
乳がん患者さんの医師選びに重要 乳腺専門医と指導医の違い
早期乳がんではなくて進行乳がん ここではStageⅢ以上 StageⅣ で見つかってしまった患者さん あるいは再発してしまった乳がんの患者さんにおける医師選びについての助言です。
下記に今年の専門医と乳腺指導医の申請資格を載せました。
I.乳腺専門医新規申請資格
・日本国の医師免許証を有していること ・医師免許取得後7年もしくは、初期臨床研修期間(2年)終了後5年以上経過していること ・乳腺外科専門医研修カリキュラムの基幹・連携施設(以下、基幹・連携施設)もしくは本学会が認定した認定・関連施設において所定の研修カリキュラムに従い、常勤で通算5年以上修練を行っていること ※初期研修期間(2年)は含まれない ※非常勤の場合は、常勤に準ずる勤務である旨の勤務証明書が必要 ・基幹・連携施設もしくは認定・関連施設における乳癌経験症例が100例以上あること ※初期研修期間(2年)は含まれない ・乳腺疾患に関する研究業績が30点以上あること ・乳癌学会が主催する2021年以降の専門医・認定医セミナーの受講証明があること
2.乳腺指導医新規申請資格
・乳腺専門医であり、2019年以前(2019年含む)に乳腺専門医を取得していること ※乳腺専門医を少なくとも一回更新した乳腺専門医であることが必要 乳腺外科専門医・研修カリキュラムの基幹・連携施設(以下、基幹・連携施設)もしくは本学会が認定した認定・関連施設に常勤で勤務し、乳腺診療に従事していること ・専攻医(専門医を目指している者)を指導した実績があること ・2019年8月~2024年7月末までの乳癌経験症例が100例以上あること ・乳腺疾患に関する研究業績が16点以上、研修実績が30点以上あること
以上からわかるように乳腺専門医は医師になって7年基本的なことがやっと分かってきた年代で試験を受けられます。したがって乳腺専門医はまだまだ乳腺診療に関してまた、医者としてもまだ未熟です。
それに対し乳腺指導医は乳腺専門医を一度は更新し1年以上したがって医師になって12年以上たった先生です。基本的には第一線で13年間奮闘してきた先生です。(たまに大学の長い先生は経験不足の先生がいるので注意.してください。)
StageⅢ以上 StageⅣ で見つかってしまった患者さん あるいは再発してしまった乳がんの患者さんの場合は医師の経験年数によって明らかに予後が違ってきます。進行再発乳がんは治療が長期に渡るので長い目で診てくれることが大事なのです。医師選びは重要です。
進行再発がんの患者さんの場合必ず乳腺指導医の資格を持った先生に診てもらうようにしましょう。主治医は自分から選べます。しっかり主張しましょう。
いいなと思ったら応援しよう!
