昨今のSNSプラットフォームへの所感など
こんにちは、Browncatです。
今回はAI画像生成とは直接関係のない、各SNSサービスに関する話題です。
近況について
各SNSアカウントのフォロワー様であればご存じと思いますが、このnote記事を投稿するまで、しばらくすべてのSNS活動をストップさせていました。
経緯は以下の通りです。
ある画像(下図)を投稿したときに、複数SNSで初動の反応が極めて悪いという現象に直面しました。
それがXだけで起こったことなら、しばしば起こることなので我慢の範囲内でやり過ごせたと思いますが、今回ばかりは、心理的生理的なレベルで、これ以上活動を続けるのが無理と思うに至りました。
当時、別の画像を生成中でしたが、これだけ手間暇かけて生成した画像を誰が見るのかと思うと、無限に心が暗くなっていきました。
その後、様々な方々から少なからぬ応援や同情のコメントやメッセージをいただき、ようやく心が落ち着き、活動を再開する気になれました。皆さんには本当に感謝しております。
実は当初この記事では、以上の事実関係の言及の後に各SNSプラットフォームに対する強めの批判を展開するするつもりでした。要するに、各プラットフォーマー特にXとInstagramは独裁的な体質で、ユーザーをいいように扱っていると。
そうしてかなり長い文章をいったん書いた後に、しばらくして、確かにその内容は正しいかもしれないが、一方であまり生産的ではないとも感じました。
以前にも対象はXだけですがSNSプラットフォーム批判を展開したことがあり(下記)、その内容とも重なります。
そこでSNSプラットフォームに対する苦情の代わりに、これまであまり言及のなかったInstagramの運用実態について書くことにしました。
Instagramにおけるフォロワー数減少
すでにご存じと通り、Metaは今年(2024年)5月から、自社のSNS(Facebook / Instagram / Threads)においてAIが生成したコンテンツについて「『AIで作成』のラベルをつける」機能を搭載しました。
私のInstagramアカウントでも、6月3日に投稿した以下の画像から、AIラベルをつけるようにしました。
ところがそのあたりから、私のInstagramアカウントのフォロワーが増加から減少に転じました。
以下は、6月3日以前と、6月3日以降のフォロワーの増減の推移です。
明らかに、6月3日を境に、フォロワーが減少に転じているのがわかります。
これだけみれば腹立たしい結果ですが、もう少し冷静になって、他の指標も確認してみました。
リーチ・インプレッション・エンゲージメント
イレギュラーな動きがあった期間を除いて、4月12日から3週間(AIラベル付与前)と、6月19日から3週間(AIラベル付与後)のそれぞれのリーチ・インプレッション・エンゲージメントを調べました。
その結果、AIラベル付与前に比べ、AIラベル付与後では、リーチとエンゲージメントは微増、インプレッションは倍以上になっていることがわかりました(下図)。
これらはいったい何を意味しているのでしょうか?
実は、AIラベルを付けるようになった6月3日より前は、毎日は投稿しておらず、投稿間隔が数日空くこともありましたが、その日以降は、Threadsとの同時投稿の運用を開始し、原則すべての画像をInstagramに投稿し、頻度もほぼ毎日になりました。
投稿頻度を増やすことによって、リーチ・インプレッション・エンゲージメントを増加させることに成功したものの、それがフォロワー数の増加に結びついていないという状況です。
その原因には以下のものが考えられると思います。
画像生成AIが、以前ほど目新しく珍しいものではなり、AIというだけではフォローしなくなった
画像生成AIへの関心が静止画から動画に移行し、動画コンテンツの少ないアカウントが敬遠された
いわゆる「反AI勢力」やマスメディア等による生成AIへのネガティブ・キャンペーンの影響
SNS自体、フォロワーを増やすのが以前に比べて困難になってきている
InstagramがAIラベル導入後に意図的にAIコンテンツを低く評価しているのではないかという疑いもありますが、それを確信するほどの結果ではないと思っています。
結論としては、「Instagramでは、AIラベル導入後にフォロワーが減少傾向だが健闘はしている」「いまどきフォロワーを増やすのは大変」「投稿頻度を増やせば各指標は増やせる」「自分、頑張ってる(笑)」ということでしょう。
他プラットフォームは?
ではほかのプラットフォームはどうかというと、よくわかっていません。
Xについては私のような泡沫非認証無料会員の場合、分析に利用できる指標がほとんどないためよくわかりませんが、Xでアカウント強化のための検証を身をもって実施している「アイちゃん」の以下の言及からすると、XもInstagramと似たような状況なのかもしれません。