナ一房11本。1000Rp安すぎ! かりん糖みたいなお菓子2000Rp甘すぎ。なんでできているんだろう?

 夜はSATE BABI。サテは一般的に焼き鳥だけれどBABIというのは豚バージョン。5本5000Rp+ペプシレモン1缶3350Rp(≒50円)。ジュースも安い。

 全体的にスラウェシ島は観光客も旅行者も少なく物価がだいぶ安いイメージだ。

インドネシアルート

(つづく)


いいなと思ったら応援しよう!