TAの思ひ出
TA(タイムアタック)。それは己が身を削る、過酷な戦い——
どうも、なべやきです。
BRSFが終わって早二週間、皆さんいかがお過ごしでしょうか。オフライン版も無事配信されて一安心。BRSFのロスもかなり解消されたのではと思います。
……私ですか?えぇそりゃあもうとっくに吹っ切って……
……悪い、やっぱ辛えわ。
そもそも吹っ切ってたらこんな記事書いてないっちゅうねん。もっとやっておきたいこと保存しておきたいこと、いっぱいあったのに。
終わってしまったものは仕方ない。
こうやって終わってからの方が記事とか書きたくなってしまうもんですね。てか備忘録として書くにはとても良い。忘れたくねぇんだよ。
サービス開始から苦楽を共にしたようなこのゲーム。ガチャの結果に一喜一憂し、イベントストーリーに舌鼓、コラボに喜び、高度精鋭戦に苦しみ、そして何より……
TA(タイムアタック)。
私のフラグメントプレイ時間の、約半数を占めていると言っても過言ではないでしょう。
何を隠そう、私はTAランカーでした。……言っても良いよね?
空き時間は全てTAに捧げるほど。大学から帰宅した後、大学の休憩時間、睡眠時間も削りました。通学に使う電車の中でさえもプレイする始末。
さてこのTA、ステージがどうとか敵の沸き順がどうとか詳しくは説明しません(1つを除いて)。とにかく誰よりも早くステージをクリアしろ、それだけです。詳しい説明はどっかの上位ランカーがやってくれることでしょう。
しかしただ強い強いと言われるキャラを積んで上位ランカーを目指すのは面白くない。そもそも強いキャラそんな持ってない。
だからこそ私は燃えました。TAに向かないキャラを使って上位ランカーになれたらどれだけ嬉しいことか。それも自分が大好きなキャラを使って。
幸運なことに、それにぴったり当てはまるキャラがフラグメントには実装されていました。TA適性の無い、あまりにも不利で、大好きなキャラが。
そうと決まればやるしかありません。
これはキャラ愛でTAという名の地獄を駆け抜けた、一人の男の記録である。
出会い
TAについて語る前に、この地獄を共に走ってくれたキャラを紹介いたしましょう。私を知っている方なら、もうご存じかと思います。
ストレングス[DAWN FALL]です。
DFコラボイベント、「蒼き双炎」にて実装されました。彼女のことについて詳しく語り始めると収拾がつかなくなるので今回は割愛。BRSFにおけるプレイアブルキャラとしてだけ語ります。
どれだけこのコラボを待ちわびた事か。私はこのコラボを目的としてフラグメントを始めたまであります。絶対来ると思ったんだもん。
てかこんな早く来るとは思ってなかった(サービス開始から約2週間)。おかげで天井分貯めれずビクビクしてたし、有償限定コラボ確定ガチャとストーリークリアで手に入ったコラボ確定チケットガチャのどちらともエンプレスで軽く絶望した。
結果としてちゃんと出たし、なんなら、
ちゃっかり完凸させました。しかも最後の10連で。推しキャラの引きだけは異様に良いんです。推しキャラだけは。
そんなこんなでストレングス完凸、レベルもスキル諸々もレベルMAXにして楽しい楽しいストレングスライフを送ってました。それはもう楽しかったですよ。終始よだれが止まりませんでした。
ではそんな最強状態になったストレングスの性能を、どうぞ。
…………うぅ~~~~ん……
決して悪くはない。悪くは無いんだけど、総じて言えることは「微妙」。
DFストレングスのキャラ性を考えたらブリーチャーなのもまぁ納得はできる。ブリーチャーの中でも最大級の攻撃力誇ってますし。
しかしどれだけ盛ろうがブリーチャーはブリーチャー。攻撃力はラベジャー等攻撃を専門とする役職に負けます。
脚も遅い。何なら攻撃間隔も遅いです。アーム両腕付いてるのに、攻撃はご丁寧に右アームだけで「ペチ……ペチ……」。その左アームは飾りか?
