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ちょっと深掘りペットの病気『慢性腎不全』③腎不全の症状

こんにちは、古賀です!

今回は第3回 腎不全の症状について

慢性の腎不全になった場合、初期ではどのような症状で病気に気づいてあげられるのでしょうか?
また、病気が進行してきてしまった場合にはどのような症状に困らされてしまうのでしょうか?

今日はそんなところをお話しできればと思います。

では行きましょう、初期症状。
これを知っていれば病院に行くきっかけになるかもしれません、早期発見は病気の進行を遅らせるためにかなり重要なポイントです。

代表的な症状はこちら

・尿の量が増える
・尿が薄くなる(トイレ砂の塊が大きくなる、においがしなくなる)
・飲水量が増える
・食欲にムラが出る
・時々嘔吐や下痢がでる
・毛がパサつく


食欲のムラや嘔吐下痢、毛がパサつくなどは様々な病気に当てはまりますが、どうしても「トシになったから」と放置されがちです。

また、尿の変化は猫さんでは体調を知るバロメーターとしてはかなり大事なポイント。
今回の腎不全の初期症状の他にも糖尿病や膀胱炎を知ることが出来るので、尿の変化には敏感になりましょう。

次に腎不全が進行してきた場合の症状

・食欲減退、食べ物の好みの大きな変化
・嘔吐、吐き気
・下痢
・倦怠感

さらに進行すると
・ふらつき、失神
・発作、チック症状
・嗜眠(ずっと寝ている)

 
などが加わります

慢性腎不全が発覚してから飼い主様が壁にぶつかるのが「食事をとってもらう」こと。
なにせ食の好みが大きく変化し、今まで好きだったもの、昨日食べたウェットを今日は全然うけつけない。。。そんなことが日常茶飯事で起きます。家には開けたけれど手をほとんどつけていないフードの山。でも病院ではとにかく体重を落とさないように食べさせてと言われる。そういう感じです。

嘔吐や下痢は多くは補液と注射などでコントロールできることが多いですが、これも病気に気づいた時期にもよります。

そして慢性腎不全の辛いところは、治すのではなく、進行を遅らせながら付き合っていくというところ。
献身的に看病し、比較的安定した生活を送れていても 少しずつ病気は進行してしまいます。

例えば貧血。腎臓は赤血球を作る命令を出しているところでもあります。
どうしてもゆっくりと貧血は進行し、ダルさや、ふらつきが出てくることも。


今言ったような症状が、どのくらいのスピードで進行するのか。
それは慢性腎不全の原因や発見時期、発見してからのサプリメントや治療によっても全然違います。

気づいたときには食欲が全くなくて貧血まで起こしている場合もあれば、全く症状がなくても(気づかなくても)血液検査で数値が引っかかる事もあります。


ちなみにうちの犬のぴーすは慢性腎不全のステージ2で発覚から1年半でまだまだ元気ですが、たまたま健康診断で発見しました。
確かに食欲のムラがあったかもと今は思いますが、当時は「ねーちゃんと食べてよー」くらいにしかおもっていませんでした、、、


次回は 気になったらどんな検査があるの?うちの子への負担は? 腎不全の検査についてです

過去の記事はコチラ

2-1腎臓の機能とは


2-2慢性腎不全の原因