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よって件のごとし 読了

よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続読了

江戸は神田三島町にある袋問屋の三島屋の、黒白の間という客間で語られるいっぷう変わった百物語。
初代聞き手のおちかが嫁いだ後、次男坊の富次郎が聞き手を引き継いでいる。
今回の八巻目は3つの物語だった。

最後の物語はウォーキングデット…?!
そういえば、日本の昔話では、死んだひとが幽霊になってでてきたりする話は沢山あるけど、死人が生き返って人肉を食べるというような話は、わたしの記憶だけど、読んだことがない。
これは新しい昔話だなぁと思った。
新しい昔話って、矛盾してる言葉だな。
言葉といえば、2つ目の物語に季節を表現した文章があるんだけど、
言葉のチョイスに表現がもうほんとそれだった。
プロはさすがすごいなぁと思った。    

以下文章紹介

日が詰まり、夜明けが遅くなり、夕暮れが早くなった。夏という季節は、梅雨明けの先払いにやかましく到来し、かんかん照って、世間をふうふう茹だらせる。残暑も長っ尻の客のようにずるずる引っ張るのに、帰る時にはあいさつもない。そして秋は忍者のように気がついたらそこにいる。

こういうふうに、まさにそれだというような表現ができたらいいなぁと思った。

最初の物語はCG映像で見てみたい。神々があつまっている様子や、燃えていく様子はかなり迫力がでるとおもう。
つばめの羽で飛んで帰る様は、昔話にも似た話がよくあったと思い出したりした。

次の、九之続も図書館で予約してるけど、168番目だからまだまだ。
早く回ってこないかな。







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