それでいいのかストレングスよ。
さらに微妙さに拍車をかけているのがキルアビリティとスキル。
まずキルアビリティ「徹底的な暴虐」。全体攻撃で一見強そうに見えますが倍率が370%とかなり控えめ。しかもその攻撃範囲がコレ。
徹底し過ぎや。
狭い。あまりにも狭すぎる。これではせいぜい巻き込めて3、4体。しかも近接全体攻撃持ちには「もっと高い倍率」で、「マップ全体を収める程の射程」を持った、赤ずきんの超天才(悪魔)ちゃんが存在しています。それと比べりゃ、ストレングスのこれは雀の涙程度。いや、それ以下かもしれません。……本当にそれでいいのかスト(ry
そしてメインスキル「暴力賛成!」。スキル名は実にストレングスらしくて良いですね。効果は時間長め高倍率の自己バフと、1.9mの引き寄せ。
……引き寄せ???いや何で???モーションも地面を思い切りぶっ叩き、バフがかかってガッツポーズするというもの。初期のモンハンか?
確かにアニメ本編だと地面をぶっ叩いて崖を崩れさせる描写はありましたが、何故に引き寄せ?どこから沸いたその効果???暴力どこ行った???
しかもこの引き寄せ、このゲームにおいてほっとんど使い道が無い。引き寄せしてもその後敵は一瞬硬直するので、敵によってはそのまま歩いてきてもらった方が速い時すらある。
ちなみにその逆の突き飛ばしもあります。突き飛ばして距離を離す、それだけ。いやキルゾーンから出してどうすんだ。
せいぜいボスのスキルキャンセルぐらいにしか使えなかったです。まぁそれで何度か助けられたことはありますから全く不要だった、とまで言えないのがこの要素の微妙なところ。このゲームに穴落としとかのギミックがあればまだ良かったのに。
自己バフは普通に強いですね。ストレングスの総合攻撃力が跳ね上がります。……が、跳ね上がったところで元が元なんで、やっと人並みになったって感じです。その他人が自己バフかけたり、ストレングス自身の効果が切れるとまた置いてかれちゃうんですけどね。
アニメ本編では非常に獰猛で攻撃的なキャラだったのに対し、BRSFでは攻撃性能は控えめ。ちょっと首を傾げましたが、ボイスは100億点満点なので何も気にすることは無い。特にクリアレートD。このボイスを入れてくれたBRSF運営に最大の感謝を。
これだけでストレングスは最強なのだ(暴論)。
普段使いする分にはちょうどいい。てか他の方も言ってましたがブリーチャーなんて完凸してれば誰でもいいんですよね。ただTAはね……ブリーチャーのお席はご用意されてませんでした。耐久よりも殲滅力が何よりも重視されますから。
だがしかし!そんなもんで私のストレングスへの愛が止まると思うか!無理やりにでも捻じ込んでやるよ!ストレングスの底力、絶対に見せてやる!
