あのたび -フローティングモスク-
マレー系中国人の団体客20人くらいが島にやってきた。ドミトリーに居たボクは、同じ値段で良いからシングルに移ってくれないかと頼まれた。通常のホテルであればシングルの方がうれしいし快適なので了承したのだが、この場合はよくなかった。
プルフンティアン島のドミトリーは大部屋に二段ベッドを詰め込んだ形式で、いつも前後の扉は開けはなされており風が通り涼しく快適だった。それに比べシングルは小さなコテージというと聞こえはいいが、ベッドひとつ程度の大きさの部屋で入り口以外に窓はなく狭く蒸し暑く蚊が多い。蚊帳を借りてなんとか寝られるが暑苦しい。ドミトリーの方が快適だなんてこんなこともあるんだな。
結局それがきっかけで島を出ることにした。これまでの旅で最長の一か所に13泊もしてしまった。宿代10RM✕13日+食事・蚊帳・シュノーケリングレンタル代など260.5RMで合計390.5RM(≒12000円)ほどであった。
島から陸にボート1時間で戻り、クアラブスの町からバスで2時間7RMでクアラ・トレンガヌへ行く。クアラ・トレンガヌには世にも珍しいフローティングモスクがあるという。なんと川の河口の水の上に建てられたモスクで水の上に浮いているように見えるとのことだ。
天気がよく、波が立っていない日は水面に逆さのモスクが映って見え、たいそう美しいそうだが、ボクが行ったときは曇っていたので残念だった。
この町で泊まった宿にはキッチンがあった。ので、歯磨き粉やボールペンや水といった日用品の他に紅茶やパンやバターを買った。がキッチンのガスが故障していたため、お湯が沸かせずトースターでパンを焼くのみであった。たまにキッチンを自由に使っていいという宿がある。自炊しながら長く過ごせるかもと思ったが当てが外れてしまった。現地通貨が減ったので1万円分両替⇒316.2RMになった。
近くにプリンセスヒルというキレイな丘があるということだが、入場料は1Rと安いだけのことはありただの丘だった。名前負けしているよな。
(つづく)