ちょっと深掘りペットの病気『認知症』④~最終回~
こんにちは、古賀です😁
今回はちょっと深掘りペットの病気第一回『認知症』の最終回 『薬物療法』です。
イメージとしては
「センセー、夜鳴きが酷すぎて…なんか寝かせる薬ないですか…?」( ; ; )
という薬物療法。お薬を使うのに抵抗のある飼い主様の多いのも事実。
でも実は寝かせる他にも、治療目的や症状緩和目的など、いくつかのタイプの薬やサプリメントに近いものもあります。
ではでは順番にお話ししていきましょう♪
まずは『認知症の改善薬』
日本でも処方できるアリセプトというお薬は、認知症と診断されたわんちゃん12頭に投与して、2週間ですべての子の認知症スコアが改善したという報告もあります!
あとはお薬に抵抗がある方は『漢方』
抑肝散という漢方に、効果があるようです(うちの病院での処方経験はありませんが…)
次に『不安の緩和や睡眠導入薬』
不安な様子、興奮する様子が頻繁にみられる場合、寝つきが悪い場合にも使えます。(doze off)
抗うつ剤の仲間も、セロトニンのバランスを整え、症状を緩和してくれる効果があります。
『ジルケーン』というサプリメントは、ミルクに入っている成分で 上記の薬と同様に不安の緩和や睡眠導入の効果が見込めます。
また、猫さんには 猫のほほのフェロモンを人工的に作った『フェリウェイ』というスプレーもあります。コレは新しくお迎えした猫さんが緊張している時などにも使えるものです。
そして最後は、『少しの間寝られるようになるお薬』
私が大切だと思っているのは 飼い主様の健康(2 stars)
夜鳴きや徘徊を介護していると、カラダもココロも疲れがちです。 また、介護はこの先どのくらい続くかわからないもの。長く続けられる方法で介護しなければなりません。
こういうお薬を適切に使って、本人も家族も、生活の質の高い老後を送れると素敵ですね✨
ということで長い間お付き合いいただいたこのシリーズ、第一回の『認知症』は今回でおしまいです。
飼い主様の中に少しでも気づきや学びがあれば嬉しいです😊
気になる事があれば、お気軽にご相談ください😃