……こう息巻いたのが、地獄のような苦しみを味わう始まりになるとは、知る由もなかったのです。
地獄の始まり
第一回TA~傍観~
2023年3月14日。クソ強主人公、通称「Reエリシュカ」が実装されたこのイベントから、BRSFのTAは始まりました。
この頃私はそこまで本気では無かったです。ここら辺は曖昧ですが、あまり報酬もおいしくなかったような記憶があります。
正直TA自体毛嫌いしてました。そもそも人と競り合うようなゲームはしたくない。所詮娯楽なんだから、ゲームでイライラするのは違うやろ。そう思っていた時期が私にもありました。
なのでこのTAはほぼスルー。貰えるもんだけ貰ってさっさと撤退。上位ランカーすげ~(ハナホジ)と思いながら傍観を決め込んでましたので思い出も特にありません。次行きましょう。
第二回TA~悪魔降臨~
4月13日。RWBYコラボと連動して再びTAイベントが開催。
……が、この時も安定のスルー。ちょっとかじった記憶はありますがやはり変わらず報酬だけ貰ってサヨナラ。この時「レイドがやりたい」とずっと言ってたような気がします。レイドイベント、今でも待ってる。
で、話は変わりますがこのコラボで件の天才(悪魔)ちゃんが実装されました。同時にこれまでの常識を覆した白い人も。
二人ともBRSFを破壊しました。どうして私はこの二人の破壊者を完凸させなかったのでしょう。過去の自分を殴りたい。完凸していればあんなにも苦しむことは無かったかもしれないのに。
第三回TA~片鱗~
5月11日。三回目のTAが始まりました。TAは高度精鋭戦に引っ付いてくるのがこれからの基本になりましたね。
そしてここから、
なべやき、よーやく参戦。
確かこの回から100位以内で星5武器の限界突破ができるアイテムが貰えるようになったと記憶しています(間違ってたらスマソ)。
で、どうせ100位以内入るなら好きなキャラ使ってどこまで行けるか試してみるのも良いかもね、と思い立ったのがきっかけです。これがまさかあんなことになるなんて。
この頃は「まだ」上位を目指そうとはしてませんでした。ストレングス使って、限界ってどこら辺なんだろうなーと、その程度にしか思ってなかったです。
そうしてストレングスたちに囲まれながらほぼ初TA終了。
結果は20位。まぁそこそこ頑張ったんじゃない?左三人が好きなキャラで埋まってますね。
どんなステージだったかとかよく覚えてませんが、それなりに苦しんでたと思います。それでも20位で満足してる辺りから本気度が低いことが見て取れますね。なんやその顔→(˶ˊᵕˋ˵)。のほほんとしてられんのも今のうちやぞオマエ。
第四回TA~ちょっと本気出す~
6月15日開始。「救世の旋律」イベントに合わせて開催されました。そして今回はRWBYコラボ時に実装された「撃退戦」がTAステージのクリア条件。従来の「全ての敵を倒す」ことがクリア条件の殲滅戦と違い、撃退戦では「ボスを倒す」ことがクリア条件となります。
これによりまた違ったキャラが活躍し始めました。RW(Re)B(lack☆Rock Shooter)は相変わらず固定みたいなもんですが、それ以外に自由度が出たのは良いことだと思います。
とりあえずで前回よりも順位UPを目指します。もうここから意地が見えてきてますね。だって前回20位よ?もうちょい、もうちょいで10位台行けそうだったのが悔しかったんだもん。
界隈から流れてくるTA動画を参考にしながら、ほぼほぼ独学で頑張った結果……
4位UP!!ついに10位台に入りました。
自前ワイスは無凸。それに上下見てくださいよ。Rが同じ縦列に並んでます。オセロだったらローラが別のRになってしまいますね。なってくれたらいいのに
ついでに動画も撮りました。私自身他の方の動画に助けられたので、誰かの助けになればとTA開催中にこの動画をTwitterにアップしました。つってもストレングス使う人なんてこれっぽっちもいないので参考になんてなるはずがないんですがね。
改めて見ると操作に慣れてないのがわかる。初動とか結構ゆっくり。
で、今回のTAでわかったのは、TOP10行けそう(撃退戦なら)、てこと。
今までの殲滅戦では前述したストレングスの微妙性能は光らなかったのですが、撃退戦ではボス一体を高速で吹き飛ばせば良いのです。殲滅戦は終始動き回って離れている敵を同時に処理する必要があり、これはストレングスが苦手とする動き方。そうで無ければ希望はまだある。
次こそは絶対にTOP10入ってやるぞ……!
……あれ?
