乳がん治療における腫瘍マーカー測定の意義と注意点 他疾患にも気を付けて
腫瘍マーカーはがん細胞から産生される蛋白を測定します。
乳がん治療においては一般的にはCEA とCA15-3 を測定し施設によってはNCCST-439を追加する施設があります。HER2タイプでは血清HER2(値段高いです)を測る施設もあるかもしれません。(あまり一般的ではないです。)
CEAとCA15-3の組み合わせでは患者さんによって両方が上がるタイプ、一方のみ上がるタイプ両方とも感度が低いタイプがあります。
いずれも乳がんだけでなく他のがんでも数値の上昇があることに気を付けましょう。
CEA測定で気を付けなくてはいけないのはCEAのみ異常に上昇する場合消化管にがんがあることがあります。消化管の精査をしましょう。
CA15-3測定は再発治療に役立ちます。感度が高いです。CA15-3測定で気を付けるのは婦人科疾患で上昇することがある点です。異常上昇時は婦人科検診しましょう。
一番大切なのは腫瘍マーカに振り回されないようにすることですが!!!!
患者さん診てると難しいですね。
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