![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/169430784/rectangle_large_type_2_edf5eefea04e513248b37d75f8bc69c6.jpeg?width=1200)
乳がん新規抗がん剤 ダトロウェイ®(一般名:ダトポタマブ デルクステカンウェイ®)発売
以前も記事に書きましたが新規乳がん治療薬 ダトロウェイが発売されました。新しい情報を解説します。
![](https://assets.st-note.com/img/1736472631-s9vqPzWI4at7DmjGUyE12Fdi.png?width=1200)
「ダトロウェイ®」
(一般名:ダトポタマブ デルクステカンは、2024 年12 月27 日に
「化学療法歴のあるホルモン受容体陽性かつHER2 陰性の手術不能又は再発乳癌」の効能又は効果で製造販売承認されました。
販売元より知らされた注意事項をお知らせします。
(注意事項)
これまでの臨床試験において、本剤の投与により重篤な間質性肺疾患が発生しています。
間質性肺疾患 に対しては特に慎重な対応が必要と考えます。
施設及び医師条件
本剤は緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に
十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与されることとなります。また、間質性肺疾患 を早期発見し重症化を防ぐために、投与期間中にわたり、初期症状の確認や定期的なSpO2 検査、胸部X 線検査及び胸部CT 検査の実施等が重要となります。さらに、間質性肺疾患の診断及び治療においては、呼吸器疾患に精通した医師との連携が重要となります。
<施設要件>
1) 医師要件を満たす医師が常勤していること。
2) 間質性肺疾患等の重篤な副作用が発生した場合に、自施設にて、24 時間患者からの連絡を受け、入院管理などの緊急対応が可能であること。
3) 自施設にて、定期的な動脈血酸素飽和度(SpO2)検査、胸部X 線検査及び胸部CT 検査の実施が可能、また、必要に応じ、血清マーカー等の検査が可能であること。
4) 自施設、又は提携施設にて、呼吸器疾患の診断に精通した医師により胸部CT 画像が速やかに読影され、主治医がすぐに読影結果を確認することが可能であること。
5) 自施設にて、主治医が、間質性肺疾患の知識又は治療経験を有する呼吸器疾患に精通した医師に、速やかに対応方針を相談し、ステロイド治療など適切な処置が可能であること。(間質性肺疾患が致死的ですよということ。)
<医師要件>
がん患者の薬物療法及び乳がんの診断と治療に十分な知識と経験を有する医師(ベテランの医師ということ 乳腺指導医を探しましょう)
まとめ
以上が送られてきました。以前も書いたように(化学療法歴のあるホルモン受容体陽性かつHER2 陰性の手術不能又は再発乳がん)
患者さんが適応ですの長期のホルモン治療後 抗がん剤を1種類使い終わった患者さんが適応となります。間質性肺疾患で死亡例も出ています。
進行ホルモン陽性乳がん患者さんはホルモン治療が基本です。抗がん剤を使うのは最後の手段に近いです。エンハーツも間質性肺疾患で多くの患者さんが苦しみました。投与中止のポイントを把握している医師が必要です。
主治医は使いたがるでしょうがその施設の1例目は危険です。新薬は主治医の経験値が上がって使ってもらいましょう。
いいなと思ったら応援しよう!
![BRSURGENT](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/167748894/profile_42b92a38a905a27f22614005dc0def67.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)