第五回TA~あれ?~
7月14日開始。この回から本気でTOP10入りを目指し始めました。
ハイ、本気です。「人と競いたくない~」とか「ゲームでイライラしたくない~」とか言ってたヤツはどっか行きました。
今回のTAは殲滅戦でしたが、とりあえずひたすらキャラを動かして動かして、背景が動いて(台パン案件)、発狂しそうになりながらもストレングスを動かしまくりました。最適な動かし方を模索し、炎上という名の確立の壁と戦う毎日。しかしやはりストレングスでは思ったような火力が出ない。完凸ルビーもいない。1秒どころか0.5秒縮めるのでも苦しみ喘ぎました。
かなり限界近そうですね。
この頃から生活にも影響が出始めます。どんな時でもTAのことが頭から離れず、眠ろうにも「あそこああしておけば」と思い返して中々眠れなくなりました。また武器の炎上効果が中々発動せず軽く発狂。家族に向けられたあの目、今でも忘れられません()
まるで煙草とかドラッグの類。依存性があったんですねTAって。何度更新しようとそれを上回られる不安感に駆られ、やめようと思ってもやめられない。精神衛生的にも良くなく、寝不足が加速する日々。
もうやめようか、そう思い始めた時、予想だにしない転機が訪れます。
ntm氏「Hey you, TA攻略のDiscordサーバ入らないかい?」(要約)
びっくりししました(小並感)。
てかそれもそのはずFF関係でしたし(何なら最初期から)、この頃TAのことばかりツイートしてましたから目につくのは当然と言えば当然。
しかし私なんかが上位ランカーが集まるサーバに入っても良いものだろうか?TAもやめようとしているのに。うーん、どうしよう……
即答。
入った先で攻略動画や敵の沸き順などを共有していただけることに。めちゃくちゃ学びになったし、ここまで研究して挑んでるんだと若干引き気味に感心したのを覚えています。お誘いいただき本当にありがとうございました。貴方のおかげで私もTAゾンビになっちまいましたよ。
兎にも角にも上位ランカーの方々と交流が持てたことが、この先の未来を決定付けました。
折れかけた心に火が付き、怒涛の一秒刻み更新。モチベ完全復活。口を開けばTA、スマホを開けばTA、ツイートすることもTA……
しかし周りも同じように刻んでくるので、何度更新しても10位ボーダーを一生反復横跳び。これも精神をすり減らす要因にもなりました。
伸び悩むタイム。その原因は明らかなのにどうにもできない。いつしか再燃したモチベも、またも風前の灯に……
……大幅更新しないとTOP10入りが厳しい。何か、何でもいい。とにかくTOP10の景色が見たい……!もうボーダーでヒヤヒヤしたくない……!
残り時間が少なくなってきて、こう思うようになってしまいました。
そしてついに、私はとある《禁忌》を犯してしまいます。
ストレングス、解雇。
やっちまった~~~~~~~~~~~~~!!!!
とうとうストレングスを外してしまいました。
もうどうやっても処理能力が足りない。今回は殲滅戦。脚が遅く動き回るようなルールではやはり厳しい。そこでストレングスに足りない要素をほとんど持ち合わせているローラを、ストレングスの代わりとして泣く泣く投入しました。
いやまぁ、一応ローラも「フラグメントキャラで」大好きなキャラでしたから、キャラ愛でTA走っている事には変わりないのですが。
……のですが!やはりストレングスを最後まで外したくなかったのが本音です。
それでもここまで走って10位以内に入れないのは耐えられない。もうなりふり構ってられなかった。
そしてその結果は。
9位。普通に嬉しかったです。初めてこの手のゲームで名を残すことができたのではないでしょうか。
ついでにこのTAをストレングスで走っていた時の動画を載せておきます。
……今見ても動きが酷い。キャラが何もしていない時間が長すぎる。もう少し頑張りましょう。
……え?テンション低い?そらそうよ。ストレングスじゃなかったんだもん。頑張って頑張って、それで最後までストレングスを使えなかったのが本当に悔しい。
この時姉から労いのストレングスイラストを突然ぶん投げられました。マジで意味わからん(誉め言葉)。
それなのに私ときたら……ストレングス抜いちまってよォ……本当に情けない。
他にもローラで9位だったよツイートに対して、フォロワーの方々からメッセージを頂きました。「おめでとう」の中に、「次はストレングスでいけるよう応援してる」と。
……正直言って無謀です。ストレングスなんか使わない方が良いタイム出ます。今回のローラ変更が動かぬ証拠です。もう無理に決まってます。
……そんなところで止まっていいのか、なべやきよ。応援してくれる人がいるのに諦めるんか?ストレングスを捨てるんか?お前の愛はその程度か?
