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骨転移治療中の方へのアドバイス   転移場所によっては早めの放射線治療を

ホルモン陽性乳がん骨転移症例で気をつけることがあります。ホルモン陽性乳がんで再発かあるいはStageⅣでは骨転移があることは多いです。骨転移のみの人も多いです。 

ホルモン治療とゾメタかランマークで10年以上の治療の方も多いと思います。ホルモン治療は出来るだけ継続しましょう。(抗癌剤は遅らせてください)

ここからが今回お話したいことです。
骨転移は多発性に出てきます。気をつけなくてはいけないのは脊椎転移です。特に頚椎 上部胸椎に転移のある方です。頚椎 上部胸椎は脊髄腔が狭いので腫瘍の進展で簡単に神経麻痺が出てきてしまいます。頸椎レベルで麻痺してしまうと外傷性の脊髄損傷と同じで体が動かなくなってしまいます。
少しでも手がしびれてきたというような症状がある人は予防的に放射線照射をしてもらいましょう。MRIで頚椎 上部胸椎にひどい転移がある人はできたら予防的に放射線治療してもらってください。

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