乳がん再発治療における腫瘍マーカーの使い方 効果があるとき上がることもあります。
乳がん再発治療では必ず腫瘍マーカーは計測します。皆さん腫瘍マーカーの上がり下がりで一喜一憂されます。患者さんによってはあまり見られないようにして気を使っています。
前回、腫瘍マーカー上昇だけでは治療変更しないとお伝えしました。しかし丁寧にfollowして画像診断、自覚症状で総合的に判断し治療を変更をする場合に気を付けることがあります。
治療変更に伴って、その治療が非常に効いた場合、初期段階において腫瘍マーカーが一過性に急上昇することがあります。
これは知っておきましょう。原因はがん細胞の崩壊です。
したがって腫瘍マーカーが上昇したからと言ってすぐに治療を変えてはいけません。1か月後か3か月後の動きを見てどのような変化を示すか確認しましょう。
早期に判断しないことが治療薬の効果を最大限に発揮するコツです。