そこに愛はあるんか!?
女将さん!?
心の中の割烹着姿の私が、両肩を掴んで揺さぶってきました。私の心の多くが、ストレングスを諦めきれないと騒ぎ立てます。
これにより「次こそは!」という思いが徐々に強くなっていきました。やっぱりストレングスで10位以内に入りたい。顔も知らないような人たちでも、その応援に応えない訳にはいきません。
引き下がる理由なんて、もうどこにもありませんでした。
第六回TA~ストレングス最強~
8月17日、再びチャンスが到来。難敵攻略No.4、この時の記憶が一番鮮明です。それもそのはず、一番気合が最高潮でしたから。
……チクショウめ。
そう、今回のTAは「撃退戦」。まだストレングスの活躍がなんとか期待できます。
ただ始まった当初は正直やる気がありませんでした。なんかステージが単純に思えてしまったんですよね。(本当はそんなこと無かったのに)
開幕
なんと開幕一位を取れました。この写真だけ見れば「ストレングスで1位」という快挙を達成したように見えます。これが最終結果だったら良かったのにね。この後普通に10位ぐらいまで落下しました。
TAが始まって二日が経過。この時点での周りの動向から、恐らく10位ボーダーは1分20秒を切ってくるだろうと予想。
モチベーションだけは高く、タイムがそれに着いて来ない。どれだけ試そうが予想ボーダーから遥か遠くに離れている自己ベスト。
ストレングスはTA向きではない。だからと言ってやめるわけにはいかない。このジレンマにすり潰されそうな精神状態でTAを続けました。
それを見かねてか、TA連続1位達成者のバケモンMさんや、それに続くHさんから様々なアドバイスをしていただきました。こちらから動画も送らせていただいて、動きからスキル発動タイミング、装備や編成に至るまで試行錯誤を共にしていただきました。本当にありがたかったです。
さて、お二方の助力もあり、また徐々にタイムを伸ばしていきます。
ストレングスに再び希望を見出しました。この時点でストレングスでいけると確信。
とはいえまだまだ予想ボーダーには遠く及びません。圧倒的に遅い。
ストレングスを使いこなせ
伸び悩むタイムの原因がコレ。
性能評価でも言った、ストレングスのキルアビ範囲。
赤くハイライトされている敵に攻撃が入ります。ちょっと見にくいですが、ストレングスの攻撃範囲に入っている敵は二体。一番下の敵には届いておらずダメージが入りません。
こうなってしまうとマズい。と言うのも、このキルアビリティ一発で盤上の敵を一掃できるか否かで雲泥の差が生まれるのです。倒せずとも、八割でも削ってくれればかなり違います。
なのにこの状態では下の敵をほぼ完全状態で相手することになり、大幅なタイムロスとなってしまいます。かと言ってストレングスを下の敵二体だけに当てると、今度は上の重装型が生き残りまたもタイムロスに。
何としてでも、ストレングスのキルアビを三体に当てる必要がありました。そこでどうにかできないものかと、Mさんが試してくれることに。自分でも様々な動きを試しながら結果を待っていると、MさんからのDMが。
mys氏「……無理ンゴ☆」(要約)
デスヨネ~~~~~~~~(諦め)
しかし収穫が全く無かったわけではありません。無理やりにでも三体巻込めば、敵が一体だけ残ってしまうも望む結果が大方得られるそう。
そうと決まれば安定して三体を巻込める方法を探す価値はあります。
実を言うと独自で研究していた時、極稀に三体巻込めることがありました。ただそれの再現方法がわからない。安定して三体巻込み可能な動かし方を探しました。
……あ、なんかいけそう?いやあかん気のせいか。じゃあこう動かして……これもダメ。うーん……わからんなぁ。一旦ストレングスを……ん?あれ?……あ!!!!
_人人人人人人人人人人人_
> 三体巻込み方、確立 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
敵三体がストレングスのキルアビ範囲に入り、赤くハイライトされています。
詳しい仕組みは後ほど解説しますが、これによりここの敵の処理速度は格段に上がりました。これでタイム大幅更新や!!
……が、そうは問屋が卸しません。次なる壁にすぐぶち当たりました。
2,500円の女
それが、火力足りない問題です。
星だけ見ればブルジョワですがそれでもあのタイム。ボスの処理速度がどうしても早くならないのです。
原因は火を見るより明らかですがそれは置いといて、特にブレイクが微妙な立ち位置でした。
彼女はスキルキルアビ共に複数味方の攻撃間隔を上昇させる効果を持っています。それにより単純にDPSが上がることに加え、キルアビゲージを早く溜められるようになります。
ただ今回のTAはキルアビを打ち込むタイミングは比較的限られており、ボスに対してもせいぜい一発程度。DPSが上がっても処理時間はそこまで変わらないので、完全にこのTAで腐っていました。スキルの演出がやたら長い、キルアビにダメージが発生しないのもネック。
そこでもっと役割を果たせるキャラを探すことになりました。条件は攻撃力バフか防御デバフをかけることができるキャラ。それにより足りない火力を補います。
本当はワイスを入れたいところでしたが、あいにく私のワイスは1凸のため却下。アルネッセも無凸。
そんな中、あるキャラに白羽の矢が立ちます。
それが彼女、ヘロイーズ。
今回のTAでランク上位勢がこぞって使用していたこのキャラ。初期からいるキャラですが、そのスキルには敵単体に高倍率の防御デバフをかける効果があります。さらにキルアビは敵単体にダメージを与えるというもの。まさに今回の必要条件にぴったり当てはまります。
しかし私は当時ヘロイーズを1凸で所持しており、十分な性能を発揮させることができなかったのです。一度試した時はボス出現まで体力が持たず、運用を断念していた過去があります。
そこでなけなしの汎用ブースターと初心者パックについてくる星5選択チケットを使用し、半ば無理矢理3凸まで持っていきました。これにより最低限の運用が可能に。
ストレングスのために課金したようなもんです。安い安い。
彼女を入れたおかげで急激にタイムが伸び始めます。
ついに20秒切り。予想ボーダーを上回りました。さらにまだまだガバがありそうな時点でこのタイム。
打てる手は打った。あとはストレングスたちを信じて、自分の指揮を洗練させるだけ。
行ける所まで行こう。期間はまだある。まだまだ愛は止まらない。
ストレングス、覚醒
こっからは最速の動かし方で理想動作を繰り返すのみ。20秒を切ってからモチベが限界突破。怒涛の更新が始まります。
なんと四日間で15秒台にまで到達。どこまで行くんだストレングス。
もう十分な気もしますが、期間終了までまだ時間があります。この時点での順位は確か7か8位。6~10位周辺での差が大体1秒前後。圧倒的団子。油断すれば蹴落とされます。
安心するにはまだ早い。何とかして15秒は切っておきたい。でも丸一日かけてもタイム更新はできない。もう限界かも……
いいやまだまだ。ストレングス、お前ならできるはずだ。14秒台、お前なら出せるはずだろう?どれだけ弱いだのなんだの言われていようが、「絶対的な力」であるお前がこんなところで終わるはず無いよな?
本気見せろストレングス!!!!やっちまえ!!!!
ストレングス大暴れ。
……何があったん……?え、ストレングス無理してない?無理して火力上げたとかじゃないよね……?
この時期でかつ編成そのままで1秒縮めることがどれだけ難しいことか、TA走った方ならわかるかと思います。それだけに留まらず2秒近く更新。
奇跡のように感じました。14秒台を目指していたら数字が一個違うんですもん。なにこれどうなってんの。興奮がしばらく覚めなかったのを覚えています。あの興奮はそうそう味わえるものではないと思う。部活の大会で県大会の本選に出れた時よりも興奮しました。
そしてこれが最終タイム。すぐにもう一度走り直してみましたが、こんなタイムは二度と出なかったです。
最後の最後で意地を見せたストレングス。きっと諦めの悪い私に対して「しょーがねぇなぁ」とか言いながら頑張ってくれたのでしょう。既に限界を迎えているにも関わらず。なんか最後にほんの少しだけ「デレ」を見せてくれた気がします(?)。
結果発表
それから21時間後、激動のTAが終了しました。6~10位は相変わらず混戦状態。TOP10入りは確信していましたが、ワンチャン私と同じように最後の最後で更新してきた人がいないとも限りません。
そして9月1日12時。運命の瞬間がやってきました。まるで高校受験の合格者リストを開くかのような面持ちでBRSFを開くと……
7位!!!!!!
ストレングス最強!!!!
心の中はお祭り状態。周りに人がいる中でも、小さくガッツポーズしました。
あのストレングスがTOP10にランクイン。TA上位者も投げたあのストレングスが7位。こんなにも喜ばしいことはありません。しかもローラも二人ちゃっかり入っています。
解説
ここから本TAの最終ムーブ解説を行います。興味ない人は飛ばしてもらっていいよ。そもそもこんな記事読んでる人の方おるんか?
こちらの動画を参考に進めていきます。
初動
まずは初動から。第1WAVE処理についてです。
動画を見るとわかるように、キャラへの指示速度が初期に比べると格段に上がっています。キモいですね。
これは単純に慣れたからだけではなく、ちゃんとした理由が存在しています。
図1からわかるように、上部の敵は左から、一方下部の敵は左右から侵攻してきています。この敵侵攻は図1の配置を最速で行うことで発生。
この状態にすることで上下の敵をほぼ同時に倒すことができます。上下を別々のタイミングで処理してしまうと、第2WAVEの敵の沸きが変わってしまいストレングス3体巻込みに影響するため。
また上部の敵に固定ダメージ50が二重で入っています。これは足元のダメージ床が別々の物であるため、うまいこと調整して2つのダメージ床に乗せることで発生する現象です。
こうした小細工を駆使して火力を補いながら、第1WAVEを処理。
1回目キルアビ
ここが最大の難点。
まずは第1WAVE処理後、すぐに全員を図2の赤丸位置移動させます。ただしこの時嵐ローラは最後に動かします。高確率でリロードに入っているためです。
ここもなる早で配置します。配置位置も必ずこの形に。
ヘロイーズを上に持って行ったのは上部最奥の敵に、Reエリが最後尾なのは上部の敵2体にキルアビを当てるため。こうすることで上部の敵はキルアビ一発で全滅します。
さて問題は下部の敵です。ストレングスのキルアビで敵3体を巻き込む方法で処理します。その方法がコチラ。
図3の赤丸の敵が角を曲がり、直進してきた瞬間にストレングスを下げる。これだけ。
こうすることで赤丸の敵は普段よりも接近し、ストレングスのキルアビ範囲に収まります。恐らく先頭の敵はローラ狙い、赤丸の敵はストレングス狙いになることでこの現象が起こると考えられます。
ちなみにこの動作をしない場合は図4のように敵同士に空間が生まれ、ストレングスのキルアビ範囲に収めることができなくなります。
発見した最初の頃は毎回キルアビ発動前に範囲に入っているか確認をしていましたが、動画撮影時は確認すらしていません。完全にストレングスを信頼していました。
このキルアビ一発では全滅できませんが、遠距離攻撃一発で沈められる体力しか残っていません。そのため近接キャラをキルアビ後即次ポイントに移動させることができます。これにて第2WAVEも処理完了。
重装2体
ここは単純です。ただ殴るだけ。
しかし途中でストレングスのスキルを発動させています。馬鹿にはできない自己バフをかけ、2体目の重装およびボスに与えるダメージを上げます。
さらにワイスとReエリのスキルを発動することで、重装1体目を近接に最後まで殴らせることなく処理します(動画では処理後に発動しています。今思えばここが短縮ポイントだったのかもしれません)。同時にキルゲージも回収し、ボスに備えます。
ラスボス
重装2体を処理するとステージ最奥にボスが出現。こいつを倒すことでステージクリアです。
キルアビ対象が敵単体のキャラたちは奥に押し込みます。こうしないと後方から沸いてくる雑魚敵に吸われるので。特にローラのキルアビが雑魚に吸われた場合は悲惨なことになります。
ボスが出現したらヘロイーズ→嵐ローラの順番でスキルを発動。全力で柔らかくします。(ヘロイーズのスキルモーションが嵐ローラよりも長いため、少しだけですがロスタイムが減ります。)
あとはもう脳死でスキルモーション中にキルアビボタンを連打し、最速で発射、体力の7割を削り取ります。最後にローラのスキルを発動して2割、通常攻撃で残り1割を削ってクリア。
これにて解説終了です。お疲れさまでした。
まとめ
さて、ようやくTAをストレングスと共に最後まで駆け抜けることができ、7位入賞という快挙を成し遂げました。
これもひとえにたくさんの方々からの、応援のおかげです。「次こそストレングス入りでいけるよう応援してます」と言ってくれたHさん、こんなドMしかやらないような編成に対して真摯に向き合ってくれたMさん、他にも様々な反応を下さった方々、本当にありがとうございました。
……「7位程度で」とか言おうとしたそこのキミ、ちょっとコッチ来なさい。顔面潰すから 冗談はさておき、ストレングスを使ってのTAは本当に、ほんと~~~に苦しかったです。同時に楽しかった、とも思いますが先に出てくるのはやはり「苦しい」。この苦しみはTAでストレングスを扱った者にしかわかりません。
それほどにストレングスはじゃじゃ馬でしたが、それでも諦めなかったのはやっぱり大好きだからなんです。共に戦っている感があって嬉しかった。
もう二度と使えないのが寂しいなぁ。コラボ、残してほしかったな……
ストレングス、本当にお疲れ様でした。またどこかで会える日を願ってるよ。
これ以降はほとんどオマケです。力尽きた。
第七回TA~ ~
9月15日から七回目のTAが開始。
……あったっけそんなの?
完全に燃え尽きてしまい全くやる気が無くなりました。ステージも手持ちの編成じゃ無理があったし、バグは起こるし。もう当分TAはいいや。
第八回TA~燃えカス再燃~
10月17日より、86コラボと連動したTAイベントが開幕。ここでまたTA欲が再燃します。ほとんど病気です。
あまり多くは語りませんが、もうストレングスは満足したので今回はWローラ+シンを編成に入れて走りました。
ストレングスの時より順位を1つ落として8位フィニッシュ。今までと全く異なる「防衛戦」がルールでしたが、先人たちの動画もあって何とか目的は達成できました。
もし次があるなら、またストレングスで走っても良いな……
……ま、次なんて無かったのですけどね(公式では)。
TAを終えて
TAはスポーツです。根気強く研究を重ね、最適解を見つけ出すまで試行を繰り返す。ただひたすらに時間を消費し、精神をすり減らし、それでも結果の出ない日々を耐える。その先で結果が出たら飛んで喜ぶ。久々に部活動をやっている気がして懐かしさまで覚えました。
そんなTAもすでに過去。BRSFはサービスを終了し、アーカイブしか残りませんでした。あんなに苦労して取ったTOP10称号も、虚空へと消えました。
ですが思い出は残りました。TAで出会った方々とは、現在もたまに話したりします。TAだけじゃなく、BRSFを通じて知り合ったたくさんの方々とも繋がれました。
本当に神ゲーだったよ、あのゲーム。狭いコミュニティだからこそ良い部分がたくさんあった。TAも思い返せばかなりの良コンテンツだったのかもしれない(洗脳済)。
ここまで書いてようやく、BRSFに折り合いを着けれたような気がします。もっと遊びたかったけど仕方ないね。ストレングスもどっかで元気にやってることでしょう。
ではまた、どこかで。
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